私はランチとブランチなら断然ランチの方が好きだけれども、次女いわく彼女の友人の間ではもっぱらブランチが人気があるらしく、彼女もよく友達とブランチに行く。
そう若者はブランチが大好き。
うちの近所の人気カフェ、Beamなんかはインスタ映えする食べ物が多いのか、カフェの前にはいつも長蛇の列ができている。
通常ブランチメニューを見ても、パンケーキ、ワッフル、フレンチトースト、オムレツ、キッシュ、ベーコンエッグと朝食とどこが違うの?と思わせるようなメニューばっかり。特に人気のアボカドトーストなんかは、家で作る方が絶対美味しいのに、カフェで食べると15ポンド(約2800円)以上はするので、注文する気にはならない。
1度ブランチにアボアドトーストを頼んだ時「ポーチドエッグつきなら別料金3ポンドが入ります」と言われ、意地でエッグなしにしたら、味があまりにも単調で、それ以来カフェではアボカドトーストを頼むのをやめ、アボカドトーストが食べたい時はもっぱら家で作る事にしている。
ブランチの定番アボカドトーストは、2010年ごろからカフェのメニューに出てくるようになった。
もちろんアボカドの産地である中南米では昔からスライス、または潰してマッシュしたアボカドをトルティーリャやパンにつけて食べていた。でもカフェのメニューとして定着させたのは、オーストラリア人のレストランオーナーシェフで日本にもお店を展開しているBill Grangerが最初だと言う説がある。彼の作るアボカドトーストは1993年にデビューした。
ちなみに私はフランス人の友人Sにアボカドトーストの作り方を教わった。天然酵母のパンをトーストして、そこに少量のオリーブ油を塗る。潰したアボカドにエキストラバージンオリーブ油、上質の塩、黒胡椒を加えて混ぜ、トーストに塗り、チリペッパーフレイクをちりばめていただく。BIll Grangerはここにライム汁を加えているが、友人Sに教わったレシピの方が美味しい気がする。
ブランチはあんまり好きじゃないと言ったものの、ここ最近何度か友人宅にブランチにお呼ばれして、感激したこともある。
招待する方にとっては、気軽に作れる物が多く、お店で買ったパンや出来合いの物を並べても気が引かないブランチは、人をもてなすには最適だ。
この間はデンマーク人の友人Iとコペンハーゲンから遊びに来ている彼女の友人達がブランチに招待してくれた。デンマーク料理ではなかったけれども、生姜入りのレンズ豆とほうれん草のスープ、スイカとフェタチーズのサラダ、ピーマンのオムレツ、バナナ入りオーツパンケーキ、チョコレートケーキ、フルーツサラダとなんでもありで、家庭で作るブランチはいいなーと思わせる楽しい会食だった。
ブランチは元々、1890年ごろイギリスでその概念ができたけれども、1930年のアメリカ、特に中流階級以上の人々の間で人気が高まったとされている。特に週末なんかはゆっくり起きてきて、朝食の代わりにブランチと取るのは現代人の生活にはあっているのかもしれない。
ブランチを取って、そのあとは夕食まで何も食べずいた方が1日2食になり健康にもいいかな?
今まで否定気味だったブランチよ、ここで見直して今度休みになったら友人をブランチに招待してみよう!