映画鑑賞

最近立て続けに、日本映画を2本見る機会に恵まれた。

ドイツ人のWim Wenders監督、役所広司主演のPerfect Daysと是枝裕和監督の怪物。

Perfect Daysは役所広司がカンヌ国際映画賞で男優賞を受賞した時から、まだかまだかと待ち続けていた映画で、やっとロンドンで放映されるようになり、すぐに見に行ったきた。

映画が始まってから最初の30分ぐらいは会話もなく、ただ淡々と主人公の日常が描写されていく。さすがに監督が外国人だけあって、例えば、黄色い帽子を被った幼稚園児達が道をいく姿、地下鉄の駅に隣接した飲み屋で野球を観戦している仕事帰りの人々と日本の日常風景を見ていない人の視点から、新鮮に東京の街が捉えられている。

とにかく役所広司の目の演技が最高で、この映画を見に行った各国の友人みんな口を揃えて「役所広司ってめっちゃかっこいい」と言っていた。

怪物は(英語名Monster)カンヌ国際映画賞で坂元裕二氏が脚本賞を受賞しただけあって、ストリーが次々と別方向に展開していき、最後にガーンと心が打たれる映画だ。

怪物の主人公である子供がこれまたすごく上手に演じるので、見る側はとてもハラハラし、心配し、感情的になってくる。

Perfect Daysも怪物もすごくいい映画だった。

今回いい映画を見れた嬉しさと共に、それらを安く見る事ができ、喜びが倍になった。

最近の映画代はバカにできないぐらい高い。ロンドン中心部で週末映画を見ると18ポンド(日本円で約3450円)はする。少し待てばNetflixで見れる映画も多いので、今では映画館に見にいくときは自分が見たい映画か、または半額日だけにしてるし、友人達もみんな同じ事を言っている。

Perfect daysは特別プレヴューだったので、半額の8ポンド(役1500円)で見れたし、怪物は10ポンド(役1900円)だったのでめっちゃ得した気分。

特に映画、怪物を見たのは、フランス学校Lycéeに隣接するInstitut Françaisと言うフランスの文化会館。そこには劇場、図書館、外国人の為のフランス語クラス、そしてカフェも入っている。

映画を見る前にカフェでコーヒータイムをしたけれども、頼んだピスタチオのフランはめちゃくちゃ美味しかったし、ムール貝とフリッツの写真が各テーブルに置いてあったり、ウエイターもフランス語で挨拶してきたり、まるでフランスにいるような気分、一緒に行った娘達も「いつもの日常と変わってなんか特別感があるね」と言って喜んでいた。

Institut Françaisでは25歳以下の若者には全ての映画を5ポンド(約960円)で見れるサービスがあり、次女も早速そのメンバーシップカードを作っていた。お金があまりない若者にはとても有難い制度だ。

私が感じるには、日本文化に興味があるフランス人が多いって事。特に若者の間では日本のアニメから日本の事を多く知った人も多い。私のフランス人の友人Mの息子さんも独学で日本語学んでるし、確かフランスにいる彼女の甥っ子は日本人女性と結婚している。

フランス学校の近くには日本のパフェを食べれるカフェもあり、いつ行ってもフランス人の学生でいっぱいで、見ているとみんな日本食についてもよく知っている。

映画は異なった文化を垣間見れ、異体験をさせてくれる。

今回の私は異国で母国の日常を垣間見る事ができ嬉しかったし、色々と考えさせられた。

有難い事だ!

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