仕事

最近、天職、キャリアと仕事についてよく考える。

子供の頃は童話作家になりたかった。大好きなメリーポピンズ、ナルニア王国物語、不思議の国のアリスと異次元に入り込んでいく物語が大好きで、私もいつか不思議な国の物語を書いてみたいと思っていた。

その後人生で一番勉強すべき時期に大きく脇道にそれたので、高校生、大学生になっても自分のキャリアを真剣に考える事もなく、夢と言えば海外生活をすると言う全くもって無責任な若者になっていった私。

そのつけが回ってきた今、いざ転職をしたいと思っても選択範囲が狭い事を痛感してしまう。

一度母親に連れられて易者さんを訪ねた時「この子は若いうちはフラフラする傾向にあるから大学に行かせるよりも、手に職をつけさした方がいい、美容師はどうや」とアドバイスをされたことがあるが今思うとこのアドバイスは的を得ていたと納得する。

若い頃は世の中にいろんな職業が存在することも知らなかったし、好きなことを極めていくとそこから職につながる事も今この年になってやっとわかった。Garden Designer、Curator、または舞台演出をしている人に若い時に出会っていたら将来の方向をちゃんと考えていたんかな?

最近いいなーと感じた職業がある。私自身がやりたいとかじゃなくて、これを仕事にしている人の人生は満たされているだろうなと思わせる職業だ。

まずはミュージックアドバイザー、映画、ドラマ、コマーシャルの映像にあった音楽を探す仕事だ。私はよく韓国ドラマを見るけれども、いつも思うのは韓国ドラマにはドラマチックな画面での音楽の使い方が上手だなーと思わせるシーンが多い事。最近見た韓ドラ Vincenzo のラストのキスシーンで使われたJohn Parkの I’m always by your sideなんかは結末としてほんとにしっくりする音楽だった。

長年ミュージックビデオの編集をやってきた夫も、時々コマーシャルやドキュメンタリーの編集をしている時に各コンテンツにあう音楽を探すように頼まれるが、音楽好きな彼には得意な分野でそんなとき彼は楽しそうに仕事をしていた。

そして昨日はPalaeontologistと言う恐竜についての専門家の話を聞く機会があった。その人は幼少の頃に見た映画ジェラシックパークに感動して以来ずーっと恐竜が好きで、最終的に好きが高じて大学院の博士号を取り、今は恐竜専門家として大学や博物館で仕事をしている。2年かけて恐竜の骨を掘り出した時の話や恐竜がどうして全滅したかを情熱的に話してくれて聴き手を魅了させた。

自分の好きなことを職にしているって本当に素敵!

「せめて自分の好きな職業についていなくても、自分がワクワクすることを実行していったら日々心が満たされるのはわかっているし、そこから何かにつながる可能性も出てくる」と毎日言い聞かせながらあれやこれやと考えを巡らしている56歳の私。もう今しかない、今から何かを始めるしかない。そしたら石の上にも三年、何か形が見えてくるか。自分への挑戦だ。

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