火曜日のランチ(給食)はフィッシュパイだった。サーモン、たら、グリーンピースとホワイトソースで作られたフィッシュパイ。
ランチの前にはすでにフィッシュパイらしきにおいが辺りを漂い、子供達と共に私も嫌な予感が!
ホールに入って目にしたものはやっぱりフィッシュパイだった。それを見た瞬間子供達も何人かのスタッフも、シェフには申し訳ないけれども「あーあ」と落胆。とにかにフィッシュパイは人気がない。
一緒に給食を食べるスタッフの中に一人だけ”給食は残すべからず”と言う考えの先生がいる。そしてその先生は大のフィッシュパイ好きで、フィッシュパイが出てくると必ず毎回「やったーフィッシュパイや!大好き!うれし~!」と大はしゃぎ。「今日はフィッシュパイ。なんてラッキーなの!」と言いながら子供達が食べているかどうか、いろんな席をのぞきにくる。
その人が近くに来るとみんな内心は「ここにこやんといてー!」と思いつつも「よかったですねー!」と引きつった笑いを浮かべ、なんとなく食べたふりをしてしまう。フィッシュパイが出るといつも起こる事。
フィッシュパイの付け合わせはブロコッリーと皮付きの小さなローストポテト。でも野菜嫌いな子供のほとんどがフィッシュパイも嫌いなので、子供達が食べるのは小さなローストポテトふたつほど。だからせめてデザートには果物を食べてもらうが、フィッシュパイが出てくる日はいつも子供達がお腹が空いてないかとても気にかかる。
フィッシュパイといっても全部が全部嫌いなわけじゃない。
昔オランダ人の友達のおうちでフィッシュパイをご馳走になったことがあるけれども、その時いただいたフィッシュパイには定番のサーモンやたら以外に海老、帆立、ムール貝他野菜も入っていてとても美味しく、その後すぐに自分でもまねてフィッシュパイを作った記憶がある。
でもみずから進んでフィッシュパイを作ったのはその後の人生で数えるほどかな?
ところがその私が、最近You TubeでLaxlada(ラックスラーダ)という北欧で作られるパイ生地なしのフィッシュパイのような料理を見て、めちゃくちゃ作りたく、食べたくなった。
その動画はふたりパパというチャンネルで、ふたりパパのひとり、日本人パパがサーモンとじゃがいも、卵、クリーム、牛乳、チーズそしてハーブのDillと一緒にオーブンで焼く料理Laxladaを紹介している。極め付けはVästerbottensost(ヴァステルボッテンスウスト)というスウェーデン産のチーズを使うのがみそらしい。Laxladaという料理じたいはフィンランドの料理らしいが、ふたりパパはノルウェイ在住。とにかく彼らがLaxladaを食べながら茶碗蒸しのようで美味しいといってるのが印象的で、是非作って見たいと思った。
魚はお刺身でいただくのが一番好きな私が、魚のクリーム料理を作りたくなるのは珍しい。でも娘達には、「Laxladaを作る前にまずは茶碗蒸しを作って」とリクエストされたので、まあやっぱりLaxladaを作るのはお預けかな?
やっぱりいつか北欧に行って、Laxladaを食べてみたい。北欧でならきっと美味しいフィッシュパイと出会えるはず。