新学期

昨日から仕事開始。生徒は来週の月曜日から登校してくるので、今週3日間は新学期に向けての準備、研修、ミーテングなどでどのスタッフも大忙し。

今年は2年、3年ごとにおさらいしなければならないFirst Aid(応急処置)のトレーニングがあり、まずはオンラインで理論を学び、今日は学校で応急処置の実践を練習した。

オンライン講座は6時間の内容、今日の実践も6時間びっちり。

回復体位Recovery Positionや包帯の巻き方の練習あたりは、「大丈夫ですか?聞こえますか?今から救急車を呼びますから頑張ってください。」とか「もう大丈夫ですよ、はいここをしっかり持って!」とかみんな冗談を交えて、演技しながらの練習だったけれども、心肺蘇生法CPR、ひきつけや骨折の応急手当てあたりになってくると、「あー絶対に実際には経験したくないわ!いやや~こわい~!」と思った人も多かったはず。

もしこんな要領の悪い私が応急処置をしたら、もっと事態が悪化しそうに思ってしまう。それでも本当に目の前で人が倒れ、出血が止まらなかったら、その時は無我夢中でうまく応急処置ができるんだろうか? 

とにかく今年度はコロナ対策のいっかんで、時間割も大幅に変更、放課後のクラブもしばらくは休止、大人数のミーティングはオンライン。いつもの新学期とは違う。

生徒の中には学校に来るのが3月20日以来という子もいる。子供達は学校に戻って、友達に再会するのが本当に楽しみだろう。

小さな子供とのソーシャルデイスタンスはとても難しいし、触れるものすべてを常に消毒しないといけないし、かなり忙しくなるだろうけれども、やっぱり元気な子供達とまた日々いろんなやりとりをしていくのは私もすごく楽しみ。

楽しみといえば、ここ最近、算数のレッスンの前にはいつも5分ぐらい子供向けズンバを踊ってから授業を始めていたが、そんな時は担任の先生も私も真剣に踊る。体を動かしてから勉強を始めると集中力が高まる子が多いし、楽しいしまさに一石二鳥。

子供の視点、言動からは学ぶことが多いにあるし、思いっきり笑わせてもらうことも多い。

こちらが子供を世話をしているようで、実は愛情をたっぷり分けてもらってこちらの心が温まる瞬間が多いのも事実。

どんな一年になるか今は想像つかないけれども、どうせならみんなの学校生活が楽しくなるよう私も頑張りたい。

イーストボーン

昨日はイギリス南部にある海辺の町イーストボーンに行ってきた。

ロンドン、ヴィクトリア駅から電車で1時間半の距離。かつては海辺のリゾートとして栄えていたらしいが、スペインやギリシャなどに気軽に、安く旅行できるようになった今、イーストボーンはリゾート地としてでなく、リタイアした人たちの移住先として人気があるらしい。

この町の魅力は、海はもちろんの事、South Down National Parkという国立公園があってウオーキングが楽しめる事。

まずは駅から海までの道にある、地元ではかなり有名なレストランQualiSea Fish and ChipsでタラのFish and Chipsとグリーンピースのペースト、マッシーピーズを食べて腹ごしらえをする。典型的なイギリスのFish and Chipsレストランで、メニューの中にはバター付き食パンとか卵のピクルスもあり、紅茶も普通のカップとマグカップのチョイスがあった。

海に沿ってずっと西に進んで歩いて行くと急な登り道が現れる。そこが国立公園の始まりで、400mほど登ると目の前に丘陵が広がり、目下には海が見える。360度のパラノマはほとんど、青、緑、白の世界。目がくらむほどの光に包まれ、海風を感じ、高揚感が高まる。

しばらく歩くと白亜の絶壁が見えてきた。この辺りの特徴のある光景だ。

崖の近くは柵もないので、幼い子や高所恐怖症の人にはちょっと危ないかな?

実際この辺りBeachy Head はその美しさと共に自殺の名所としても知られているらしい。

自殺しそうな人を助けるためのボランティアが時々この辺りに出没すると聞いたことがあるが、聖書を持ったそれらしき人を見かけたことがある。

この話はここに来るまで忘れていたが、時々一人で物思いにふけっている人を見かけたら、もしやと心配になってくる。

私達家族は毎年この時期にここを訪れるが、長女は過去3年間いつもこの海で泳いでいる。でも昨日は気温が17度まで下がっていたので、さすがに今回は泳ぎは断念することに!

だから昨日はビーチに座って、光景だけを楽しんだ。

この海をへだてた真向かいは北フランスのエトルタ。牡蠣をはじめ美味しい貝が食べれるので有名な町。このビーチに来るといつも対岸のフランスを思い、心が踊り出す。ここからさっと船に乗ってランチでも食べに行けたらいいのに!

8月最後のこの週末は月曜日も祝日なので3連休になり、お出かけする人がとても多い。

でもこの週末の後は、夏の終わりと新学期の到来をも意味する。特にこんなに気温が下がると一気に秋が来たように感じるし。

私と娘達にとってはいつもは家族全員で来るイーストボーンだけれど、今年は夫がオーストラリアにいて来れなかったので、ついついなんか感傷的になってしまった。でも親友のPattyが参加してくれたから、また違った楽しさはあったけれども…..

でもこうして自然の中で時を過ごすことにより、心身ともにリフレッシュでき、また忙しくなる日常も少しはポジティブな気持ちで迎えることができるように思う。

私の仕事も来週からまた始まる。人それぞれいろんな思いで9月を迎えるが、長い間学校に行けずに久しぶりに学校に戻る学生、新しい学校、大学生活が始まる学生には心からエールを送りたい。

ご近所さん パート2

私の長女がNextdoorというご近所さん情報交換サイトに登録した。

イギリス全国で展開されるこの無料サイトには、ベイビーシッター、クリーナー募集とか、どこそこに泥棒が入ったから戸閉まりに気をつけてとか、近所で催されるイベントのお知らせなど、地元での役にたつ情報交換でいっぱいだ。

はじめは半信半疑だった長女も、心温まる内容や役にたつ情報をいくつも見て、何よりこの夏大学を卒業して、インターンシップまでの間にアルバイトを探そうとしていた上、時々自分の母校の後輩が家庭教師やベイビーシッターの広告を出した途端に、お願いしますの返信が何件も来ているのを見て、彼女も自分の広告を出すことにした。

そしたらものの15分もたたないうちに、はじめの返信が届いた。

最近になって初めてアイパッドを買ったという84歳の女性が、自分の身の回りのバッグや服をインターネットで売りたいから、それを手伝ってくれたら売り上げの何%かを長女に払いたいという申し出。

他にもベイビーシッターと家庭教師の仕事のオファーもきた。

近所だけに、身元の保証が必要なら、親の私や近所の友人ができるが、今回受けた仕事は依頼主が娘本人と直接電話ではなし、娘は早速翌日トライアルで、お母さんが自宅で仕事をしている間の2時間、6歳児と4歳児の面倒を見るという仕事に行く事にした。

仕事から帰ってきた長女の第一声は、「もーめちゃくちゃ可愛い子供で、気がついたら2時間がすぎてた!あーかわいい!」

こんな時はたいていお互い気にいっているので、うまくいくはず。早速来週も仕事に行くことに決まった。

家庭教師の仕事もオファーが入ってきている。エイジェンシーに登録せずに雇う方も雇われる方も直接交渉できる。なんて便利なんだろう。

サイトの中には「最近ここに引っ越ししてきて、まだ知り合いが誰もいません。近所にお友達が欲しいです。誰か、お茶でも一緒にしませんか?」という内容があったが、その人にはかなりの数の返信があり、今週末、それに賛同した人たちが近くの公園で6、7人で集まるみたいだ。

他、自分の車のVideoカメラに、ドアを無理やりこじ開けようとした人の映像を見つけ、その映像を拡大して、この人物に要注意という画像メッセージもあった。

もちろん中には怪しげな人もいるだろう。そこは自分の勘を使って、自分で感じ、見抜くしかない。

Oxfordに住んでる友人Sは、このサイトを使って自分の家で料理して余った食べ物を、その日必要な人に回しているけれども、いまだに変な人に出くわしたことはないらしい。フランス人の料理上手なSが作ったものを食べれた人はさぞかし喜んだと思う。

善意によって使われたら、とてもいいサービス。

ロンドンがロックダウンに入った時は、自主隔離をして買い物に行けない人のために、「私がお買い物に行きますよ!」というボランティアが何人もいた。

うちのドアにもそんなボランティアさんが自分の連絡先を書いたチラシを置いていってくれた。

長女に連絡してきた84歳の女性に関しては、「自分の祖父母と同じ年のその人からはお金はいただけない、お手伝いだけする!」「もしお互い気があったらお茶でも誘おうか」と私たちは話している。

さらに2日前は、以前から近所の友達から話は聞いていて、その存在は知っていたけれども、まだ直接あったことのなかった中国人女性と彼女の1歳になる娘さんを道で見かけた。多分その人だと確信のあった私は彼女に声をかけてみた。

私のことを友達から聞いていたその相手も、すぐに私が誰だかわかり、うちの娘たちも交えて、いきなり楽しいおしゃべりが始まった。

彼女のご主人は日本人で、彼女は大阪にも住んだことがある事、そして小さな子供がいる家庭につきものもロンドンでの学校探しで知らないことが多すぎるとか、どこの中国レストランが好きとかいろんな話で盛り上がった。

結局ここでも、娘に時々ベイビーシッターをお願いしたいという事で、早速連絡先交換と話が展開していった。

4件先というごく近い所に住んでいて、それもかわいい子供と日本語で遊ぶというアルバイトは、うちの娘にはうってつけ。私も学校情報とかいろいろとアドバイスできるしこともあるし、彼女も中華料理を教えるよといってくれて、お互いにとって有難い出会いだ。

こうやってまたご近所さんと顔見知りなって、交流機会が増えるのはとても嬉しい!

親友との時間

今日は親友のPatty (本人が実名の使用を了解してくれた)と16歳になる彼女の娘、そして私達親子の計5人でランチ、散歩、お茶の女子会を楽しんだ。

Pattyとは子供が同じ幼稚園で、かれこれ20年らいのお付き合い、いわゆるママ友同士。

Pattyはオランダ人、典型的なオランダ人以上に気さくでフレンドリー、最高にいい人だ。

本当に超がつくほど子煩悩で、またどの人にも優しい。彼女には4人の子供がいるが、まだ子供が小さかった頃、一番手が空いてなかった彼女に、どの人も「Patty、ごめん今トイレに行きたいからちょっとうちの子を見ててー!」とたのんでしまったり、泣いてる子でも彼女が抱っこすると、すぐに泣き止んで、どの子供にも愛され、どの親にも頼りにされていた。

Pattyの家族は以前うちのむかいに住んでいて、ホリデー、クリスマス、ハロウィーンと年中行事をいつも一緒に楽しんだし、私の娘たちにとって彼女は家族同然の存在。

そう言えば、彼女は昔、ロンドン金融街で某銀行に勤めていたが、英語で苦労している日本人ビジネスマンをたびたび目にして、気の毒に思った彼女は自分が日本語を学んでその人達の役に立ちたいと思い、日本語を勉強していた経験もある。彼女らしい話だ。

とにかくそんな大好きな二人と逢えるとなって、私達は朝から気分がウキウキしていた。

今日散歩した道は、これまたテムズ川ほとり。でも土曜日に行ったテムズ川とは反対方向のロンドン西部のハマスミスからさらに西のバーンズ」。

このあたりは緑豊かな住宅街で、素晴らしい豪邸がいくつも続く。同じロンドンなのに郊外に来た気分になる。

ハマスミスブリッジはただ今通行止め中。外観だけで判断するとテムズ川にかかる橋の中でタワーブリッジの次にきれいなのはアルバートブリッジと並びハマスミスブリッジじゃないかな?

ロンドンの中でもこのあたりはとてもイギリス的な印象を受ける場所。観光ルートじゃないけれども、ここやさらに西にあるリッチモンドもおすすめの散策道だ。

素敵なパブも川沿いにある、今日はハマスミスでは名のしれたOld Shipというパブでランチ。

親友のPatty 

私はハンバーガーを食べてしまったが、Pattyと彼女の娘のKはFish and Chipsを注文した。

「あーなんでFish and Chipsにせえへんかったん!」後から大後悔。一口もらったFish and Chipsの方が断然美味しかった!

この夏は日本に帰れず、夫とも日本の家族や友人ともあえなかったので、Pattyをはじめロンドンで出会った、家族のよう友人達の存在が身にしみるほど有難い。

故郷を離れたどの人も、違う土地で出会った友が、家族のような存在になることがあると思う。

この広い世界の中から出会えて、友情を育んでいった人々に心から感謝。

マーケット

テムズ川

昨日は娘たちと3人で長い散歩に行き、合計18キロを歩いてきた。

久しぶりにテムズ川も見れた。海であれ、川であれ、池であれ水の近くに行くと心がなごむ。

テムズ川の川辺には美術館やいろんな観光名所がある。でも今日の目的はSouth Bank MarketとLondon Borough Marketに行って、いろいろつまみ食いを楽しむ事。

まずは木曜日から週末かけてひらかれるSouth Bank Marketに行った。まあ時期が時期だけにいつもほどの賑わいはなかったけれども、それでも夏休みの週末だけに、若者や家族連れがけっこういる。

South Bank Market

このマーケットで大人気のThe Frenchieでは鴨のコンフィのバーガーとめちゃくちゃ美味しいけれど、高カロリーのポテトフライ(イギリスではチップスと呼ばれる。)が食べられる。このチップスはお手製で、二度揚げ、しかも鴨の脂肪で揚げられる。そこにトラッフル味のマヨネーズをかけていただくが、今までこれを食べた人はみんな一口食べた後にうなり声を出した。いつも全部自分一人で食べてしまいたくなるので、自分の家族とはいえ、みんなと分けて食べる時は「あんまりいっぱいとらんといてー!」と本気で思ってしまう私。

他にも韓国のBBQのお店が人気。ブルゴギをボリートにして食べるカリートもここ最近できたフージョン料理。アメリカあたりで考えついたのかな?よく考えたと思う。

昨日はあまり買ってる人を見かけなかったけれども、Curry Shackというモリーシャス、カリブ海地方、ケージョンスタイルのカレー屋さんがある。Tripadvisorでもみんな大賛辞をおくっているお店。私も一度、カリブ海のカレーを食べたけれども、味にとてもこくがあった。世界のいろんな国でカレーは食べられているけれども、カレーとライスってなんかほっとする組み合わせ、どの人もそう思うのかな?

Borough Market

London Borough Marketは、そのいち部は12世紀から続いているという大きな市場で、卸売と小売の両方を扱っている。今ではロンドンの観光名所のひとつだ。値は少しはるが、ヨーロッパからきた見ただけで新鮮な食材が並び、見るだけでも楽しい。

今回はNetfixの食番組, Somebody Feed Philのロンドン編で紹介されたチーズトーストを食べるのが目的。Kappacaseinで作られるチーズトーストはスイス料理Fondueで使うRacletteで作られる。赤玉ネジ、長ネジ、にんにくも入り、サワードウブレッドでグリルされ、カリッとした焼き具合のパンと風味のいいとろけるRacletteがたまらなく美味しい。

さすがに人気があるわけだ。ひとつ7ポンド(円にして970円)と決して安くはないが、寒くなってきたら今以上に欲しくなるストリートフードだと思う。

あと日本の丼料理、メキシコのタコス、イラクのケバブ料理といろんな食べ物が作って売られていたが、南インド料理の Dosaとカレーのお店がどこよりも大繁盛していた。Dosaはお米とダールを吸水させてからペースト状にすりつぶし、発酵させた生地をクレープのように鉄板で焼く。

じゃがいもを香辛料で炒めたものをDosaでくるんで食べたり、Sambharという野菜や豆のスープと食べたり様々な食べ方があるようだ。

食べたかったけれども、あまりに人が並んでいて今日は断念。

そして、そのあとも歩いて、歩いた。

結局、夕食の時間帯に私達はまた、チャイナタウンにいた。でも私達の心はひとつ、3人ともマレーシア料理がお目当て。うちの家族っていつもこう!

あまりにも食べてしまい、もうここまできたら歩いて家まで帰ろうと、全員一致で決めた。

午後2時から始めた散歩は午後9時に帰宅して終了。家につたらみんな疲れ果てていた、でもおかげで普段通ることのない素敵な道を見つけて、またそこに行く楽しみが増えた。

昨日は食べることに熱中しすぎて、なんの食材も買わずじまい。だから今朝は週一で出るマーケット、Marylebone Farmers Marketに行ってきた。

近郊の農業から直にくる新鮮な野菜、果物、卵、パンと買いたくなるものばっかり。

青じそを見つけたの早速購入。家に帰ったらコウケンテツさんがYou Tubeで上げている青じその醤油漬けを作ろーっと。

私の夫

私の夫はちょうど去年の8月末からオーストラリアのキャンベラに単身赴任している。

彼の仕事はMusic Video やCommercialの編集で、MTV全盛期には売れっ子のDuran Duran, Pet Shop BoysやSpice GirlsのMusic Videoも手掛けたこともある。

でも最近はそおいったものに高予算をかけない風潮が続き、また何よりもテクノロジーの進化と共に一般の人も気軽に編集作業ができるようになったので、彼の仕事の依頼もグーンと減り、この一年ほどはほとんど仕事が入らなくなっていた。

だからこのオーストラリアでの仕事のオファーを受けた時、家族思いの彼は相当悩んだけれども、やっぱりキャンベラに行く決心をした。

クリスマスはあまりにも飛行機代がかさむので、私達は春にキャンベラに行くつもりでいたが、ここにきてコロナ禍の為、それも断念、夏休みも断念しなければならず、結局この一年間は逢えていない。

その分、ほとんど毎日facetimeかLine video callで1時間ぐらい話すけれども、自分の国といえ新しい土地での一人暮らしは寂しそうだ。その上彼のお父さんが住むクイーンズランド州の国境は閉鎖されているし、3日前はクイーンズランド州知事が「もしかしたら12月の末まで国境を閉鎖するかもしれません。」と言ったので彼はさらにがっかりしている。そんなことはない事を望むけれども!

料理ができる夫だけれども、彼が一番食べたい日本食だけは作ったことがない。キャンベラにも日本食のお店はあるけれども、なまじっか日本食の事を知ってるだけに、そこまで満足のいく料理を出してくれる店はまだ見つかってないようだ。

家で作る和食といえばご飯を炊いたり、カレーを作るか、後はスモークサーモンとアボカドで手巻きを作るだけ。でも昨日は小さな袋に入ったインスタントのお味噌汁を買って、飲んだら、久しぶりでめちゃくちゃ嬉しかったらしい。それを聞くと私と娘はなんかほろりときた。

You Tubeでもいろんな人が日本食の作り方の動画をあげているし、娘と私が好きなYou TuberのKimomo Momさんを彼にも勧めた。でもKimono Momに出てくる娘さんのSutanがあまりにも可愛くて、我娘の子供のころを思い出してしまい、彼はほろりときたらしいのでなんか逆効果。

ロンドンにいる時はいつもオーストラリアを夢見て、いつの日かまた故郷に住みたいと願っていた夫。休暇をオーストラリアの実家で過ごした後、ブリスベンからシドニー空港に着き、ロンドン便に乗り換える時、いつも「ロンドンに帰りたくない」と言ってた彼が、前回のクリスマス休暇の時、シドニー空港に着くと、キャンベラ便にのらず、「このまま右に曲がって国際線に行きロンドン便に乗りたい」と思ったらしい。

彼が求めていたオーストラリアの生活は自分の生まれ育った町での生活であり、そして今はもう自分の生活の基盤はイギリスのロンドンにある事を痛感したようだ。

コロナ禍で自分の家族と離れ離れになっている人は、とても多いと思う。あー1日も早くこの問題が収束しますように!

マレーシア料理

私の家族はみんなアジアの料理が大好き。もちろん家族全員日本食が一番大好きで、二番目が中国料理。三番目は、私と長女はベトナム料理か韓国料理、日によって違う、でも夫と次女はもっぱらマレーシア料理が好き。

我が家の近くにはマレーシアレストランが多く、週に一度はマレーシアレストランで食事をしていたこともある。

マレーシアは人口の6割がマレー系、中国系は3割、インド系1割の多民族国家、だからその料理もお互いの文化圏の影響を多大に受けていて、料理の幅が広いと思う。

例えば中国系の移民の味の代表格、Char Kway Teowはライスヌードル、卵、かまぼこ、チキン、またはシーフード、野菜を一緒に炒め、薄口、濃口醤油、エビのペースト、唐辛子で味つけする。高温に熱したフライパンで炒められるが、食べた瞬間熱々のフライパンの香りがしてなんともいい具合。

上 Roti Canai 下 Char Kway Teow

Laksaも中国系移民によって作られた麺料理。ココナッツ風味のカレー麺。レモングラス、シナモン、唐辛子、香辛料のきいたスープの味はとてもこくがある。カレーうどんと並び、うちの長女の大好物!

インド系の代表格はRoti Canai. いく層にも折りたたまれたパイ生地をカレーに浸していただく。

マレーシアの味といえば、唐辛子、ニンニク、エビの発酵品、トマト、赤玉ねぎを炒めて作られたサンバルソース、レモングラス、こぶみかんの葉、ココナッツミルク、タマリンドかな?

私達が好きなのはNasi Campurという食堂スタイル。Nasi Campurのお店は店頭にいろんお惣菜が並び、ご飯(Nasi)と食べたいおかずを3、4品選んでワンプレートにもってまぜて(Campur)いただく。

近所に穴場中の穴場なマレーシアレストランがあった。表立ってレストランの標識がないMalaysia Hall Canteen。聞くところによるとマレーシア政府がマレーシア人留学生が故郷の料理を安く食べれるように、補助金を出しているという。

ところがその美味しさと値段の安さにひかれ、私や夫のようなマレーシア人じゃないお客が増えてしましい、いつからかマレーシア人だけ、またはそのマレーシア人のお連れ一人だけが入れる店に変わった。

一度、マレーシア人のお友達と彼女のスペイン人のご主人、日本人のS子ちゃんと彼女のイギリス人のご主人、私達夫婦でランチに行った時、支払いをしていると「ここはマレーシア人じゃないと入れないので、今日はいいけれども次回は遠慮して!」と言われた。

ごめんなさーい!

今じゃ、お店に入ると「パスポートを見せて」って言われるらしい。

うちの学校にいるお母さんがマレーシア人とお父さんがタイ人のハーフの子が、私にいう。

「お父さんには言わないけれども、タイ料理よりマレーシア料理の方が美味しいから好き!」おー私と同じテイスト!

ちなみにその子に「世界で一番好きな食べ物は何」と聞いたら、元気な声で「茶碗蒸し!」と答えてくれた。

最近もっぱらいくのはPortobello MarketにあるMakan。カジュアルで価格も安くて美味しい。ここのChar Kway Teowは熱々の鉄板で作られているのがわかるぐらい。熱も味の一つになっている。

面白いのは、チップスや、ベーコンやフライドエッグなどのイギリスの朝食も一日中売られているから、マレーシア料理が苦手な友達と行ってもみんな何か食べられるものがあること!そおいえば、俳優のTom Hollanderも一度、隣の席で食事をしていた。

日本ではマレーシア料理はどんなふうに受け入れられているのかな?

これを書きながら、後からMakanに行こうと決めた。

イタリアの移民

イタリアと言えば、古代ローマ、ルネッサンス時の都市国家、バチカン、絵画、建築物、オペラ、ファションなどの芸術、デザイン大国、料理、ワインの産地、サッカーとその魅力は尽きない。

秩序がなく、はちゃめちゃ、マフィアの存在などの否定的な面もあるけれども、やっぱりきれいな建築物、町の光景を見ると、どの人も「あーきれい」と思わず言ってしまう魅力を持っている。

ちょと歩いたら写真を撮りたくなるイメージがあちらこちらにあるし、買いたくなる工芸品、服、靴、カバンもたくさんあるし。

グーグルしてみると世界で5番目に旅行者が多く訪れる国になっている。

そんなイタリアだけれども、13年ぶりに来て、以前とは違ってる光景を見た。

ここ最近4、5年ぐらい前からか、ニュースでアフリカ大陸、リビアからゴムボートに乗ってたくさんの移民が地中海を渡ってくる映像を見てきたけれども、イタリアはギリシャと並んでヨーロッパを目指す移民が最初に到着する場所になっている。

アフリカ大陸出身者がとても増えた。ロンドンのような多民族都市なら当たり前のこの光景が、ピサ、ルッカやフィレンチェの町でみると、他人種の存在は目立って見える。

彼らはイタリアでどんな暮らしをしてるんだろうか?

見かけた人のほとんどが、20代から40代の男性。時々赤ちゃんを後ろに背負った若い母親が、お手製なのか、布でできたブレスレットやネックレスをカフェやレストランに座っている客に売ろうとしているのを見かけた。

一度、レストランで食事をしているときに、そんな女性の一人が私達のテーブルにブレスレットを2つ置いた。ブレスレットは全然ほしくなかったけれども、彼女の赤ちゃんを見たらたまらなくなり、小銭を探し始めた私。だからその女性も私がちゃんと買うと期待したんだと思う。

あいにく、小銭は1ユーロしかなく、あとは20ユーロと50ユーロの紙幣だけしか財布に入ってなかったので、私はブレスレットはいらないから1ユーロを渡そうとした。

1ユーロを見た彼女は、怒った顔をして、ブレスレットを一つ残して去っていった。

後味が悪く、悲しい気持ちになった。

ビーチに行けば、安物のサングラス、扇子、子供の遊具を売りに回ったりする人もいるし、農場で働く人も多いと聞く。物乞いをしている若者も見た。

色々検索していくと、地元民との間のトラブル、差別問題といろんな悲劇も出てくる。

ナポリの近郊のもとリゾートの、カステル ヴォルトウルノという町は今や廃墟と化してしまい、そこはナイジェリアのマフィアの縄張りとなり、人口の半分がアフリカ人になっている言う。

移民問題は本当に難しい。もちろんイタリア社会に自分の生活の基盤をちゃんと築いていった移民もいるし、政治家になった人もいる。でもお金や高度な技術を持ってくる移民は受け入れられやすいが、お金のない移民には世の中は冷たい。

私もオーストラリア人の夫もある意味、たまたま移民になってしまった。だから移民問題はいつも私の心にある。

美しいイタリアの光景の中で、アフリカ人の移民を見ていると、彼らが1日も早くイタリア社会で心地よい自分の居場所を築いて生活していってることを願う。

イタリア、トスカーナの旅

イタリア、トスカーナのピサに行ってきた。

フランス、ニースの友人宅にご招待を受けて行かせてもらうはずが、どうやらフランスも帰国後14日間の自己隔離をしなければならない国のリストにあがると言う憶測がとびかい、出発2日前に思い切って、そのフライトをキャンセルして、イタリア、ピサ行きの飛行機に変更。

(予想どおり、8月15日からフランスからイギリスに入国したら14日間の自己隔離が義務付けになった。)

こじんまりしたピサの空港からモノレールでピサ駅まで5分のみ、これもまたこじんまりした家族経営のホテルまで駅から徒歩で8分で、全てスムーズに始まった。フィレンチェ、ルッカも電車で1時間以内で行けるので、ピサを拠点にしていろいろ回るのはいいかも!

この夏はいつもは多いアメリカ人や中国人のツーリストがいなくて、見かけるのはフランス人やイギリス人、イタリア人の旅行者だけ。フィレンチェでうちの長女はフランス人に間違われて、フランス語で問いかけられ、彼女はニヤニヤと嬉しそうにフランス語で返答していた。

イタリアのロックダウンは規制が厳しかったからか、ここではロンドンよりもマスクを着用している人が多く、お店や公共の乗り物の出入り口にはどこでも手用の消毒剤が置いてあったので、ロンドンにいるよりコロナ対策が行き届いていて、安全な気がした。

私達の旅の目的は、もっぱら海で泳ぐ事。

バスで20分の近くのビーチ、マリーナに行って、地中海を堪能した。

地中海に来て泳ぐといつも思うことは、ここではどんなに太っていようと、女性はみんなビキニを着用。まあ太めの女性の大半は中年以上だけれども、50代、60代、70代のおばちゃん=シニョーレのおおかたはトップレスで日焼けを楽しんでいるし、みんな本当に綺麗なチョコレート色に焼けている。日本とは正反対の現象!

私は決めた、ロンドンに戻ったら早速ビキニを買うことを。日本以外ではこれからビキニを着ることにした。こちらがどんなに贅肉をつけていようが誰も気にしてない!

多分地元の人たちと思うけれども、私達が選んだスポットには一人で来て、泳いで、日光浴をして、また泳いで帰る人が多く、みんなそれぞれ静かに、童心に戻って海を楽しんでいる。シミのことが気になりながらも、「まーいいか!」と開き直り、私も娘と海の中で思いっきり遊んだ。

イタリアと言えばやっぱり食べ物。今回の旅では90%、美味しいものに恵まれたかな?

長く続いたロックダウンで、いつも仕事帰りに寄っていた魚屋さんにも3月以来行けてない。だから新鮮な魚介に飢えていた私達の身にFritto Misto(魚貝の揚げ物)は最高の味だった。

パスタもやっぱりイタリアで食べる味、と言うよりイタリア人が作るパスタはアルデンテで、ソースが程よくパスタに混ざり本当に美味しく思う。

今回とくに気がついたのは、Aperol Spritz(Aperol, プロセッコ、ソーダ水で作ったカクテル。)を飲んでいる人が多かった事。これは北イタリアで見かける光景らしいけれども、とにかく食事

の間にAperol SpritzとトマトのBruschettaをセットで提供しているお店が多かったし、夏の午後の昼下がりに、真っ青な空の下で飲むオレンジ色のAperol Spritzがとても清々しく見え,とても美味しかった。

そして、今までの人生でいろんな美しい建築物を見ることができたけれども、ここフィレンチェのシンボル、サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂を見た時は、娘も私も一瞬本当に息を飲んだ。白、緑、ピンクの大理石によって装飾され、細部に至るまで施された彫刻の精巧さ、優美さに圧倒されたからだ。

今でもこんなに綺麗で、存在感があるのに、15世紀ルネッサンスの文化的中心だったフィレンチェに来てみた旅行者は、さぞかしその美しさに驚嘆した事と思う。

最近はヨーロッパといえばポルトガルとフランスが多かったけれども13年ぶりのイタリアをちょっと垣間見れて、やっぱりイタリアは綺麗だと再認識した旅だった。

サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂

有名人

昨日友人家族と食事をしている時、有名人のことが話題にのぼった。

南アフリカ人の友人Aは結構いろんな有名人にあっている。

「よくジムでオーストラリア人のモデルElle Macphersonを見かけた。」

「昔、主人の職場関係の晩餐会で、光栄にもNelson Mandelaさんにあえてめちゃくちゃ嬉しかった!」他いろんな逸話を持っている。

うちの長女は「アルバイトでベビーシッターをしている子供の、学校のお迎えに行った時、隣に俳優のHugh Grantがいてた。彼も自分の子供を待っていたみたい。」と言う。

次女にもエピソードがある。彼女の大好きな俳優「Theo Jamesが近くのカフェにいる」と言うメッセージを友達から受け取り、Theoを一目見るために一目散にそのカフェに向かって走り出し、運良く立ち去ろうとしているTheoを見ることができ、写真も取れたらしい。

やっぱりみんなそれぞれ有名人を目撃してるんやね。

確かに首都に住んでいるからか、時々有名、著名人を見かけることがある。

といっても東京に住んでる時は、一度もそんな経験をしたことがなかったかな?

大阪にいる時は、なんば界隈でお笑い芸人を見かけただけ。笑福亭鶴瓶が立ち食いラーメンを食べているのをみかけたけれども、あまりにも場に馴染んだ光景だったので、有名人をみて感激すると言うより「わーあんたここにおったん!」と思ったぐらいだった。

いくら有名人が近くにいても、見てる当人がその人の有名度を認識していないと意味はないし、いつも見ているあの人が、実はその業界では超有名ってことだってある。

昔アルゼンチン人の友人Fに聞いた話しを思い出す。

彼女はご主人の転勤にともないニューヨークに住むことになり、英語学校に通い出した。彼女のクラスにはめちゃくちゃ気さくなスペイン人男性がいて、同じスペイン語のネイティブどうし、二人は意気投合しあった。

ある日、その彼が友人Fと彼女のご主人をホームパーティーに招待。友人夫妻にはその日、他の予定が入っていたので、彼女は15分だけ顔を出すことにし、嫌がるご主人を説得して、パーティー場についた。ドアが開いてホストが挨拶に現れた時、友人Fのご主人は「Oh Antonio Banderas」と驚きのあまり、叫んでしまったらしい。その時になってやっと友人 Fは、いつも学校でおしゃべりしている相手が、スペインだけではなく、ハリウッドにも進出して有名になった俳優のAntonio Banderasだと気づいたのだ。映画の中で見るAntonioは背が高く、がっしりして見えるけれども、いつも見てきた目の前のAntonioは、スペインの街で見かけるごく普通のスペイン男性の風貌をしていたから、彼女は自分の友達のAntonioが俳優のAntonio Banderasである事に全然きがつかなかったらしい。

私もロンドンで有名人を何回か見かけたことがある。映画館では俳優のJeremy Ironsが近くに座っていたし、イギリスで大人気のコメデイアンGraham Nortonもうちの近くで見かけた。自分の娘の学校のお迎えに来ていたDavid Beckhamも2回目撃。やっぱり、お洒落でカッコよく、さすがに存在感があった。

先日は90年代大人気だったロックバンド、オアシスのリードギターリスト、Noel Gallagherを家の近くのスーパーで見かけた。これには夫も同じ経験をしているが、Noel Gallagherは私と目があって、こちらがつい3秒ぐらい長く見てしまった後に、軽く会釈をしてくれた。夫も彼を見た時、一瞬、知った顔だけれども誰だったか思い出せず更に2、3秒相手を見ていたら、向こうから「Hi」と言ってきたらしい。こうなるとフレンドリーで親近感が湧いてくる!

日本人のお友達R子の経験は、スポーツジムのサウナで一人でゆっくりくつろいでいると、女優のKylie Minogueが入ってきた。挨拶しようかどうか悩んでいるうちにタイミングを逃し、結局お互い無言で狭いサウナの中に5分ぐらいふたりきりでいたらしい。

有名人であっても、プライベートの時間は尊重しないとね。

「ロンドナーはプライバシーのことをわきまえている人が多いから、ここは住みやすい。」ってあるアメリカ人男優が言っていた。

でもパパラッチが多いから有名人はどこにいても気が休まらないんじゃないかな?

最近ではいつどこで、誰に携帯で写真を取られているかわからないし!