今日は大晦日、そして日本は12時をまわったのでもう元旦。
「時よ~待って~、まだまだ今日やらなあかん事が片付いてない!」
毎年「今年こそはおせち料理を作ろう」とか「日本らしいお正月を演出してみたい」と思うけれども、いつも予定で終わるだけ。
実際に作るのは年越しそばと、お雑煮ぐらい。おせち料理はロンドンでは手に入りにくい食材が多いので、紅白なます以外作る気すら失せてしまう。
イギリスの大晦日、例年なら多くの人が友人または家族と集まって12時のカウントダウンをお祝いするが、もちろん今年は少なくとも表向きはそれができない。
フランスでは大晦日の夜、10万人もの警察や軍の警察官が街に動員されて、誰も夜間外出禁止令を破ってないか、パーティーが開かれてないか見回るそう。
そお言えば先日もう70代は軽く過ぎている男女の会話を耳にした。
「…….はパーティーに行くつもり?」
「はー、パーティーって、今はロックダウン中やで。」
「人と人が室内で会うのは今は禁止されてるやん!」
「でも….は行くって言ってるよ。」
違った見解を持つこの2人の会話は結構面白かったし、今の世の中を象徴していると思った。
この私も11月の下旬までは、故郷に帰れずひとりでロンドンに残っているイタリア人の友達を夕食に招待するつもりだった。でも12月に入ってコロナ情勢が変わり、「ロンドンがホットスポット」になんて聞くとやっぱりやめておこうと思い直した。
先日25日のクリスマス当日オーストラリア、シドニーのあるビーチで多勢のバックパッカーが集まってパーティーを開き、地元のオーストラリア人から大ひんしゅくをかった。目撃者のほとんどが、「集まっていた若者はオーストラリア人ではなくみんなイギリス英語を話していた。」という。
まーあんたら何やってんのん!
その上スイスのヴェルビエルにスキーホリデーに来ていたイギリス人の話を聞いたときはもうほんとにたまげた。スイスについてすぐにスイス政府がイギリスからきた人はみんな10日間の自主隔離をするように勧告した。これを避けるため200人ものイギリス人が夜の間にこっそり宿泊施設から逃げ出したらしい。この中には政治家も入っていたらしい。
まあこれだからイギリスのコロナ対策では台湾やオーストラリアのようにコロナ感染ゼロのような成果を上げることはできない。
とにかく今夜の大晦日、私の友人達はパーティーなしでみんなおうちでカウントダウンをテレビで見る。時々どこからともなく花火の音が聞こえてくるぐらい。
いろんな友達に今夜特別なご馳走でも食べるのか聞いてみたら、クリスマスの後みんな料理疲れをしているので、今夜は出前をとるっていうケースが多かった。
ひとりだけ、ご主人がイタリア系アメリカ人の家庭だけはちゃんとしたイタリアコース料理を作って大晦日を祝うと言っていた。
我が家は12時前に年越しそばを食べるので、夕方6時にお好み焼きを作って軽くいただいた。(結局10時に食べることに!)
あー2020年はどの人にとっても想像を超えた1年やった。
ここまできたら2021年は、良くなるしかない!
世界中の人にとって、素晴らしい1年が待ってますように!