今週は悲しいことに友人のご家族の訃報を2回も聞いた。
国外への移動制限がかかっている今、3人とも自分の国に戻る事ができず、Live Onlineでのお葬式に参加することに。
お母さんを亡くした友人はロンドン在住のルーマニア人の姉妹で、彼女達はもう何年も、ブカレストに住んでいた高齢のお母さんに毎日電話をして、3ヶ月に1度はお母さんに逢いに帰っていた親孝行な娘達。お母さんは次女Dの誕生日の前日に眠っている間に永眠された。2人とも「高齢とはいえお母さんの突然の死はあまりにショックでまだ現実をうまく受け入れられない、最後にひと目見たかった。」と悲しみにくれている。
もう1人の友人Pは、もう20年近く癌で闘病されていたお姉さんを亡くした。友人Pは7人兄妹の末っ子で兄妹とても仲良く、コロナ禍の前はひんぱんにオランダに帰っていた。
今回オランダとの間に移動制限、自主隔離をもうけてないカリブ海の国Arubaに住んでいるお兄さんはお葬式の為にオランダに即帰国できたが、ロンドンに住んでいる友人Pはオランダへの帰国を断念するはめに。
とても悲しいことだけれども、3人とも「Live Onineでのお葬式はとても素晴らしくてまるで自分がそこにいるような厳かな気分に包まれた」と言っていた。
そして悲しみの中にいる友人達だけれども「家族の死に直面して人生について考え直す契機になった」「もっと健康的にそしてもっと今にフォーカスして生きていきたい」と前向きな言葉も発している所に彼女達の精神の強さが見える。
ほんと、自分の家族のお葬式にさえ行けないこんな状況を去年の今ごろはまだ誰も想像できなかった。
移動制限の為に思うように自分の家族に逢えずにいる人は世界にどれぐらいいるんだろう?
同じ国に住んでいても、クリスマス、お正月は別々だったという話もあちらこちらから聞く。
今年もまたオーストラリアにいる夫がロンドンに戻ってくる事も、私達がオーストラリアや日本に行く事もできそうにない。でも淋しくても人生の日々は刻々と過ぎていく。
だったらやっぱり今この瞬間にフォーカスして生きていかないと、少しでも笑って!
友人のお母さんとお姉さんの人生が喜びに満ちた人生であったよう、そして心からご苦労様でしたと言って今夜は祈りを捧げよう。