最近は雨が続くロンドン。
だから先週の日曜日は久々のお天気だったので、秋の景色を楽しむために近場のwoodland(森林)に歩きに行くことにした。
どこに行こうかロンドン近郊の地図を見ていたら、ロンドンには森林地と呼ばれる地域がかなり存在する事に気がついた。有名なロンドン北東部のEpping Forest、ロンドン東南部のDulsich Wood、ロンドン西部にあるRickmond Park以外にもいろんなところがある。今回は地下鉄で30分で行けるロンドン北部を散策することにした。
私達はまずは、Finsbury Parkから出発。その後すぐに自然保護区に指定されているParkland Walkを歩いた。ここは昔の鉄道線路の跡を改良して作られた自然歩道で山の中のような場所もある。ジョギングをしてる人、サイクリングをしている人と、お天気もいいからか人が多い。
その次にほとんどParkland Walkに隣接しているHighgate Woodに行った。
ロンドンには至るところに緑豊かなスペースがあるが、今回足を伸ばしたHighgate Woodではロンドンにいるとは思えないぐらいの自然が広がっていた。ここは天然林と言って、人の手がほとんど加えられず周囲の樹木から運ばれてきた種子が発芽、成長して生長していった森林。それだけに本当の森らしさが味わえる。景色の良い森の小道もいっぱいあって、子供が冒険ごっこをするにはうってつけの場所。こんな所を歩いていたら森の妖精の存在も絶対に信じられる。
ほんとに都会のど真ん中に住んでいると、ちょとした自然に触れられても心がウキウキしてくる。特に全国で一番緑が少ない大阪出身の私には!
Highgate Wood のあとはWaterlow Park を通って最後にHampstead Heathに行った。
Hampstead Heathは敷地面積がロンドン最大の公園で、池、森、芝生に丘、元はお屋敷で今は美術館そして歴史的建造物として機能しているKenwood Houseほか、いろんな見所がいっぱい。
児童文学作家C.S.LewisはHampstead Heathからインスピレーションを受けてナルニア国物語を書いたと言われている。
そんな中でも、今日はロンドンで一番標高が高いParliament Hillを目指した。ここからはセントポール大聖堂、ロンドン.アイ、シャード、BTタワーなどロンドン市街をパノラマで眺めることができる。そこに着くとかなりの人がいた。凧揚げをしている人もいる。ロンドンにいながら登山をして山頂に達したような爽快な気分になれるなんてすごい。
ちなみにこのHampstead Heathにある池、ここは泳げる池で、男性用、女性用、男女兼用の池がある。元同僚の一人が、よく仕事の後にここに泳ぎに来ていた。この日も二、三人の若者が泳いでいたけれども、隣で鴨達も泳いでいる。「この水大丈夫なん?」と思う反面、楽しそうに泳いでる人を見てこちらまで気分が良くなってきた。まさに自然との戯れやね。
10月の末はイギリスの学校は中休みに入る。コロナ情勢がまた悪化してきてる今、遠方への旅行を控えている人が多い。
しばらくはロンドンにある緑の空間に癒してもらうことになるやろな!