子供に癒される

今日から私が働く学校も2週間のイースターホリデーに入った。通常どの学校も学期末は行事に追われて忙しさが続く上、オンライン授業のリズムに慣れてしまっていたスタッフは学校がオープンして以来みんな疲れがとてもたまっていた。

小学校の低学年担当のスタッフに求められるのは忍耐力。これについては一度Tik Tokの面白い画像をみた事がある。中高生とのオンライン授業では、授業中生徒がカメラをオフにしているケースが多いので、授業をしている先生は顔の見えない画面に向かって教えることに。実際に相手がカメラの前にいるのかどうかはすぐにはわからず、名前だけが写った画面を見ながら先生は話し続けてる。その反面小学生、特に低学年の子供達に教える場合、先生が何かを説明している時でも子供たちはみんな自分の事を話しはじめる。

「はいみんな、今日は形容詞について勉強します」と先生が言うなり誰かが手を上げて、

「ミス、昨日は私のおじさんの誕生日でした」「あーすごい、ちゃんとお祝いしてあげた?」

「弟の誕生日は6月でーす」と誰かが続く。

「お父さんが猫を買ってくれるって約束したよ」

「今度も誕生日にデズニーランドに行きまーす」と急に話の方向が変わっていく。

私なんかは「はいもう終わり、その話本題と全然関係ないやん、もーわかったから」とイライラしだしているのに、一緒に働く担任の先生は「すごーい、いいねー、楽しみやねー」とどの子の話にも真剣に興味を持って聞こうとするので私は彼女にはいつも頭が下がる思いでいる。

さすがにプロだ。

それでも子供と接すると言うことは日々の生活に笑いがあって、心がほっこりする日が圧倒的に多く、そこに仕事のやりがいを感じさせられるのも事実。

今週もよく笑わせてもらった。

「あーお腹すいた~、ランチまであと何分?」と最近腕時計を買ってもらったばっかりの子が聞いてきた。「あと20分でランチやからもうちょっとがまんして~」と答える私。そして20分後の11時40分になった時、ビビービビーという音が聞こえてきた。その子が自分の腕時計にアラームを設定したからだ。「まじで? こんな発想ってあり?」

体育の授業中みんなが走っている時、急に1人の生徒が向きを変えて私の元にやってきた。

「どうしたん、なんでこっちにくるの?」ときいた私に「あーもう疲れたから走るのやめるわ、ちょと休憩しまーす」と答える生徒。それを見て一瞬唖然としてしまった体育の先生と私。私が子供の頃には考えられないこの行為に、注意する前に思わず笑いが出てきてしまった。

最近この仕事を辞めたいという気持ちが高まってきている私だけれども、子供たちとのかけがえのない時間を過ごしていると「この仕事は私にあってるなー」とも思ってしまう。

イースターホリデー、この休みにちょっとゆっくり今度の人生について考え直してみたいと考えている。

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