昨日は突然近所に住む日中ご夫妻から「チャイニーズ ニューイヤーイブのお祝いで水餃子を作るからこない?」とお誘いの電話が入った。
同時にご両親がオーストラリアに住んでいる長女の中国人の友人からも「仕事が予定よりも早く終わったし、それに今夜は旧正月の大晦日だから一緒に中華食ベに行くの付き合って」とメッセージがきた。
気のいいご近所さんは娘の友人をも誘ってくれて、私達は急遽チャイニーズ ニューイヤーイブを美味しい餃子とローストダックでお祝いする事になった。
多国籍都市ロンドンに住んでいると、自分の国の伝統行事だけでなくいろんな国の伝統行事もお祝いする機会に恵まれ、楽しい時間を過ごせることになる。
旧正月の今日、私が働く学校の給食は一応中華風だったし、児童もスタッフも赤色の服を着て、中国人の子供たちはみな素敵なチャイナドレスを着てきた。食後にはみんなでフォーチュンクッキーを食べたけれども、いつもおしゃべりでやんちゃな子のフォーチュンには「人の話をいくと人生が良くなる!」と書かれていてみんなで大笑い。
先週の25日は、亡きスコットランドの詩人ロバートバーンズの誕生日を祝って給食はスコットランド料理のビーフパイ、ローストポテト,ローストパースニップが賄われ、朝の朝礼ではバーンズ作詞の、日本ではホタルの光と呼ばれるAuld Lang Syneを皆で手を繋いでみんなで歌った。
次なるお祝いは3月のアイルランドの聖人、セントパトリックデイ?
そうやその前に明後日の節分がある。
節分と言えば去年、恵方巻もどきを作って南南東かどうかもう覚えてないけれども、その方角をむいて黙々と一気に恵方巻を食べ、終わった瞬間みんなで爆笑した事があったけ、やっぱりいろんな行事を楽しむべきだと実感した瞬間だった。
私を含め外国に住んでる日本人なら、海外で迎えるお正月に一抹の寂しさを感じたことがあるはず。私も毎年家族に「お正月ってこんなもん違うで」とブツブツ愚痴をこぼしてしまい「それやったら何でもっと努せえへんの?」と返されてきた。
何でも揃っているロンドンでもおせちの材料は手に入りにくいので、お節を作る気力は湧いてこない。今年も頑張ってお雑煮、紅白なます、茶碗蒸しは作ったけれど、あとは手巻きで、お正月らしさ度は低かった。
そんな事もあって、今年は日本の伝統行事をおこなって日々の生活に色を添える決心した。
と言いながら2日後に恵方巻を作るには、もう日本の食材店に買い物に行く時間の余裕がないかも、せめて豆まきだけでもしてみよう。子供の時自分の年と同じ数の豆を食べたのをよく覚えている、楽しかった思い出だ。
そしてお雛さん。必ず実行する為に3月3日には巻き寿司を作る約束を学校にした。これでうちのクラスの子供達も異文化の伝統行事を経験することになるし、そこでまたたくさんの笑いがあると思う。
伝統行事、大切にしていこう。