3月の末に私の夫が2年7ヶ月ぶりにオーストラリアからロンドンに戻ってきて、そのあとすぐに夫と長女と3人でリスボンに住む次女を訪ね、久しぶりに家族時間を楽しむ事ができた。
2年と7ヶ月と言う年月は長かったけれども、ロンドンに着いた翌日から、何も変わってないロンドンの日常にすんなりとけ込んでいった彼は「まるで2年と7ヶ月と言う時間はなかったような錯覚がする」と言っていた。
でもそんな彼がただ一つ違和感を覚えたのが、イギリスのコロナ情勢。レストランに行くにもワクチンパスポートを見せなければならず、まだどこに行くにもマスクを着用しなければならなかったオーストラリアから戻ってきた彼にとっては、地下鉄やバスの中でもマスクをしていない人が多いロンドンの姿にびっくり。
こちらがどんなに「もうマスクしなくても大丈夫やから」と言っても本人は聞く耳持たず。
「こんなに感染者が多いのにマスクしないのはおかしい」とこの話しになるといつも口喧嘩になっていたので、最終的にお互いのやり方に口を挟まない事で同意した。
いつも思うには対コロナについての身構えは人それぞれ、自分が得るコロナ情報源がまちまちだし、そこに個人の性格、価値観も加算されて様々な意見が生まれる。
私が思うに、オーストラリアのコロナ情勢はイギリスのそれよりも8ヶ月から10ヶ月は後にあるように感じる。
そんな我夫も、ポルトガルではまだスーパー、レストラン、カフェ、地下鉄の中ではマスクの着用が義務付けられていたので「ポルトガルはえらい、ちゃんとコロナ対策を考えている」と言いながら安心していた。
確かに国が違うとコロナ事情も変わってくる。ゼロコロナを目指している国もあれば、コロナと共存と言っている国もあるしね!私にとってはこのイギリスのあり方の方が有難い。
夫はファイザー社のワクチンを3回打って、ワクチンパスポートを持っているけれども、EUはオーストラリアのワクチンパスポートを認めていないので、ポルトガル入国の際、夫だけがPCR検査をして陰性証明書を取らなければならなかった。でも結局空港では誰も細かいところまで調べてこなかったけどね!!
ニュースを見れば、日本もやっと6月から外国人旅行者の入国を再開するとある。
マスクの着用はいつ終わるんだろうか?
この夏は必ず日本に戻りたいと思っているけれども、あの暑さの中でのマスク着用は暑さに弱い私にはとてもきつい気がする。
そんなこんなと思いを巡らしているとリスボンに住む次女から電話が入った。コロナに感染したと言う。いろんな行事が決まっていたので、それがいけなくなって残念がっていたが、幸い軽い風邪の症状だけで熱もでず、一週間後には「読書とNetflixで楽しんだ、もうちょっと家に籠もってたかったわ」と呑気に言うしまつ。
ワクチンが効いているからか、みんなコロナに対する免疫がついてきたからか、コロナで重症化している人は確実に減ってきている。もう前に進んで言っていい時期を通り越したんじゃない気がする。
夫は2日前にまたオーストラリアに戻っていった。仕事の契約が7月までなので、その後はまたロンドンでの生活が再開する予定だけれども、やっぱり日本もオーストラリアも鎖国状態だったので、また国境がしまったらどうしようかと言う一抹の不安があるのは確か、でもコロナよ本当にこれ以上私たちを苦しませないでいてほしい!
ひとまずは2年7ヶ月ぶりの夫との再会をみんなで喜んだ4月だった。