韓国文化に惹かれて

時間がある時はついついNetflixで韓国ドラマを見てしまう韓国ドラマフアンの私。最近ではいろんな友人との間で韓国ドラマ、映画、Kポップの話題が上がり、世の韓国ドラマ人気をますます実感している。

韓国は国揚げて映画産業に力を入れてきたが、その努力が実りアジア圏での韓流ブームに始まり今や中近東、中南米、ヨーロッパでも韓国映画、ドラマ、音楽を知る人が多く、ここロンドンでも韓国文化は着実に存在感を高めている。

ついこの間もイラン人とベネズエラ人のママ友とお茶をしていた時、ベネズエラ人のRが「あーもう家に帰らないと、今夜はサッと夕食を作ってからゆっくり韓国ドラマを見る予定」と言い出すかと思えば、イラン人の友人Sは「娘が勧めるのでこれからSquid Gameを見る予定やよ~」

と言う。好きな韓国俳優のインスタを見ていると、likeをおしている友人の名前をよく目にしたりとこの現象がとても面白く感じる。

最近のロンドンでは日本人よりも韓国人の若者を目にするし、今年行ったグラスゴーやリスボン、週末行ったオックフォードでも韓国の食材屋さんや韓国バーベキューレストランを何軒か見つけた。ここ数年間は韓国人の留学生の方が日本人の留学生よりも断然多いはず!

私は学校でジャストダンスクラブを担当しているけれども最近では子供達からBlack pinkの曲をリクエストされたり、子供達がおやつに持ってくるのりは、日本の味付けのりと言うよりも塩控えめな韓国のり。

そお言えばキムチを食べる人、知っている人も増えてきている。最近行ったカフェでもサツマイモで作られたラップの中にひよこまめで作られたフラッフル、サラダにキムチが入っていていろんな人が食べていた。私はこの組み合わせでキムチとご対面してびっくり。

私がヨーロッパにきた80年代の終わり頃には東洋人と言えば日本人か、香港または台湾人しかいなかった。どこに行ってもみんなから「日本人?中国人?」ときかれ「あなたは韓国人ですか?」とは言われた事などなかった。でも最近では日本人かと聞かれる以前に「韓国人か中国人ですか?」と聞かれる方が多い。

とにかく最近私が見て感動した韓国ドラマはHometown Cha Cha Cha。ほのぼのとした恋愛ドラマといえるけれど、ドラマの中で交わされる会話に心動かされたり、メイン男優の人間像が好きで、大泣きするはとてもはまってしまった。

思えば私は14歳の時両親の別居に伴い韓国の人が多く住んでいるエリアに引越しし、10代後半まで韓国文化にどっぷり触れ合ってきた。私が接した韓国社会はとても暖かく、人々はとても情に厚く、そこでは隣近所が助け合い、友人の家に遊びにいくといつもご飯を食べさせてもらっりしていた。友人との間でも人情の厚い人がかっこいいとされていて、自分もそんな人間になりたいといつも思っていた。

Hometown Cha Cha Chaでは落ち込んだ主人公が「人は社会の中で生きていくもんだから外に出ていかないと生きていけない、だから出ていきなさい」とアドバイスを受けるシーンがあるが、私にとって韓国は人と人との距離が近い社会で、困っている人がいると近くで見守ると言うよりも、グングン近寄って助けるタイプの社会だったのを覚えている。

ソウルに一人旅をした長女も「すごく食べたい料理があったけれども、1人で食べるんじゃなくてお鍋のように他の人と分け合って食べる物だったので1人では注文できなかった」と言っていたが、まさにこれが韓国スタイル、ともに分け合う文化じゃないだろうか?

まああれやこれやいろいろ考察しながら、今宵も好きな韓国ドラマのワンシーンをちょっと見て寝るつもり。

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