ご近所さん パート2

私の長女がNextdoorというご近所さん情報交換サイトに登録した。

イギリス全国で展開されるこの無料サイトには、ベイビーシッター、クリーナー募集とか、どこそこに泥棒が入ったから戸閉まりに気をつけてとか、近所で催されるイベントのお知らせなど、地元での役にたつ情報交換でいっぱいだ。

はじめは半信半疑だった長女も、心温まる内容や役にたつ情報をいくつも見て、何よりこの夏大学を卒業して、インターンシップまでの間にアルバイトを探そうとしていた上、時々自分の母校の後輩が家庭教師やベイビーシッターの広告を出した途端に、お願いしますの返信が何件も来ているのを見て、彼女も自分の広告を出すことにした。

そしたらものの15分もたたないうちに、はじめの返信が届いた。

最近になって初めてアイパッドを買ったという84歳の女性が、自分の身の回りのバッグや服をインターネットで売りたいから、それを手伝ってくれたら売り上げの何%かを長女に払いたいという申し出。

他にもベイビーシッターと家庭教師の仕事のオファーもきた。

近所だけに、身元の保証が必要なら、親の私や近所の友人ができるが、今回受けた仕事は依頼主が娘本人と直接電話ではなし、娘は早速翌日トライアルで、お母さんが自宅で仕事をしている間の2時間、6歳児と4歳児の面倒を見るという仕事に行く事にした。

仕事から帰ってきた長女の第一声は、「もーめちゃくちゃ可愛い子供で、気がついたら2時間がすぎてた!あーかわいい!」

こんな時はたいていお互い気にいっているので、うまくいくはず。早速来週も仕事に行くことに決まった。

家庭教師の仕事もオファーが入ってきている。エイジェンシーに登録せずに雇う方も雇われる方も直接交渉できる。なんて便利なんだろう。

サイトの中には「最近ここに引っ越ししてきて、まだ知り合いが誰もいません。近所にお友達が欲しいです。誰か、お茶でも一緒にしませんか?」という内容があったが、その人にはかなりの数の返信があり、今週末、それに賛同した人たちが近くの公園で6、7人で集まるみたいだ。

他、自分の車のVideoカメラに、ドアを無理やりこじ開けようとした人の映像を見つけ、その映像を拡大して、この人物に要注意という画像メッセージもあった。

もちろん中には怪しげな人もいるだろう。そこは自分の勘を使って、自分で感じ、見抜くしかない。

Oxfordに住んでる友人Sは、このサイトを使って自分の家で料理して余った食べ物を、その日必要な人に回しているけれども、いまだに変な人に出くわしたことはないらしい。フランス人の料理上手なSが作ったものを食べれた人はさぞかし喜んだと思う。

善意によって使われたら、とてもいいサービス。

ロンドンがロックダウンに入った時は、自主隔離をして買い物に行けない人のために、「私がお買い物に行きますよ!」というボランティアが何人もいた。

うちのドアにもそんなボランティアさんが自分の連絡先を書いたチラシを置いていってくれた。

長女に連絡してきた84歳の女性に関しては、「自分の祖父母と同じ年のその人からはお金はいただけない、お手伝いだけする!」「もしお互い気があったらお茶でも誘おうか」と私たちは話している。

さらに2日前は、以前から近所の友達から話は聞いていて、その存在は知っていたけれども、まだ直接あったことのなかった中国人女性と彼女の1歳になる娘さんを道で見かけた。多分その人だと確信のあった私は彼女に声をかけてみた。

私のことを友達から聞いていたその相手も、すぐに私が誰だかわかり、うちの娘たちも交えて、いきなり楽しいおしゃべりが始まった。

彼女のご主人は日本人で、彼女は大阪にも住んだことがある事、そして小さな子供がいる家庭につきものもロンドンでの学校探しで知らないことが多すぎるとか、どこの中国レストランが好きとかいろんな話で盛り上がった。

結局ここでも、娘に時々ベイビーシッターをお願いしたいという事で、早速連絡先交換と話が展開していった。

4件先というごく近い所に住んでいて、それもかわいい子供と日本語で遊ぶというアルバイトは、うちの娘にはうってつけ。私も学校情報とかいろいろとアドバイスできるしこともあるし、彼女も中華料理を教えるよといってくれて、お互いにとって有難い出会いだ。

こうやってまたご近所さんと顔見知りなって、交流機会が増えるのはとても嬉しい!

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