先日パリのレストランで食事をしている時の事、私達の後ろの席には中国人と韓国人の留学生らしき4人組が座っていた。
人気料理店であるそのレストランには、地元のフランス人のほか、私達のような外国人観光客も多く、店内で聞こえてくる言語も様々で、その日も私達家族やその留学生グループも英語で会話していて、その音は他の音に混じって店内のざわめきとなっていた。
でもその後45分ぐらいたってから、異常に甲高い声が店内に響きはじめた。
その高い声の元は、留学生グループの1人の韓国人女性の声。酔っぱらってきたのか、その女性の声は以前よりも1、2オクターブも高くなっており、その音は鼻から出てきたような音をしていて、失礼ながらも聴いているだけで、人をイライラさせるような音になってきていた。
その音、声が一層ひどくなり、いいかげんうんざりしてきた時、私は職業上の癖がでて、その彼女に向かってシーッと注意をした。するとその瞬間、同時にその女性の近くに座っていた別のフランス人のお客さん2組もその女性に向かってシーッと、もっと怒りをあらわに注意した。
ちなみに私の長女は他のお客さんと視線があい「その声には呆れますね」とお互い目で語りあったとか。
とにかく注意された女性は恥ずかしそうにしながらも、謝る事はなく、ちょっと声をやわらげてまた話を続けていた。
こういう事って時に遭遇する。
ある日のラッシュアワー時、私の夫が、仕事帰りの、疲れた客でいっぱいのバスに乗っていた時の事、1人の男性がそのバスに乗ってきた。乗るとすぐに男性は携帯を出して、アラビア語で、しかも大声で話し始めた。その男性は段々と興奮状態になって話しだし、夫曰く回りにいた乗客もイライラを顔に表しはじめたそう。夫を含めて、その男性に向かってうるさいとジェスチャーを送る人もいたけれども、当の本人は全く気がついていなかったらしい。
またある時は、仕事帰りのバスの中、日本人の親子が同じバスに乗ってきた。その2人はロンドンに着いたばっかりで、バスの外を見て、あれやこれやといろんなコメントをしていく。
ちなみにこの時、バスはかなり混んでいて、さらに渋滞の中、どの人も疲れた顔をしていて、その親子以外は誰も話しをしていなかった。
その親子の会話は段々とうるさくなってきた。もちろんバス内で私だけがその親子の会話を理解しているはず。「もうちょっと静かにしてください」と言おうかなっと思いかけた時彼らは降りていった。その時、私の隣に座っていたおばちゃんもホットしたような顔を私にむけた。
これらは全て、話されてる言語がわからない方が雑音で、うっとしく感じさせるのか、話している内容がわかるからもっとイライラしてくるんだろうか。
どの言語であっても、大声でどなるように話たり、キーキー声で話たなら、回りにいるものは不快感を感じるのは確かな事。その反面、自分にとって耳に心地よい言語、情熱的に聞こえてくる言語、ガサツな印象を与える言語もあるのも事実。
昔、台湾人の彼女をもつイラン人男性が「彼女が中国語で彼女の家族と話している時、けんかでもしているのかなって思ってしまう」と言ってたのを思い出す。
またサッカー試合の中継中、感情が高まったイタリア人やブラジル人のコメンテイターが話す様は見ているだけでも面白くて、他の言語よりも情熱的に聞こえてしまう。
私の話す日本語は外国人にはどう聞こえているのか?
これだけは客観的にわかることができないから残念。でも友達に「日本語でこれはどお言うの?」なんてきかれたら、ちょっとおすましして答えている自分がいるのも事実。
ルーマニア料理のサルマーレ、今週のハイライト!