お正月

年が明けて2021年に。

新年明けましておめでとうございます。世界中の人が今年に期待を寄せているはず。

たのむで2021年さん。

1月1日ってやっぱりいい、心機一転できて、一年の抱負を考え、とても気持ちよく過ごせる素晴らしい日。

先に元旦を迎えた大阪の友人が「今朝はとても気持ちのいいお天気」とメッセージを送ってきてくれた。

あーまたこの日だけは、日本にいたいと心から思う。

子供の頃大好きだった年末、年始。あの頃のお正月はもう味わえないとわかっているだけに、余計にセンチメンタルになってしまう。元旦の朝誰よりも早く起きて年賀状を取りに行ったり、お年玉をもらって嬉しかったり、初詣に行っておみくじを引いたりと今でもあの頃のお正月の思い出を鮮明に覚えている。

イギリスでは日本のお正月に相当するクリスマスが、年に一度の大事な家族で集まる日。大晦日の夜は新年へのカウントダウンを祝うけれども、元旦である1日はどちらかというとみんな二日酔いの為家でゆっくりとして過ごすというのが一般的のような気がする。

だからか毎年この日は「あーなんかお正月らしさが足らん」とついつ愚痴をこぼしてしまう。

「文句ばっかり言うてんと自分でお正月らしさ工夫をしたら」と家族に言われ続けて、気持ちばかりのお正月を演出しようとお雑煮を作ったりするけれども、元旦も夜になると完全に平日のような気分になってしまう。海外在住の日本人は同じ思いをしたことがあると思う?

昨日の大晦日、何人かの友達家族がご馳走を作り、ちゃんとおめかしをして食事をし、その写真をインスタグラムに挙げていた。イタリア人の友達家族は美味しそうなイタリア料理を作り、トルコ人の友達も美味しそうなトルコ料理のご馳走を作って外国生活の中でできる範囲で自分の国の伝統を表現している。やっぱりこの精神が必要なんや。

ロンドン在住の日本人の友人もそれぞれにお雑煮を作ったり、お餅を食べたりお正月を楽しんでる様子。

今日の食事、おせちはなかったけれども、寄せ鍋に紅白なます、しめサーモン、お餅なしのお雑煮でそれなりに美味しかった。

そうや今年の抱負の一つは「これからはもっと丁寧に料理をして、日本の伝統文化をもう少し学んで来年のお正月には楽々とおせちを作れるようになっている」に決めよう。

日本にいる友達が自分で作ったおせち料理やしめ縄の写真を送ってくれて、それを見て感動。自分もこれがしたいと刺激を受けた。

お正月ってやる気だけは満々になる。なんかポジティブでいいな~。毎日がこうであっていたいね。2021年、世界中の人にとって素晴らしい一年でありますように。

大晦日

今日は大晦日、そして日本は12時をまわったのでもう元旦。

「時よ~待って~、まだまだ今日やらなあかん事が片付いてない!」

毎年「今年こそはおせち料理を作ろう」とか「日本らしいお正月を演出してみたい」と思うけれども、いつも予定で終わるだけ。

実際に作るのは年越しそばと、お雑煮ぐらい。おせち料理はロンドンでは手に入りにくい食材が多いので、紅白なます以外作る気すら失せてしまう。

イギリスの大晦日、例年なら多くの人が友人または家族と集まって12時のカウントダウンをお祝いするが、もちろん今年は少なくとも表向きはそれができない。

フランスでは大晦日の夜、10万人もの警察や軍の警察官が街に動員されて、誰も夜間外出禁止令を破ってないか、パーティーが開かれてないか見回るそう。

そお言えば先日もう70代は軽く過ぎている男女の会話を耳にした。

「…….はパーティーに行くつもり?」

「はー、パーティーって、今はロックダウン中やで。」

「人と人が室内で会うのは今は禁止されてるやん!」

「でも….は行くって言ってるよ。」

違った見解を持つこの2人の会話は結構面白かったし、今の世の中を象徴していると思った。

この私も11月の下旬までは、故郷に帰れずひとりでロンドンに残っているイタリア人の友達を夕食に招待するつもりだった。でも12月に入ってコロナ情勢が変わり、「ロンドンがホットスポット」になんて聞くとやっぱりやめておこうと思い直した。

先日25日のクリスマス当日オーストラリア、シドニーのあるビーチで多勢のバックパッカーが集まってパーティーを開き、地元のオーストラリア人から大ひんしゅくをかった。目撃者のほとんどが、「集まっていた若者はオーストラリア人ではなくみんなイギリス英語を話していた。」という。

まーあんたら何やってんのん!

その上スイスのヴェルビエルにスキーホリデーに来ていたイギリス人の話を聞いたときはもうほんとにたまげた。スイスについてすぐにスイス政府がイギリスからきた人はみんな10日間の自主隔離をするように勧告した。これを避けるため200人ものイギリス人が夜の間にこっそり宿泊施設から逃げ出したらしい。この中には政治家も入っていたらしい。

まあこれだからイギリスのコロナ対策では台湾やオーストラリアのようにコロナ感染ゼロのような成果を上げることはできない。

とにかく今夜の大晦日、私の友人達はパーティーなしでみんなおうちでカウントダウンをテレビで見る。時々どこからともなく花火の音が聞こえてくるぐらい。

いろんな友達に今夜特別なご馳走でも食べるのか聞いてみたら、クリスマスの後みんな料理疲れをしているので、今夜は出前をとるっていうケースが多かった。

ひとりだけ、ご主人がイタリア系アメリカ人の家庭だけはちゃんとしたイタリアコース料理を作って大晦日を祝うと言っていた。

年越しそば

我が家は12時前に年越しそばを食べるので、夕方6時にお好み焼きを作って軽くいただいた。(結局10時に食べることに!)

あー2020年はどの人にとっても想像を超えた1年やった。

ここまできたら2021年は、良くなるしかない!

世界中の人にとって、素晴らしい1年が待ってますように!

そしてクリスマス

まちに待っていたクリスマスもあっという間に過ぎていった。

昨日のロンドンは快晴、部屋に差し込んできた陽光すらクリスマスを楽しんでいるようにキラキラ輝いていた。

朝ごはんの後は、オーストラリアにいる夫、義父、義妹とフェイスタイム。今年は一緒にゲームやトランプができないので家族対抗クイズをする事にした。

気がついたら1時間半近く楽しくクイズをしていた。本当に今年ほどフェイスタイム、ラインビデオコール、ズームとインターネットにお世話になる機会が多かった年がなかったんじゃないかと思う。

インターネットのおかげで離れ離れになっている家族が近くにいるように感じれる。

ロンドンはコロナ禍の悪化で20日からスーパーや生活必需品以外のお店が閉まり、その日以降クリスマスプレゼントはオンラインで買う事になった。それを受けて早速20日中にオンラインショッピングを済ませた私達、でも次女が長女のために買ったプレゼントは予定をしていた23日に配達されず、24日の夕方になっていきなり、「今配達をしましたけれども不在のため、次の配達は28日の月曜日になります。」とメールがきた。

「は~?嘘や~家にいてたのに、ほんまにきたん?こんなご時世、みんな家にいるのになんで~?」

ドライバーにも連絡がつけず、クリスマスイブの夕方でもうお店も閉まっていてクレームも月曜日まで受け付けなし。そしてがっかりの次女。

住所の記載が小売店から配達会社に渡った時点で変わり、建物とフラットの番号がすり替わったようだ。いつもより配達が増えた今年はこのような配達先を間違う問題も結構多いんじゃないかな?娘の友達も同じ経験をしたらしい。ご近所さんも「頼んでない物がアマゾンから送られてきた。」って言っていた。でも幼い子供へのクリスマスプレゼントだったら、本当に可哀想。

とにかくハプニングがあったものの、楽しいプレゼント交換も終わり、日本の家族にも電話して、長女がメインシェフをつとめたクリスマスランチをいただき始めたのはもう3時をまわっていた。

家族でクリスマスランチを楽しんでいる友達から次々に「メリークリスマス」と心が暖まるメッセージが入ってくる。

今年のクリスマスは家族と離れ離れになっている人がとても多い。次女の大学の外国人留学生、私の友人、同僚も今年は実家に戻れない人がいる。そしてつい2日前も警察官になったばかりの長女の友達が、相棒のコロナ検査の結果が陽性と出た為、職場から「実家に戻らず14日間自宅隔離するよう」に命じられたそうだ。

だからこそこうして娘達と一緒に、笑いながら食事を楽しめる事に深く感謝を覚える。

パブロバ

クリスマスランチの締めくくりはオーストラリアのデザート、パブロバ。オーストラリアにいる父/夫を思って、来年はみんなが家族と一緒に過ごせるクリスマスである事を祈ってゆっくり味った。

いろんなクリスマス

今学期の最終日「 Have a lovely holiday, Merry Christmas」と言いながら生徒を送り出した。

このMerry Christmasという掛け合いは今やこの季節の決まり文句として使われてる挨拶。

でもMerry Christmasと言いながら「みんなそれぞれ違ったクリスマスを送るんやろな~。」とふと思った。

私が担当しているクラスの子供達の家庭では、ほとんどがクリスマスのお祝いをすると思うけれども、クリスマスの当日に教会にミサに行って宗教的な意味でのクリスマスを祝う家族は少ない気がする。

多国籍、多民族都市ロンドンの場合、クリスマスのお祝いのしかたも千差万別。我が家のようにロンドン在住の外国人同士の家庭なら、イギリス人の家庭とは少し違った、それぞれの国の伝統を取り入れたやり方でクリスマスを祝うと思う。

うちのクラスの中国人の子供達の家庭ではターキーは食べないというし、ユダヤ教徒の生徒はクリスマスは祝わないけれども、その日はプレゼント交換はして、ご馳走は食べると言っていた。日本と同じで、本来の宗教的意味なしのクリスマス。でもこの日は全く平日扱いのユダヤ教徒の家族も知っているし、本当に各家庭様々。

でもクリスマスを祝わない人がいるおかげで、もしクリスマス当日に買い忘れたものに気付いても、近くのイスラム教徒のアラブ人やアフガニスタン人が経営している食料雑貨店は空いてるのでこれがとても助かる。

スペイン、イタリア、ドイツ、デンマーク、フランスいわゆる大陸のヨーロッパ人はクリスマス当日じゃなくクリスマスイブに家族が集まってご馳走をいただく家庭の方が多いようだ。

昔スペインのマドリッドに住んでた時、仲良しのスペイン人ファミリーに招待を受けて、クリスマスイブにご馳走になったことがある。

今になると何を食べたかは覚えていないけれど、前菜の一番最初に出てきたアボカドとエビのプラウンカクテルが美味しかった事だけは記憶にある。

ポーランド人の友人Kが言うには、ポーランドではクリスマスイブのメイン料理は魚らしい。お肉を食べる人もいるだろうけれども、伝統的には鯉を食べると言う。チェコ人の同僚も24日はお肉を食べず、魚を食べるのが伝統といっていた。

フランス人の友達に聞くと、前菜に生牡蠣やフォアグラを食べたり、メインにはガチョウやターキーを焼く人が多いらしい。何より薪の形をしたクリスマスケーキのブッシュドノエルが有名!

イギリスではクリスマス当日に家族が集まり、午後のランチをゆっくりいただくのが一般的。

イギリス人宅ではやっぱりターキーを焼く人が多いと思う。グレイビーソース、クランベリーソースそしてブレッドソースといろんな味でターキーが楽しめる。

私はターキーよりも付け合わせのPigs In Blanketsというソーセージをベーコンで巻いたものや旬の野菜である芽キャベツ、パースニップなどの野菜、ターキーの中につめるスタッフィングが大好き。でもデザートのクリスマスプディングはまだ美味しいいのを食べたことがない。

イギリスの伝統を受け継ぐオーストラリアもクリスマス当日に家族でお祝いをする家庭が多い。

私の夫の家族はもう何年もターキーを焼いていない。真夏日にあたるクリスマスにオーブン料理をするのは暑くてやっていられないからだ。彼の実家は大量の海老、ローストハム、ターキーのハムがメインで、それらをコールスロー、ポテトサラダといろんな種類のサラダと一緒にいただく。

我が家の場合、夫がペスカトリアンなのでターキーを焼いたことはなく、ここ数年は生牡蠣やサーモンやマグロのカルパッチョを前菜にして、そのあとクラムチャウダー、メインはいつも魚料理、すずきか舌ひらめをいただいてきた。ケーキだけはオーストラリアの伝統ケーキであるパブロバを長女に焼いてもらう。

去年に続き今年も夫不在のクリスマス、今年はターキーを初めて焼くつもりだったけれども、「うーんどうしようかな~、ターキーって小さいのでも5キロはするし、買ったら最低3日間は食べ続けなあかんな」

「やっぱりいつも食べてるけれども味では勝るチキンにしとこか、」この会話の繰り返し。

今日中に決めなければ水曜日のマーケットでの引き取りにまに合わない。

それぞれのクリスマス。今年は例年と違うクリスマスを送る人が多いと思う。でもどの人にとっても美味しいものを家族や親しい人といただく平和な1日であってほしい。

クリスマスリース

昨日は生花の先生でもある友人S子ちゃんに教わってクリスマスリース作りに初挑戦。

まあ、厳密に言うと長女と二人三脚で作る予定だったが、私は途中放棄。喜んでクリスマスリースを作っている娘と、手際良くセンスあるアドバイスをしてくれているS子ちゃんとの会話を楽しみながら横で二人が作り出すきれいなクリスマスリースに見とれていた。

何事もそうだけれども、物を作っていく過程には根気が必要。作り終えるまで2時間半はかかったかな?

クリスマスリースって本当に美しい。この時期になるとキリスト教圏の国々では表玄関のドアにクリスマスリースを飾る風習がある。ここロンドンの住宅街を歩いていると素敵なクリスマスリースがあちらこちらに飾れているのが見られ、それを見てるだけでも気分が良くなってくる。

確か子供の頃もお正月に飾られているいろんな家のしめ縄を見るのが好きやったな~!

調べてみると、クリスマスリースはキリスト教徒には魂の不滅、永遠性の象徴らしいが、その原型は古代のローマやギリシャまでさかのぼり、お祝いやお祭りで勝利や栄光をたたえる為に月桂樹やオリーブで冠を作ったのが由来とされている。

今回私達が選んだのは、S子ちゃんがアレンジしたクリスマスリースからインスピレーションを受けて、伝統的な形でかつ自然界を思わせるアレンジ。青々とした常緑樹を豊富に使った、森の中を連想されるアレンジに決めた。

常緑樹がきれい!

苔をベースにミモザ、松、杉、ローズメリー、ひいらぎ、ベリー、この中に少しカメラウキウムのピンクがまざって自分たちでも大満足の出来。特にユーカリーのかもし出す芳香がオーストラリアにいる夫を思い起こさせるので私たち家族にはぴったりの香り。

我が家は一軒家でなくフラットなので、クリスマスリースを表玄関のドアに飾れず、室内で飾る事に。これを見ていると冬休みに毎年のように家族で行っていたウエールズを、ウエールズの田舎道、林、山を思い出してきた。

出来上がり!

今日からまたコロナ対策への規制が強まったロンドン、私たちもこの冬休みはロンドンにいる事になった。家族が離れ離れになった今、少なくとも家の中はクリスマスらしさを出して気分を高めたい。

これを書いていたらS子ちゃんから「クリスマスリースが乾燥してきたらいい感じの物はとっておいて、今度はそれをドライフラワーリースに使おう」というメッセージが来た。

おーいい感じ!また楽しみが増えた。しばらくはこのクリスマスリースを眺めながら将来の予定を立てる日々になりそう。S子ちゃんありがとう!

誕生日の誓い

今日は私の56歳の誕生日。60が視界に入ってきたといえやっぱり誕生日はなんか嬉しい。

その上昨日で今学期が終了したので私も冬休みに入り、喜びも急倍増。

例年のごとく、休みに入る前や、誕生日にはいつもいろんな計画を立てる私。

今回はもっと料理を丁寧にする事、新しいレシピーに挑戦して、新しいレシピを考案する事、そしてサワークラフトや保存レモンなどの発酵食品を作って食生活に取り入れる事に決めた。

12月に入るやクリスマス前のお祝いが続き、いろんな子供がジンジャーブレッド、ビスケットなんかを焼いて持ってきてくれる。それらを毎日いただき、私の甘い物の摂取があまりにも増えている。

ロンドンで初めて見た、食べた抹茶サンデー

昨日はロンドンで初めての抹茶サンデーを食べに行ったし、その上次女がポルトガルのベーカリーから美味しそうなナタスを買ってきてくれた。今日は今日で長女が私の誕生日のため大好きなパブロバを焼いてくれている。

そして今さっき、親友が私の誕生日にと彼女の娘が焼いてくれたショートブレットを届けてくれた。

あー甘いものに囲まれてなんて幸せな私。

でも私の胃はこの甘さについていけるのかな?

実は今日のランチに娘達がおしゃれな地中海料理を出すレストランに連れていってくれた。

週末に出るマーケットで有名なポルトベロ通りにあるGoldというおしゃれなレストラン。

Gold Notting Hill レストラン

雰囲気も最高で、私達は牡蠣、すずきのカルパッチョ、唐辛子のみじん切りとゴートチーズかけた焼きなす、紫色のローストポテトとキャラウエイ風味のコールスローのせ、ローストチキンとトマトベースのソースと色々と工夫されているお料理を注文した。

気分良く食事を済ませ、その後しばらく散歩していると急にお腹にアレっという兆候が走った。

急遽散歩を切り上げ家に戻る事にし、家に着くやいなや私はトイレに直行。

そして1時間ぐらい経ち、今度は長女がトイレに直行。

あんなに素敵な食事だったのに、なんで~!牡蠣を食べていない次女は何も問題がない。でもこれは絶対牡蠣を食べたからじゃないとわかっている。ローストチキンにかかっていたトマトソースに入っている赤ピーマンや!

つい先日も赤ピーマンのローストを食べて気分が悪くなった。50歳を過ぎてから急に赤ピーマンにアレルギー反応を示し出した友人もいる。どうやら私も長女も赤ピーマンを食べてにアレルギー反応を起こしているみたいだ。

赤ピーマンといい、甘いものといい私も食生活をもっと改善した方がいい年齢になってきている。誕生日がやってきて、それを再び認識させられた。

誕生日にたてた自分への誓い。56歳になった今もっと健康的な食生活を送っていきたい。

折り紙ワークショップ

昨日は学校のクリスマスフェアの一環で、折り紙をオンラインで教えた。

45分のワークショップで50人が参加。深く考えたら焦ってくるので、結果は意識せず、低学年でもおれそうなサンタクロースを選び、ほぼ用意周到の状態でいざ開始。

挨拶と説明に精一杯で、はじめは全然他に意識が回らなかったけれども、ふと画面を見ると見た事のないおじいちゃんもいるし、中学生、家族全員で参加しているグループもあり、時々聞こえてくる誰かのお父さんのコメントにも気がつき、こちらのプレッシャーも増大。

それでも予定通り進んでいったら、始まって20分経過した頃に我クラスの子供が「すいませーん折り紙持ってません。」と言い出した。「あんたなー、なんで今頃いうの」と思いながらこんな事もあろうとその子の鞄に数枚の折り紙を入れておいた私。「カバンの中をチェックしてみて、金曜日に折り紙を入れておいたから!」

その子がやっと折り始めた頃、上手な子はもうほとんど完成直前。

折り紙が苦手な子には、いくら説明してもなかなか理解してもらえない。日頃から自分で考えようとする子にはいいけれども、知識を上手に応用できない子や説明書が苦手タイプには至難のわざ。

そこから3つのアイデアを同時進行していくはめになった。次第に私の頭の中も真っ白になりかけ次々に「これであってますか?」と見せてくる子の折り紙のどこが間違ってるかすら、私もわからなくなってきた。

とにかく全員が最低ひとつは折れるまで、時間延長で折り続け、最後の1人の折り紙サンタクロースが成功した時は、思わず喜びの叫び声を出してしまった私。

その後ワークショップの終了と同時に私はソファーに倒れ込んでしまって、しばらく起き上がれなかった。

子供だけに教えるならまだしも、その背後に親が見ているのがプレッシャーになっていたんかな?いやー違う。実は私も折り紙も説明書を理解するのも苦手タイプで、そんな私が人に教えるはめになったから、全てがこんがらがっていったような気がする。あーもうしばらくは折り紙は見たくない!

昨日の疲れを癒す為に、今朝はブランチに行った。

ヘルシーからは程遠いフライドエッグ、ソーセージ、ベーコン、焼きトマトにマッシュルーム入りのフルイングリッシュをいただいた。入ったレストランは、その辺にある見栄えはいいけれどもも味は月並みそうなレストランと思ったら大間違い、私が食べたフルイングリッシュブレックファストも、長女が食べたドーナッツに挟まれた唐辛子入りのフライドチキンも美味しくて、感動。

今までは当たり前にできた外食だけど、ロックダウン中のこの1ヶ月はそれもお預け状態、だからなのか今朝の外食はとても楽しみだった。

フルイングリッシュブレックファスト
見かけ以上に中も食べ物の味も良かった!

久々に外食をして、いろんなお店を見てクリスマス気分に気持ちが良くなってきたのか、折り紙や紙工作をもっとマスターして、いつかYou Tuberになろうかなーと本気で考え始め出した。

人って懲りない性分やなー。

12月に入った!

今週に入って急に寒くなってきたロンドン。そして寒さと共に澄みきったきれいな冬空も見れるようになってきた。

私はいつも7時半頃にケンジントンガーデンズ(公園)の中を歩いているが、日の出が7時45分前後の今、そこで見れるここ最近の朝空はあまりにも綺麗で、ついつい立ち止まって空を見あげてしまう。

今朝のケンジントンガーデンズ

今朝もピンク色に染まる朝空を写真におさめようと立ち止まると、私の他にも何人かの人が同じことをしているのに気がついた。お互いの目が合って軽く会釈。

やっぱり自然が作り出す美には他の何ものにも代えられず、どの人も自然美に対して畏敬の念を感じているに違いない。

とにかく今日でイギリスのゆるーいロックダウンが解除され、お店やレストラン、カフェも再開。慌ただしい12月が始まっていきそうだ。

我が家ではまだクリスマスツリーを飾っていなけれども、私はクリスマスソングを聴き出した。毎年行われる子供達に見せる為のスタッフのエンターテイメントで、今年はクリスマスソングのイントロを聴くだけで曲名を当てるゲームに参加する羽目になった。その練習のために家にいる間はずーっとクリスマスソングを聴いて曲名をしっかり頭に叩き込まないと、よく似たイントロや曲名があまりにも多いのでこんがらがってしまう。Rockin’ Around The Christmas TreeとJingle Bell Rockなんかはイントロだけではなかなか区別ができない。

ロックダウンで、季節の盛り上がりが少ない今年は娘達にアドバントカレンダー(クリスマスイブまでの日めくりカレンダーで、12月1日から24日まで24個の窓がありそれをめくるとチョコレートやお菓子が入っている。)を久々に買った。「今までにもらったアドバントカレンダー中で一番レベルの高いチョコレートが入ってる!」と大喜び!

我が家のアドバントカレンダー

我が家ではいつも布製のアドバントカレンダーを使い、日めくりのチョコレートの代わりに日めくりクイズを中のポケットに入れてきた。答えがあたっていたらポケットの中に入っているコインをもらえる仕組み。

手元に小銭がない時は、わざと答えられないような質問を書いておく。一度はポイント制にして、答えがあった金額に応じたプレゼントをあげると断言したものの、結局プレゼントは買わなかったらしく、娘達はとっくの昔にクイズの答えがあたっていても見返りは期待しなくなった。

今回作ったクイズはクリスマスの当日、オーストラリアにいる夫と義父とのオンラインクイズ大会にも使う予定。

いつもと違って今年のクリスマスはできる事の規制が多いので、いろんな工夫をしてこの楽しい時期を盛り上げていきたいと思っている。

ヨーロッパ人の友人達のほとんどが「今年のクリスマスはロンドンに残る」って言っている。私も冬休み中にヨーロッパか、せめてもイギリス国内でどこかに行きたいと願っているけれども、どのエリアがロンドンからの旅行者を受入れているのかまだちゃんと調べていない。

今日も同僚と「人には先の楽しみが絶対に必要だ。」と言ってたところ。今年は世界中の人がみんな多くの我慢をしてきた。でもそろそろ我慢の限界が近くなってきている。

今のロンドンは同居人以外の人とレストランやカフェで会う場合、野外でないと会えない事になっている、ただしビジネスで逢う場合は室内でもOKという事!現に職場ではスタッフのクリスマスランチがおこなわれる事に!そして実際この先の新しい仕事を考えている私、相談にのってもらっている友達との会食は、または同僚との会食はビジネスになるんかな?いつもながらイギリスのコロナ対策はようわからん!

でも今年も残るところ一ヶ月、楽しくいこーぜ!Happy December! 

もうすぐ12月

世間ではまだロックダウンが続いているけれども、学校勤務の私にとってはロックダウンはどこふく風。12月を目の前にしてキリスト降誕劇、クリスマスフェア、キャロルサービス、クリスマスエンターテイメントと12月ならではのイベントが目白押しで大忙し。

今年はすべて事前にイベントを撮影して、オンラインで鑑賞するのがいつもと違うところ。

でもここにきて気づいた。いつもならほとんどの親が自分の子供だけを集中して見ているキリスト降誕劇、でもオンライン鑑賞となると我子以外にも充分に目がいってしまう。

だからこちらも今年はいつも以上に詳細にこだわって準備をするのでかえって忙しくなっている。現に今日も時間があくと、キリスト降誕劇で使う冠やアクセサリーを作るのに大忙し。

キリスト教徒ではない私でも、いつのまにかクリスマスのキャロルサービス(教会でおこなうキリスト生誕についてのミサ、賛美歌を歌う)は毎年の楽しみになっている。

子供がイギリスの学校に行く前は、キャロルサービス自体もクリスマスの賛美歌がある事すら知らなかった私。

でも今では歌うのがとても楽しみで大好きな賛美歌もあるし、クリスマスイブにおこなわれるミッドナイトミサのテレビ中継を家で見ながら一緒に賛美歌を歌う事もある。

子供の頃から毎年歌い続けてきたイギリス人の友達や我娘たちのように、これらの賛美歌の2番目の歌詞まで覚える事はいつまでたってもできないし、キリストの生誕について思いを巡らす事もあまりないけれども、やっぱりこの時期にクリスマスの賛美歌を聴くとなぜか心が洗われくる気がする。特にOnce in Royal David Cityの1番目、Hark the Herald Angels Sing の最後を聴いていると厳かな気持ちになってくるからすごい。

今年のクリスマスフェアは中止になると思いきや、これもオンラインで行われることに決定。

その上学校のPTAにオンラインで折り紙を教えてほしいと頼まれ渋々引き受ける事に。折り紙を使ってクリスマスカードを作る、でもこれをZoomでやるところにかなりプレシャーを感じる!

学校では折り紙のエキスパートみたいに思われてしまっているこの私。「いや~私もYou Tubeを見て、まねているだけですよ~」と言っても無駄。「大丈夫、大丈夫できる、できる」と誰にも信じてもらえない。考えてみたら子供の頃に折り紙で折れたのはやっこさんと鶴だけ。小学校で折り紙を習った記憶すらない。

クリスマスフェアの主催目的がいろんなチャリティーに募金することだけに、みんなけっこうな寄付金を払って折り紙レッスンに参加してくる。「あ~プレッシャー!」この週末は下準備で忙しくなりそう。

でもやっぱり12月には楽しみが多い。クリスマスソングやクリスマスツリーだ。

12月に入ると日々クリスマスソングを聴いてしまう私、家族には「12月に入るまではクリスマスソングをかけんといて」と言われる。でもWinter Wonderland や White Christmasを聴くといつもワクワクしてくるから、まだ12月まで2日あるけれども、今年はもうクリスマスソングを聴き始めようかな。

12月はこうでなきゃ、ウキウキして楽しみが多い月でないと!特に2020年はそうしていないと!

友人N

今日は久しぶりに仲良しママ友4人と一緒にビデオコールをした。

現在20歳の次女が小学校1年生の時からのお付き合いで、子供の成長をともに見守り、親として一緒に成長し、そしてお互いの友情の絆も深めていった私たち。

そのメンバーの1人のNはレバノン人。とても綺麗で、教養が深く、話術に長けて、真にかっこいいN。

彼女は誰にも臆することなく言いたいことを理路整然と言え、またそのファッションセンスは抜群で、アラブの大富豪の奥方から買い物のアドバイザーを頼まれるほど、英語で表現するところの「She is one in a million」稀に見る器の人材だ。

子育てのほか、ボランティアで赤十字や博物館のfund raiser (基金調達者)として大活躍してきたNは、7月の中旬に生活の拠点を故郷のレバノン、ベイルートに移した。

これからどんな生活をしようか模索し出していた矢先に、8月4日のベイルート港爆発事故に見舞われた。港の方から煙が見えて、あれーと思って窓に近づいていったその瞬間にドカーンという音とともに家の窓ガラスが全部割れて、飛んできたガラスの破片を体の至るところに受け彼女は負傷した。

割れた窓ガラスの一部が心臓につき刺さった隣人もいる中、奇跡的に彼女の傷は軽傷ですんだという。

ロンドンを発つ前は、「外国で教育を受けたから、ベイルートには家族と親戚がいるだけで、友達が少ないねん。友達作りも1からはじめなあかんし、これから何をしよかな~!」と言っていた友人。でもこの爆発事故で彼女の人生も変化していくことに。

今回の大惨事で30万人が家を破壊されて、住む場所を失ったという。

汚職まみれで腐敗した現政府と政治システムを今こそ自分たちの手で変えていかなければならないと宗教、政治的背景を超えて人々が立ち上がり出した。特に若者のボランティアの救援活動はすごいらしい。そして私たちの友人Nも立ち上がった。

全てを失った人もが他の犠牲者を助ける人々の連帯感と若者の熱意に押され、彼女の中でも何かが固まってきた。「ベイルートを立ち直したいし、自分もその一部になりたい。」と言う友人N。

彼女はもう社会活動をし始めている。爆発事故の直後は彼女も街に出て他の人を助け出し、日々デモにも参加。有識者と若者と連携して近々討論会も企画している。私たちは皆いつも彼女に「政治家になったら」と言ってきたが、本当にベイルート市の市議員を目指すかもしれない。

ほんの8年前には子供達の教育や受験をお互いコーヒーを片手にあつく語った私たち。

その子供達も社会人や大学生になった今、私たちはこれからの人生を見つめ直す時期に入っている。一大事故が原因と言え、自分のやるべき道を見つけたNは、輝いて見えた。

ビデオコールを終えて、私もいろんな思いを巡らせた。何よりもベイルート市民が安定した生活を取り戻せるよう、友人Nが元気で無事に活動を行える事をつくづく願う。