ロンドンの猛暑日

先週の月曜日と火曜日のイギリスは、観測史上初の暑さに見舞われ、ヒースロー空港では41度まで気温が上昇した。

その前の週から気温上昇の対策や警告予報が出されていたので、どの人もある程度の覚悟をしていたと思うけれども、はい、やっぱり暑かった。

ロンドンはちょっと雪が降っただけで、交通機能が麻痺してしまうけれども、猛暑日も同じ。

暑さで鉄の線路が曲がってしまったり、不要な外出は控えるように政府が要請したと思えば、それを受けて今日は仕事に行きませ~んと言う人が出てきて、電車や地下鉄の駅員が人手不足になり、駅が閉まる、それで人が通勤できなくなる。

夫も最寄りの駅に朝着いたら駅が閉まっていたらしく、仕事場でも多くの人が在宅で、オフィスに出てきたのは二、三人とか。ブティックを経営しているご近所さんは「うちの店にはエアコンがないから月曜日と火曜日は店は閉めるねん」と言ってたし、当日は「月、火は休業します」と言う貼り紙をはっているお店をちらほら見かけた。

私は月曜日の早朝、公園に散歩に行った。この日は外でのジョギングは控えるように政府が要請していたのもあってか、ほとんど走っている人は見かけなかった。

まあ暑かったって、月曜日は風さえ吹いていなかった。私は家の中の一番涼しい場所で、ほぼ裸に近い格好で読書をしていて、日がくれてからはバルコニーで座っていた。

火曜日の午後はエアコンがギンギンかかっているカフェで過ごす予定だったけれども、行きたかったカフェはどこも満席、コンピューターと共に半日は座る覚悟で来ている客でいっぱい。

レストランを通るたびに「エアコンきいてます」のサインを見かける。エアコンがきいてる店でランチをした後、これまたエアコンがきいているスーパーで買い物をして、後は影を求めて家路に!

7月の平均気温は21度前後で、湿気がないロンドンではエアコンの普及率はとても低い。実際熱帯夜を経験するのは年に2日ほど。我が家の場合は風の通りが良くて、夜はいつも気持ちのいい風が吹いてくれるので、エアコンがいると思った事は今までなかった。

でもここ数年、地球温暖化が進み、確実にイギリスの気温は毎年上昇している。

毎年夏になると、暑い中東の産油国からアラブ人が避暑の為にロンドンにやってくるが、彼らのロンドンホームにはエアコンが設置されてるのかな?避暑にくる意味がなくなる。これからはエアコンを買う人は増えてくるんだろうか?

でもエアコンなしで、こんなに暑かったら食欲も落ちるし、料理をやる気も失せてくる。

月曜日は長女がベトナム料理のライスヌードルの上にエビや野菜をのせたブンを作ってくれた。

火曜日は朝いちでさばそぼろを作っておいて、卵とインゲンとで3色丼をいただいた。暑いからお味噌汁はなし、ただ中華風の叩ききゅうりを作ったら、暑さにあうのか食が進んだ。

きゅうりを棒で叩き潰し、そこに砂糖、米酢、ラー油、チリペッパー、豆板醤、お醤油で絡めるだけの即席料理。ビールでもあれば最高のコンビネーションだったはず。

有り難いこと火曜日の夜、少し雨が降り気温が下がり、そのまま水曜日はいつもの過ごしやすい26度ぐらいに戻った。

あー2日間といえど、ロンドンにいる限り35度以上の気温はやめてほしい。

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