ウクライナ

ロシアのウクライナ侵攻が始まってもう3週間以上たってしまい、毎日胸が締め付けられる思いで戦争関連のニュースを見ている。

在英ロシア大使館の前を通るたびに、大使館前で反戦を訴えている人々、抗議活動をしている人々を見て、それらに連帯を示す為に慣らされる車のクラクションを聞くたびに涙がこみ上げてくる。

ロシア大使館前での抗議

私が働く学校にも、親がウクライナ人、ロシア人、そしてウクライナ人とロシア人のハーフの子供達がいて、どの子もすごく今の情勢を心配している。特に大好きなおばあちゃんがキエフに住んでいる子は、とても悲しそうな表情を見せるから、その子を見てるだけで彼女の心の痛みが伝わってくる。

先日8歳のロシア人の子供が「この戦争でみんなロシア人は悪いと思っていると思うと悲しくなる。ロシア人も戦争を反対しているのに」と私に言ってきた。

どの国も政府と国民の意思、意図は時に異なる事、一般国民はウクライナ人もロシア人犠牲者であることを、私なりにその子に説明した。

うちのクラスの6歳のロシア人の子は「なんでロシアは戦争しているの」と私に聞いてきた。

私はその子にそれを説明できる立場ではない。ポーランド人のある親は「ロシアのウクライナ侵攻について先生からクラスの子供達に説明してほしい」と言ってきたが「政治問題であるが故にそれはできない」と担任の先生は断った。

昨日まではごく普通の生活をおくっていたウクライナの一般市民。ニュースのインタビューを見ていると「まさか本当にロシアが侵攻してくるとは思ってなかった。21世紀のヨーロッパでこんな事が起こるとは夢にも思わなかった」と言っている人があまりに多かった。

毎朝ニュースを読むたびに停戦合意の記事をあることを願っている私。「あと1週間ぐらいで合意にありつく可能性があります」と言う記事を読んだが、なんで1週間もかかるんだろうか。

でも今回隣国であるポーランド、ハンガリー、モルドバの多くの一般市民がウクライナから避難してきた人々に宿を提供したり、炊き出しをしたりと全面的に助けているをしているのを目のあたりにして人の優しさに、人々の連帯感にすごく熱いものを感じている。

昨日もスコットランドやイングランドの小さな村で、村人たちが協力してウクライナからの避難民を受け入れようとしているニュースを見た。時に思う、本当に政治家はいらんと!

本当に1日も早く戦いが終わり、ウクライナの人々が安全に生活でき、街が復旧し、ロシアの人の言論の自由が認められる生活がやってくることを切実に願う。

そんな思いが続く中、今朝デンマーク人の友人から連絡がきた。BBC World Newsでロンドン在住のウクライナ人とロシア人の友人が2人の祖国について語った番組だったらしいが、それを聞いていたデンマーク人の友人が「今度みんなでウクライナ料理を作ろー」と呼びかけのメッセージだった。

どんなに悲しい状況の中にもそこに希望を見出そうとする彼女の、今後ロンドンにやってくるウクライナ人の避難民の人たちに彼らの祖国の料理でもてなそうと言う彼女の心いきを感じた瞬間だった。

1日も早くウクライナとロシアが停戦しますように!

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