日本が遠い

今年の夏は、3年ぶりに次女と一緒に大阪に帰るつもりでいたけれども、ここにきて航空券があまりに高いので泣く泣く日本行きを断念することにした。

6月の初めから日本行きの航空券を探していたけれども、今思えばあの時点で一番安い航空券を買っておくべきだった。その時点では1人あたり1200ポンド(約20万)ぐらいのチケットはまだあったような気がする。それでも経由便であってもいつもは600ポンドから800ポンドの料金で航空券を買っていた私は、その時点では「まだ絶対もう少し安いチケットが買えるはずや」と楽観していた。

それが日を追うごとに、いや分刻みで航空運賃は上昇していく。成田行きの1500ポンドのチケットを見つけた時は買うつもりでいたけれども、よく見ると経由地が2つ以上で、各待ち時間が12時間とホテルを取らないといけない、また政情不安なスリランカのコロンボで乗り換えに13時間待ちとなると、これらのチケットを買うのをためらってしまった。

それでもこんな条件のチケットでも翌日は売れているからびっくり。

そんなある日、マレーシア航空のクアラランプール経由関空行きのチケットが1人あたり1020ポンドという価格を見つけたので、経由地での待ち時間が17時間と長かったけれども、同じ日に日本に出発できるとあって、これやーと舞い上がる気持ちでチケット購入のボタンをおした。

そしたらその先の画面が出てこない。何回かトライすると「このチケットの料金は現在変更されて、新しい価格は約5000ポンド(約80万)です」とう画面が出てきた。

確かにマレーシ航空のウエブサイトを見たら、マレーシア行きでさえ、2000ポンドはしていたので、日本行き便がこれより安くなるわけはない。あ~唯一の希望が消えていく!

そうこうしてい間にスカイスキャーナーのサイトに戻ると、関空行きの一番安いチケットは2回どこかを経由しても1人あたり最低1600ポンドが相場になっている。ちなみに今日見てみると、関空行きで一番安いエアインドと全日空のコーシェア便が、インドのゴアとムンバイでそれぞれ約10時間待って、1人あたり2611ポンド(約43万)、娘と2人だから86万の航空運賃になる。

今年はウクライナ問題、燃料高騰にくわえ、まだコロナに対しての規制が残っているアジアには乗り入れしていないヨーロッパの航空会社も多い為、航空運賃はかつて例がないほどの価格になってしまっている。その上チケットを買ったあとに、航空会社からキャンセルされた人が多いと言う話もよく聞く。

日本は外国人の入国を認めていると言うものの、旅行ができるのは団体ツアー旅行者のみらしい。どうりで日本に乗り入れしている航空会社が少ないわけや!コロナ感染者が増えてきている今しばらくはこの体制が続くんやろうね!

やっぱりこれもコロナ後の現実なんかな? ロンドンのヒースロー空港はコロナ禍で空港で働く多くの人を解雇してから、まだコロナ以前のレベルの空港勤務者、すなわち労働力を確保していない。だから空港での荷物の振り分けが大幅に遅れている。

この夏はヒースロー空港で働いている人, British Airwaysもストを計画しているし、イギリス政府は各航空会社に9月の半ばまでこれ以上の航空券を売らないように勧告している。

だから私の周りでも夏休みの計画を考え直している人が多い。

暑い日本で、マスクをつけながらの日々はしんどそうやなーなんて思っていたけれども、帰れないとなるとマスクをつけたままでもいい、暑くてもいい、日本に帰りた~い気持ちがさらに高まってくる。

あ~2022年、まだまだ日本が遠く感じる。

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