昨日はイギリス南部にある海辺の町イーストボーンに行ってきた。
ロンドン、ヴィクトリア駅から電車で1時間半の距離。かつては海辺のリゾートとして栄えていたらしいが、スペインやギリシャなどに気軽に、安く旅行できるようになった今、イーストボーンはリゾート地としてでなく、リタイアした人たちの移住先として人気があるらしい。
この町の魅力は、海はもちろんの事、South Down National Parkという国立公園があってウオーキングが楽しめる事。
まずは駅から海までの道にある、地元ではかなり有名なレストランQualiSea Fish and ChipsでタラのFish and Chipsとグリーンピースのペースト、マッシーピーズを食べて腹ごしらえをする。典型的なイギリスのFish and Chipsレストランで、メニューの中にはバター付き食パンとか卵のピクルスもあり、紅茶も普通のカップとマグカップのチョイスがあった。
海に沿ってずっと西に進んで歩いて行くと急な登り道が現れる。そこが国立公園の始まりで、400mほど登ると目の前に丘陵が広がり、目下には海が見える。360度のパラノマはほとんど、青、緑、白の世界。目がくらむほどの光に包まれ、海風を感じ、高揚感が高まる。
しばらく歩くと白亜の絶壁が見えてきた。この辺りの特徴のある光景だ。
崖の近くは柵もないので、幼い子や高所恐怖症の人にはちょっと危ないかな?
実際この辺りBeachy Head はその美しさと共に自殺の名所としても知られているらしい。
自殺しそうな人を助けるためのボランティアが時々この辺りに出没すると聞いたことがあるが、聖書を持ったそれらしき人を見かけたことがある。
この話はここに来るまで忘れていたが、時々一人で物思いにふけっている人を見かけたら、もしやと心配になってくる。
私達家族は毎年この時期にここを訪れるが、長女は過去3年間いつもこの海で泳いでいる。でも昨日は気温が17度まで下がっていたので、さすがに今回は泳ぎは断念することに!
だから昨日はビーチに座って、光景だけを楽しんだ。
この海をへだてた真向かいは北フランスのエトルタ。牡蠣をはじめ美味しい貝が食べれるので有名な町。このビーチに来るといつも対岸のフランスを思い、心が踊り出す。ここからさっと船に乗ってランチでも食べに行けたらいいのに!
8月最後のこの週末は月曜日も祝日なので3連休になり、お出かけする人がとても多い。
でもこの週末の後は、夏の終わりと新学期の到来をも意味する。特にこんなに気温が下がると一気に秋が来たように感じるし。
私と娘達にとってはいつもは家族全員で来るイーストボーンだけれど、今年は夫がオーストラリアにいて来れなかったので、ついついなんか感傷的になってしまった。でも親友のPattyが参加してくれたから、また違った楽しさはあったけれども…..
でもこうして自然の中で時を過ごすことにより、心身ともにリフレッシュでき、また忙しくなる日常も少しはポジティブな気持ちで迎えることができるように思う。
私の仕事も来週からまた始まる。人それぞれいろんな思いで9月を迎えるが、長い間学校に行けずに久しぶりに学校に戻る学生、新しい学校、大学生活が始まる学生には心からエールを送りたい。