クリスマスからお正月と続くこの時期にはホームパーティーを開いたり、呼ばれたりする機会が増える。
狭いフラットに住んでる我が家でパーティーを開くことは無理だけれども、有難い事に毎年何人かの友人がパーティーを開いて招待してくれるので、このところ何回かホームパーティーにお呼ばれしてきた。
毎回パーティーに行く度に思う事は、パーティーで楽しく過ごすにはやっぱり社交性がある程度必要って事。
イギリスのホームパーティーの特徴は、誰も他の人を紹介しないので、ホストが近くにいて紹介でもされない限り、自分から見知らぬ人に声をかけていかなくてはいけない。知った顔がいればいいけれども、知らない人が多い場合は、自分で話しやすそうな人を探して会話をしなければならない。勿論友人の友人だから、どの人も一応には感じがよく共通点も多い。でも時にはなかなか会話が続けられない相手もいたりする。
私が見た限り、パーティーではほとんどの人が自分の知っている人と話こんでいる。
だから時には、ホスト以外の知り合いがいなくて、グラスを片手に1人で立っている人を見かける事もある。
この間も家族7人でパーティーにやってきた友人家族がいた。私はその奥さんと知り合いなので彼女と話していたら、その彼女が「見て、うちの家族自分らだけで話してるやん、これやったら家にいてるのとおんなじやんね」と言って笑っていた。
という私達家族も一瞬、次女と夫と3人になった時があった。その瞬間娘とお互い「あかんあかん家族でいたら意味ないわ」と言ってすぐ他の人の会話に参加した。
他の国ではどうかはわからないけれども、オーストラリア人の夫も、スペイン人の友人Sも「自分達の国ではパーティーではホストが他の人を必ず紹介するで」って言っている。
私はパーティーで1人でいる人を見かけたら、気になって必ずその人に話しかけるようにしている。もし自分がそんな立場になって1人で飲んでいた場合、絶対誰かとお話したいと思うやろうしね!
この間も、本当は友人達とおしゃべりし続けたかったけれども、他の人をあまり知ってなさそうな人と目があって気になって話しかけたら、案の定その人だけが、ホストの新しい職場の同僚で、そこに誰も知り合いがいなかった。医療関係者でモレシャス出身のその人との会話からはいろんな事を学び楽しかったし、声をかけてよかったと思った瞬間だった。
ある時パーティーで、1人のベルギー人男性の立ち振る舞い感心した事がある。そのベルギー人はつい1週間前から付き合いだしたイギリス人彼女に連れられて、友人のパーティーにやってきた。
聴くところその日の午後ロンドンに着いたばかりと言う。勿論そのベルギー人は自分の彼女以外誰もそこに知り合いがいてなかった。でもそのベルギー人男性は余裕たっぷり、愛嬌たっぷりでいろんな人の会話に入っていき、気がついたらグループの真ん中にいて誰とでも打ち解けていた。
これができると最高、どこでも行けるね!
私の長女はパーティーであろうと正式なディーナーテーブルであろうと誰とでも話ができるタイプなので、よく一番話にくそうなタイプの隣に座らされる事が多いし、いろんなところ、人からお呼ばれをうけてくる。次女も「初対面の人でも平気、自分は誰とでも会話できる」と公言している。
私自身も夫もそこまで会話上手じゃない、でも一応フレンドリーな性格なので社会性はある方だと思う。それでも私なんかは苦手なタイプもいるし、話がスムーズにできる相手が見つかるまではなんかそわそわしてしまうのも本音だ。
そお言えば昔、ある友人の誕生日パーティーでとても素敵なアイデアに出会った。
ギリシャのアンドロス島に別荘を持っているその友人家族は、パーティー招待客が到着した時に各ギリシャの島の名前が書かれている紙切を渡した。パーティー半ばごろ、ホストが「みんな自分と同じ島の名前が書かれている人を探して、会話してみて!」とアナウンスし、みんな盛り上がって自分の仲間を探して盛り上がったことがある。人と人をつなげる面白い企画だ。
今年は50代最後の年、どんな会話でもそこそこついていけるように、話してて楽しい人でありたいし、まだまだ自分を磨いていかな!
2024年もよろしくお願いします。