昨夜から今朝の朝食がめちゃくちゃ楽しみだった。
ロックダウン時、近所のペイストリーシェフが自宅でシナモンロールを作って売り出した。クロワッサンやパンオウチョコラ作りが専門のそのシェフが作るシナモンロールは、上品な味にまとまり、甘すぎずとても美味しい。その上いつも感じのいい若者が、自転車に乗って配達してきてくれるので、巷ではたちまち人気が出だした。今朝はそのシナモンロールのデリバリーを頼んで、ウキウキ気分。
シナモンロール発祥の地スエーデンでは10月4日はシナモンロールの日に認定されているらしい。国民食扱いだ。
カルダモン入りのシナモンロールもある。コーヒーとも紅茶とも相性がいいシナモンロール、週末にゆっくりといただくのには最適で、今朝も味を堪能しながらいただいた。
我家では、家族全員朝食に食べるものが違う。私の場合は、トースト、オレガノ風味のトマトと卵炒めとコーヒーか、ブルーベリー、くるみ、バナナ、蜂蜜を入れたオートミールとコーヒー、あといいパンがあれば、トーストしたパンにトマトをこすり、オリーブ油と塩をかけていただくスペインのカタロニア地方のパンコントマテとコーヒーというこの三つのパターンが多い。
私の夫は、ミューズリイとヨーグルトの他、パンにバターとベジマイトというイースト菌を原料にしたオーストラリア産の発酵食品を塗って食べることが多い。
娘達は基本、朝食があまり好きではない。天然酵母で作られたパンはまだ食べるが、普通のトーストはあまり好きじゃない、むしろ前日の夕食の残りがあればそれを喜んで食べる。長女の場合カレーが残っている日は、寝る前から次の日の朝ごはんを楽しみにしている。次女はパンケーキがあれば最高って感じ!
私が日本人で、好きでなかったからか、うちの娘達はロンドン育ちだけれども、シリアル類をあまり食べてこなかった。本当は和食を食べるのが夢なんだけれども、前日に和食を作ってない限り、朝からご飯をたくことはまずないので、ご飯とお味噌汁のコンビは夢のまた夢。
だから日本に帰った時、友人S子のおうちにお泊まりに行くと必ず和食の朝ごはんで迎えてくれるので、行く前からそれをとても楽しみにしている。
イギリスの朝食、English Breakfastはけっこう好きだけれども、ベーコン、ソーセージ、目玉焼き、焼いたトマト、マシュルーム炒め、インゲン豆を甘くトマト味で煮込んだベイクドビーンズとトーストはさすがに毎日はいただけないし、体によくないことは今や周知の事実だ。
少しおしゃれなカフェに行くと、最近はアボカドトーストとポーチドエッグとか、グラノーラ、またはチアシード類が人気。時々家でも作るけれども、なぜか習慣にはならない。
いろんな国の朝食の中で、私が好きなのはトルコの朝食だ。新鮮なパン、チーズ、オリーブ、きゅうり、トマト、卵焼き、蜂蜜、数々のジャム、ソーセージに紅茶。かなり寒くなる東部ではスープも朝にいただく。
トルコ人の友人宅に午前中遊びに行くと、いつもこれらを用意してくれている。トルコ人の友人Gのご主人は、彼女が何を作っても喜んで食べるが、週末の朝ごはんだけはトルコの朝ごはんが食べたいらしい。材料さえあればここロンドンでも簡単に用意できるけれども、トルコで味わえるような美味しいパンはロンドンではなかなか手に入らないのが残念。
私は何を食べようと、朝はいっぱいのコーヒーから始めたい。
明日の朝は何を食べようか、パンがなくご飯が残っているので多分お茶漬けか焼飯のどちらかになる。朝起きたときの気分で決めよーっと。