リスボンからロンドンに戻って何よりも一番先に気がいくのは、なんでこうもロンドンで飲食をするのは高くつくかって事。各国の経済力の差や物価高の違いではあるのは確かだけれどもロンドンにも、もう少し価格低めで美味しいものを提供してくれるお店が増えてくれたらいいのにと強く願う。
ロンドンには個人または家族経営のお店が少ないような気がする。素敵なカフェやレストランは多いけれども、実はカフェAとカフェBの経営者は同じなんて事はよくある事実。
家賃や物価が高いロンドンでは個人経営のお店が成功するのが困難なのか?
昨日も軽くオレンジジュースとコーヒーを飲んで7ポンド88ペンス払った。日本円にして約1200円ぐらい。ついついリスボンのカフェと比較してしまう。うーんリスボンではコーヒーとハムとチーズのホットミックスサンドを食べても1人で5ユーロ(約600円)も払わない。その上どこで食べてもお母さんが作るような温かな味がするし、日本でモーニングサービスを食べているような感じする。ロンドンで同じものを食べたらおそらくその倍以上は払うことになる。
ポルトガルにはほどよく味付けされた煮豚をパンにはさみ、そこにマスタードとチリオイルをかけていただくビッファーナというストリートフードがある。めちゃくちゃ美味しくて2ユーロ50セントぐらい(約330円ぐらい)で食べれる最高のストリートフードだ。どの国にもこのようなストリートフードが存在するけれども、イギリスではストリートフードがあっても値段がすごく高いのが事実。
そしてリスボンでは日本にもあるような路地裏でこじんまりとした食堂を見かけることが多い。ポークチョップとフライドポテト、サラダや時にはライスもついて7ユーロ(約920円ぐらい)6ユーロのお店もあった。この値段でこの味はすごいというお客さんを喜ばしてくれるお店が多いんじゃないかな?特にお昼時間にビジネスマンが溢れているお店の光景は大阪のビジネス街本町、船場あたりとすごくよく似ている。
ロンドンにはこの光景があまりない。リスボンで見かけるようなおじいちゃんとおばあちゃんが2人でやっているお店ってロンドンにあるんかな? ロンドンを離れて田舎にでも行かないとそんな風なお店には出会わない気がする。
確かにロンドンでも中心地を離れていくと家賃も低くなっていくからそれとともに値段設定が低めのカバブ店や、庶民エリアに行けば必ずあるフィッシュアンドチップス店を頻繁に目にするが、最近ではほのぼのとした家族経営の個人店ってなかなか目にしない気がする。
まあ値段設定はお店の場所や規模、各お店がターゲットにしている客層といろんな要素を考慮して決められているとわかっているけどね。
そんなこんなと思っていると昨夜イーストロンドンで遊んでた長女が「お腹すいたから深夜に例のベーグルショップに行ってスモークサーモンとクリームチーズのベーグル食べてきてん、4ポンド20やで~、友人のWはヌテラのベーグルで1ポンド20やったわ!」と言っていた。
そう、そうあったあった1件東ロンドンで24時間営業している、イスラエル人の家族経営のお店ブリックレーンベーグルベイク店が、ソルトビーフのベーグルが有名だけれども、ベーグルのみならひとつ30ペンスで買えるお店。なによりもレトロな雰囲気のお店がいい感じ。
ロンドンにもストリートフードは増えてきているが、あーもーちょっと安く提供して欲しい。
これって私が大阪人やから特にそう思うのかな? ここで安くて美味しいものをだすお店やってみようかな~なんて考える事もある。しばらくいろいろと調べてみよう。