カレー

「ロンドンではみんな日本のカレーって言えばカツカレーの事と思ってる。全然わかってへん!」と次女が鼻息を立てながら言う。

彼女が高校生の時、一度ランチに日本のカレーを持たせたら「あ、カツカレー食べてんのん?」って友達に言われたので「カツカレーはパン粉で揚げた豚肉をカレーの上に乗せるやつやけれど、私が食べてんのはカツなしの普通のカレーライスやで!」と説明。でも相手はカツカレーイコール日本のカレーと思いこんでいるので、目が点になっただけで全然わけがわからなかったらしい。

他にもアジア料理を出すお店でカツカレーを注文したら「チキンですか?ポークですか?」と聞き返され「はーって感じやったわ!」とまた次女が言う。

長女に至っては「カツカレーのソースなしをください。」って言ってる人を見たことあるらしい。それは単なるトンカツやって!

日本のカレーはロンドンでも知る人ぞ知る、人気のある食べ物になってきている。

今まだあるかどうか知らないが、今年のはじめ頃までは大手スーパーのMarks and Spencerでもパックに入った日本のチキンカツカレーが売られていて、買っている人も何人か目撃した!

他のスーパーSainsburyのチキンカツカレーにはココナッツミルクが入っているらしい。それを見た長女は「あれは日本の味と違う!」って怒っていたけれども、こうやって現地になじむ味になっていくんやろうね。

日本でお馴染みのCoco一番もロンドンに進出してきている。この間Coco一番の前を通ったら結構人が入っていて賑わっていた。

日本のカレーはこれからもっと人気がでてくるかも。

我が家もみんな日本のカレーが大好きだ。特にカレーを作った翌日、更に味がしみて美味しくなっているカレーを朝ごはんに食べるのが大好き。

私がやる気のある日は、ちゃんとだしを作ってから残りのカレーをカレーうどんにしていただく。そんな時は家族のみんなにめちゃくちゃ感謝される!

嬉しい反面、本格インドカレーでもなく、日本にあるカレー専門店でいただくようなカレーをいまだに一から作ったことのない私は、ちょっと後ろめたい気分になるのも事実。

日本のカレーはインドからイギリスに伝わったカレーが、イギリス風にアレンジされて日本に伝わったらしい。味が変化しさらに美味しくなった日本のカレーが、今イギリスに里帰りしている現状がなんか面白く感じられる。

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