2日前、朝の歯磨きをしている時なんか水圧が低いなと思った次の瞬間水が止まった。
通常もし近くで水道工事なんかがあると事前に水道会社から断水の連絡が来るし、その日はまだ時間が早く、外を見渡しても何もおこってそうに見えないし、とにかく水道会社のウエブサイトをチェックして問題が起きている場所の確認をした。うちより少し離れた地区に問題があるようだが詳細はわからない。
「いつまで断水状態が続くんやろ~。」家にあるのは2リットル入りのミネラルウオーターボトルが2本のみ。仕事前に長女に水を買いに行ってもらったものの、ご近所さんみんな同じ経験をしているようで、2リットル入りの水はみんな売り切れ状態。とりあえずは500ミリリットルのボトルをいくつかだけ購入。
その後も水道会社のウエブサイトをチェックし続けたものの 「申し訳ありませんがただ今……の水道管が破裂したので今は…..の地区は断水中です。」とは書いてあるが復旧工事がいつ終わりそうかには言及していない。
そうこうしていると起き出してきた次女が「ママTwitterにいろんな人が水が出えへんって投稿してるよ~。」といろんな人のツウィートを見せてくれた。
そうTwitterから事の全容が見えてきた。
投稿されてる写真からうちからそんなに遠くないノッテングヒルの主要道路が水浸しで、洪水の時によく見かけるゴムボートなんかも見える。いくつかの水道管が破裂したようだ。復旧までしばらく時間はかかるよう。
その前日イギリスにはストームクリストフという嵐が吹き荒れ、その嵐が完全に過ぎ去っていないためか、その日はインターネットの接続にも各地で不備があったようだ。私や娘達のコンピューターの画面が何度もフリーズした。
当たり前のことだけれど日常いつもある状態のものがなくなると、できなくなる事があまりにも多すぎる。停電時用にローソクやマッチは買っていたけど、水の事は頭になかった!
でもここにきてご近所情報サイトのnext doorが一番役にたった。
「水道局が明日までは復旧無理って言ってるよ~。」
「うちは水が出たよ。……町辺りは水が戻ってきたみたい。」
「断水してる各家にせめてペットボトルの水ぐらいは配れって今水道局に文句いうたばかりや、皆さんも水道会社にペットボトルの事をお願いしたらどうですか!」
いろんな人のコメントを見てこちらも事態を推測できてきた。
ロックダウン中でなかったらカフェや公園のトイレも使えるが今はみんなしまっている。近くに住んでいる友達も同じ経験をしてるし、あーこのままでいくと明日の朝のトイレ事情をどう対処したらいいか。事が小の場合はギリシャの島々のように使ったトイレットペーパーは別のゴミ箱に入れたらいいけれども、大の場合は……おまるに変わるような物があるかなーといろいろ考え出す。
もうそろそろ寝ようかなと思って最後に水が出るかどうか確認する為に蛇口をひねったらなんとチョロチョロと水が出てきた。
「おーお水さん、出てきてくれてありがとう、やったー!!!」これほどお水に感謝したのは久々の事。それとともに翌朝のトイレ事情をもうこれ以上心配しなくてホットした。
その夜お水と復旧工事の為に働いてくれていたエンジニアの人たちに心の中でお礼をいいながら寝ついたら、熟睡できた。あー水があるってありがたい!