料理のレッスン

私が担当している1年生のクラスでは、毎週Food Scienceと言って簡単な料理の授業をおこなう。料理といっても、火をいれるところからは調理場に持っていって、給食係の人に仕上げてもらうので料理の下準備授業と言った方が適切だ。

Food Scienceの授業は子供達には大人気。いつの日か私の日本人の友人が巻き寿司を作りにきてくれた時も、中国人のお母さん方が月餅を作りに来てくれた時なんかも子供達は大喜びで、作るは、味見はするはですごく盛り上がった。

今回、来年早々に児童の両親を招待して、世界の料理というテーマで、Food Science授業のプレゼンテーションにおこなう事になった。

世界と言うからには、ヨーロッパやアジアだけでなく、アフリカ、アメリカ大陸からの料理も作らないといけないし、子供達にも世界には様々な料理があることを知ってもらえるチャンスになるので、こちらも今張り切っていろんなレシピを探している。

早速友人にもヘルプのメッセージを送ったら、先週の金曜日はトルコ人の友人Gが、トルコのパイ料理、たばこサイズボーレックを子供達に教えに来てくれた。

料理上手で、子供好きの友人Gは、この授業の要領をわかってくれていて、パイの中に詰めるフェタチーズとパセリのミックスはすでに作ってきてくれたので、子供達はひたすらパイ生地にチーズを詰めて包んでいく。出来上がると「家で家族に見せてから食べてよ」と子供達に言っていたにもかかわらず、ひとつふたつと食べ出していく。私も味見したけれども、めちゃくちゃ美味しいし、子供の味見が止まらないのも納得。

有難い事に今週は児童のブルガリア人のお母さんに来てもらい、再来週はペルー人の友人がそれぞれの国の料理を作りに来てくれる。

でもできる調理法はオーブン焼きと蒸す事のみなので、巻き寿司やピザのように比較的作りやすい料理を見つけるのは難しいし、子供が喜ぶ料理となると話はまた変わってくる。

先日も、調理場に行かずに簡単にできる事からレバノン、シリアなど東地中海で作られるイタリアンパセリとクスクスのサラダ、タブレーを作った。子供達は野菜を切る作業は喜んだものの、タブレーサラダはいまいち人気がなかった。色が緑すぎたかな?

ここ何日かはアフリカ諸国の料理、それもアラビア語圏ではないアフリカ諸国のレシピを探しているけれども、学校では作りにくいレシピしか見当たらない。多分うちのクラスの子供達も私も、アフリカ圏の料理にあまり馴染みがないので、なるべく子供受けするデザートを作ってみたいと思うけれども、簡単に買えない素材が必要だったり、アルコールが必要だったりと難点が多い。

いろいろ探してようやく学校でも作れるレシピがひとつ見つかった。ケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダ一帯で食べられるトマトと玉ねぎサラダ、カチュンバリと言うサラダだ。

赤玉葱、トマト、きゅうり、アボカド、唐辛子入りのサラダで、ライムジュースとライムオイルを使って作る。なんかメキシコ料理の味付けに似ている感じで、大人が食べるには、お肉やお魚の付け合わせとして、結構美味しそうな味。

あーでもまたサラダや、子供は喜ぶかな?

しばらくは、アフリカ大陸の味を探す日々が続そうだ。

トルコのたばこサイズボーレック

コメントを残す