屋外のカフェ

コロナ禍の中、最近のロンドンでは屋外にテーブルを置くカフェやレストランがとても増えてきた。

フランス、イタリア、スペインなど大陸ヨーロッパで見られるような屋外、路上にテーブルを置くカフェやレストランは長くロンドンでは見かける事がなかった。通常ロンドンのカフェやレストランが路上にテーブルを置く場合は地域の自治体にお金を払ってTable and Chairs Licenseを取得しなければならない。その上雨が多いからかなぜかイギリスには長く屋外のカフェが存在しなかったのでこの傾向はとてもありがたい。

Al Fresco=屋外での飲食って本当に気持ちがいいし、誰もが好きなはず。私は子供頃うちにあったゴッホの’夜のカフェテラス’のプリントをずーっと見ながらその風景に憧れを抱いていた。

はじめてパリでカフェを見た時は大感激したのを覚えてるし、私と同じ思いをした人はきっとたくさんいる事と思う。

とにかく今カフェに行く場合できれば野外テーブルに座るようにしている。

外にテーブルがあるカフェはお洒落な店が集まっているエリアはもちろん、最近新しく再開発されたキングスクロス駅やパデントン駅周辺、公園内にも増えた。

私が最近行って感動したカフェはサウスケンジントンにあるBrompton Food MarketとハイストリートケンジントンにあるThe Ivy Brasaserie。

Brompton Food Marketの外観はごく普通の小さなカフェだけれども、奥に進むと大きな庭にいくつものテーブルとカフェが並んでいる。テントも貼っているので雨が降っても大丈夫だし、食べ物も飲み物もみんなとても美味しかった。The Ivy Brasaserieはレストランだけれども午後3時から5時はカフェタイムで、お庭にあるテーブルでアフタヌーンティーや紅茶とスコーンだけのクリームティーを楽しめる。

ちなみにこの近くにあるVictoria and Albert Museumの中庭にもカフェがあり、水の音と綺麗な木々、赤茶色の建物を見ているとまるでイタリアにいるようで超おすすめの場所だ。

夏晴れした今朝は日本にもあるLe Pain Quotidien、ベルギー生まれのカフェに朝食を食べに行った。繁盛しているのか立地条件のいいところにチェーン店がある。

今朝行ったのは最近になってお洒落なお店が集まってきているコンノートヴィレッジのLe Pain Quotidien。大きな木とフラワーバスケットの下のテーブルに座ってゆっくり朝食を楽しんだ。

このカフェは平日の午後にでも行くと近所のアラブ人のおっちゃん達が必ず二つぐらい席を占領して長居している。でも今朝は何人かが一人でコーヒー時間を楽しんでいてだけで穏やかな空気が漂っていた。隣にフランス人の老婦人がやってきて彼女がコーヒーを注文した時は一瞬ニースにいるような、ホリデーの気分になってドキッとした。

日本やフランスのように個人経営の個性的なカフェが少ないロンドンだけれども、こうして野外にテーブルを出してくれるならチェーン店であっても構わない。今年も日本に帰省できない私達家族は日々の小さな喜びとしてこの夏はカフェ時間を楽しむつもりだ。

この下でお茶タイム
公園のカフェ

コメントを残す