昨日イギリスの首相、ボーリス・ジョンソンが学校再開は早くて3月8日と発表した。
まずは1月18日に、次に2月22日そして今回の3月8日に再々延長。これを受けて私が働く学校も今以上に授業内容と精神面のケアを強化していく動きになっている。
という事はあと5週間のホームスクール。
ホームスクールは勉強も精神面もちゃんとサポートしてくれる大人が近くにいる子供達には、効果のある学習方法だと思うけれども、それが困難な環境にいる子にはダメージが多い。
学校でなら授業中ついついクラスメートとおしゃべりをしてしまったり、やたらと友達の動向が気になって勉強に集中できない子供でも、ホームスクールなら親が近くにいてサポートしてもらえる上、自分の勉強にだけ集中できてホームスクールがプラスになっている子もいる反面、学校ではどんどん難しい問題を解いていける子が、両親共に働いていて忙しい為に、サポートもなく全て自分1人でやりこなせずにやる気を無くしてしまったケースもある。
実際問題、専業主婦の友人達も子供のホームスクールには時間と労力がかかって大変と言っているのに、仕事をしながらそれをするのはあまりに親の負担が多すぎる。3人の子供を持つ同僚が言っていた。「私が授業をしている間、夫が仕事をしながら2人の子のオンライン学習をサポートしてくれてるねん。可哀そうなのは1歳半の息子、家族全員忙しくしている間みんなの足元を行ったり来たりして1人で遊んでるわ。ほったらかし状態になってしまってるねん。」
また孤立した環境にいる子や親の精神面への打撃も考えなければならない。ロンドンに来てまだ1年足らずの上、御主人が単身赴任で外国におり、親しい友人がほとんどいない中1人で子育てをしてロックダウン生活を送っているファミリーも知っている。
先週の日曜日はロンドンに雪が降り、雪がやんだ午後には多くの人が公園に来て雪遊びをしていた。翌朝どの子も「昨日は家族で雪遊びをして楽しかった!」と喜んで報告してくれたけれども、中には一切外出をしない家庭の子もいた。これはこちらも気にかけていなければならないケース。その子供を見てたらせつなくなってくる。
とにかくどの学校も最善を尽くしていると思うが、子供の間での学力の差の広がり、ロックダウン生活で悪影響を受けている子供や親の心のケアと課題が多いのも事実。
とにかく前回学校再開の延長が決まった時、子供が午後を有意義に過ごせるように放課後のクラブをもっと増やすようにと学校から要請がきた。
どんなクラブがいいか、私に何ができるか考えた結果、私はカラオケクラブをすることにした。
ZoomでYou Tubeを使って気分を盛り上げる歌を歌う。
「子供にとっても私にとっても楽しめる時間を作を作りたい!」と張り切っていた私。
でも気がついた。子供にとって適切な歌詞でかつ子供が歌いたい歌を探すのってとても難しい事を。
そして子供と私の年齢差があまりにも開きすぎてる事も実感。「次はMy Oh Myを歌いたい!」「なんやそれ、そんな歌知らんわ!」ちょっとポップミュージックを知ってる子がリクエストしてくる曲は「あかん、あかんその歌、歌詞がセクシーすぎるから無理!」状態。
そんな中でも、時には古き良きミュージカル、時にはKatie PerryのFirework、Tones and IのDance Monkeyと歌い飛ばし、笑いとばしている。
こんな感じでさらに伸びたロックダウン生活が過ぎていく。1日もはやく子供が学校に戻れますように!