和食でおもてなし

只今、次女が手術受けたあと自宅で療養中なので、もっぱら友人をうちに招待して日本食でおもてなしをしている。

最近は誰もがお寿司や、ラーメンを食べるようになったけれども、レストランではお目にかからない家庭の和食はどうなんだろうか? とにかく家庭の日本食を作ってみる事にした。

近所の友達、イギリス人のMとS夫妻、ご主人のMは好き嫌いが多いと聞いていたけれども、お寿司は食べる人だし、私は思いきってサーモンの押し寿司、お味噌汁、揚げ出し豆腐、ピーマン炒め、白菜とツナの醤油煮、ナスの田楽と普段の和食を作った。

残念なことに、彼はサーモンの押し寿司以外はどれもちょっとだけ口にしただけで、そのまま箸を置いた。かわいそうなM「 これ食べれません」とは言えず、さぞかしお腹が空いていたに違いない。さいわいデザートには日本人のパティシエが作る美味しいショートケーキを買ってあったので、それは喜んで食べていて、こちらとしてはホットした。

夕食に呼ばれて、食べれる物がないって悲しい事やね!

以前ベジタリアンの夫と一緒に友達の家に招待されて行ったら、夫がベジタリアリって事を忘れていた友人は、お肉のオンパレードでおもてなしをしてくれて、うちの夫はひたすら唯一お肉じゃなかったくるみのローストを食べ続けるはめになり、家に帰ってお腹を壊したのを今でも覚えてる。

それがあって、次にきた南アフリカ人の友人Aが健康的な和食が食べたいと言った時は、何を作ろうかかなり悩んだ。彼女は生魚と豆腐が苦手なので、純和風は難しそう!とにかく健康食として私たちがよく食べている料理を提供することにした。炊き込みご飯、ひじき煮、具沢山のお味噌汁、ナスの揚げ煮、水晶鶏、大根サラダ、いんげんのゴマ和え、卵焼き。

想像に反して、Aはひじきを食べるなり「美味しい~」と叫び、なす料理や炊き込みご飯は「レシピを教えて」と、とても喜んだ!

これだから誰が何を喜ぶか、予想がつかない事がある。

次に次女の友人、中国人のGが来た時は、鉄板焼き、ゴボウの金平、インゲンのゴマ和え、ひじき、お味噌汁でもてなした。彼は13歳まで中国で育っているので、味覚的には日本の味に馴染みがあるとわかっていたので、こちらも余裕!想像通り、Gは全部喜んで食べてくれた。特にゴボウと人参の金平は食べながら「美味しい、美味しい」と何度もいって喜んでくれた。

和食をあまり知らない、次女の友人イラン人とギリシャ人のハーフMとイタリア人のCにはカツカレーでおもてなし、これは大成功!

今まで食べたことがない物を食べる時は、味覚以上に匂い、舌触り、見た目が好きかどうかが判断材料になる。一度、イギリス人に湯豆腐を作った時は、あまり好評ではなかった。日本人が作る煮物も食べ慣れていない人には、そこまで美味しく感じられないかもしれない。

ちなみに和食大好きな我が夫は、茶碗蒸しとうなぎがあんまり好みじゃないらしい。

確かに私も子供の頃は、おせち料理に出てくるような純和食はとても苦手だった。高野豆腐とか、かんぴょうとかは食べれなかったのを覚えている。素材の味でいただく、薄口な和食はまだまだ外国人一般には馴染みがないんよろうね。

今ロンドンでは日本食が人気で、いろんな人に料理を教えてと言われるけれど、和食と言っても、和食初心者には唐揚げや豚カツ、いわゆる外国発祥の料理を作った方がいい、断然食べやすい。

さあまた明日も娘の友人が来る。今度は何を作ろうか?

こうしていると私にはあまり日本食のレパートリーがない事がわかる、今一つまたYou Tubeでリサーチしないと!

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