まちに待っていたクリスマスもあっという間に過ぎていった。
昨日のロンドンは快晴、部屋に差し込んできた陽光すらクリスマスを楽しんでいるようにキラキラ輝いていた。
朝ごはんの後は、オーストラリアにいる夫、義父、義妹とフェイスタイム。今年は一緒にゲームやトランプができないので家族対抗クイズをする事にした。
気がついたら1時間半近く楽しくクイズをしていた。本当に今年ほどフェイスタイム、ラインビデオコール、ズームとインターネットにお世話になる機会が多かった年がなかったんじゃないかと思う。
インターネットのおかげで離れ離れになっている家族が近くにいるように感じれる。
ロンドンはコロナ禍の悪化で20日からスーパーや生活必需品以外のお店が閉まり、その日以降クリスマスプレゼントはオンラインで買う事になった。それを受けて早速20日中にオンラインショッピングを済ませた私達、でも次女が長女のために買ったプレゼントは予定をしていた23日に配達されず、24日の夕方になっていきなり、「今配達をしましたけれども不在のため、次の配達は28日の月曜日になります。」とメールがきた。
「は~?嘘や~家にいてたのに、ほんまにきたん?こんなご時世、みんな家にいるのになんで~?」
ドライバーにも連絡がつけず、クリスマスイブの夕方でもうお店も閉まっていてクレームも月曜日まで受け付けなし。そしてがっかりの次女。
住所の記載が小売店から配達会社に渡った時点で変わり、建物とフラットの番号がすり替わったようだ。いつもより配達が増えた今年はこのような配達先を間違う問題も結構多いんじゃないかな?娘の友達も同じ経験をしたらしい。ご近所さんも「頼んでない物がアマゾンから送られてきた。」って言っていた。でも幼い子供へのクリスマスプレゼントだったら、本当に可哀想。
とにかくハプニングがあったものの、楽しいプレゼント交換も終わり、日本の家族にも電話して、長女がメインシェフをつとめたクリスマスランチをいただき始めたのはもう3時をまわっていた。
家族でクリスマスランチを楽しんでいる友達から次々に「メリークリスマス」と心が暖まるメッセージが入ってくる。
今年のクリスマスは家族と離れ離れになっている人がとても多い。次女の大学の外国人留学生、私の友人、同僚も今年は実家に戻れない人がいる。そしてつい2日前も警察官になったばかりの長女の友達が、相棒のコロナ検査の結果が陽性と出た為、職場から「実家に戻らず14日間自宅隔離するよう」に命じられたそうだ。
だからこそこうして娘達と一緒に、笑いながら食事を楽しめる事に深く感謝を覚える。
クリスマスランチの締めくくりはオーストラリアのデザート、パブロバ。オーストラリアにいる父/夫を思って、来年はみんなが家族と一緒に過ごせるクリスマスである事を祈ってゆっくり味った。