やっとブログをスタート

かれこれロンドンに住んで30年以上の月日がたった。ここに住み出した当初は、ごめんロンドン!この町に対して批判的だった私。特に食べものに関しては「どこ行っても、まずい食べものばっかりや~。」 「 何これ、味ついてないやん。」 とはよく言ったものだし、ロンドンにくる前に、陽気なスペイン人に囲まれて2年間マドリッドで過ごした私にとっては、相対的に見てイギリス人は取っ付きにくいと感じてしまっていた。

それでも月日と共に、私もいつの間にかロンドナーの仲間入りをしていた。ロンドンオリンピックの時は、自分の住んでる町でオリンピックが開催されることに大喜びではしゃいでいたし、いつからか地方各地からのイギリス人観光客から道をたずねられるようになって、自分がロンドナーと見られているのが嬉しくなってきたり。

何よりも、結婚、出産、育児、仕事を通じて地域と繋がっていった今は、この町が大好きになり、ロンドンとここで出逢った素晴らしいロンドナーに大感謝している。

当たり前だけれど、この30年の間に私も変わり、ロンドンも更に国際都市として変化、発展し続けている。例えばロンドンの変化の一つに、少なくともロンドナーの食事情があるような気がする。食に関心のある人が増えたような。英語でFoodieというと、ちょと味や素材にこだわるグルメな人を指すが、私の周りでもFoodieな人たちが増えているように思う。

私がこの街に住み出した80年代の終わり頃は、大陸ヨーロッパで見られるような素敵なカフェはロンドンにはまだ少なく、外食してもはずれだと思った経験が結構あった。美味しい料理を提供するGastroPubのようなコンセプトもまだあまりなかった気がする。でも最近はストリートフードマーケット、ファーマーズマーケットも増えたし、食に関するテレビ番組も増えたし、ロンドンでも十分美味しい物を食べれる機会がある。

様々な国から来た人が多く住んでいる多民族都市ロンドン、ここでは世界中の食べ物を気軽にいただける機会が、その喜びがある。これこそがロンドンの魅力のひとつ。なんやかんや言っても美味しい物を食べれたら、人はみな幸福感に包まれるし、異文化を体験、理解していくのに食から入っていくのは一番の近道で楽しいやり方だと思う。

ロックダウン中は、もっぱら近くの公園を散歩。Hyde Parkにいると田舎にいる気分。
近所を散歩。

All images author’s own.

コメントを残す