昨日は青空が透き通るぐらいきれかったので、またテムズ川のほとりを歩くことにした。
ロンドンに住んでかなり長いけれども、まだまだ知らないエリアがたくさんある。
昨日はロンドン西部のチュジックを超えて、さらに西のキューガーデンの近くまで、今まで行ったことのない道を歩いてから川沿いを散策した。
チュジックあたりのテムズ川のほとりは、素敵な住宅街、木々に囲まれた歩道、市民菜園場と田舎にいるような光景が広がる。
川辺のベンチで読書をする人、緑のスペースでピクニックをする人、サイクリングを楽しむ人とどの人も天気の良い休日を満喫しているように見える。
月曜日からまた、一度に一緒にいられる人数が子供も含めて6人までと決められたので、昨日の日曜日は、大勢の仲間と一緒にいられる最後のチャンス、だからか大人数の若者や家族連れが目立った。
こうして歩いていると娘達が「なんか京都の鴨川近くにいるみたい。」と言いだした。あまり高くない建物が多いし、家の前のお庭のお手入れが行き届いてるおうちがあって、確かに川のある日本の町を思い出させる。
川、山、海が見えるって本当に心がなごむ。
昨日は日曜日なので、パブの多くがローストビーフ、ローストチキン、ローストポーク、ローストラムなどのサンデーローストを出していた。
運よく、サンデーローストを出しているパブを見つけ、ローストチキンをいただいた。
タイムとレモンの風味がきいたチキンは、予想以上に美味しく仕上がっている。
日曜日にローストをいただくこのイギリスの食習慣が私は大好きだ。イギリス人じゃない私たちもいつの間にか日曜日にはローストを作るようになった。と言っても夫がオーストラリアに行くまではずーっと彼の仕事。ベジタリアンの夫が自分では食べたことのないローストチキンをここ5年はほぼ毎週作ってくれていたが、味見をしなくても美味しく、上手に焼けるようになってきたからすごい!
ローストってお肉はもちろんのこと、付け合わせのローストポテト、ローストパースニップ、シュークリームのシュー生地に似た食感のヨークシャープデイング、お肉の焼き汁を使って作るグレイビーソース、ブロッコリーなどの茹で野菜もローストの楽しみ。
料理は得意じゃないっていうイギリス人の友人達も、さすがにみんなローストポテトは上手に作る。
私が彼女達から教わった調理方は、じゃがいもを半茹でした後水けをきり、粉ふきいも状にする。オーブン皿に油をひいて熱々に熱し、そこにじゃがいもを並べて高温で焼く。そうすると外はカリッとして、中はホクホクのローストポテトが仕上がる。これが最初はけっこう難しいく、私も最近になってやっとなんとか上手に作れるようになった。
とにかくローストランチは、イギリスにきたら絶対におすすめ。
テムズ川のほとりの散策、パブでのサンデーロースト、この後紅茶とスコーンでもと思っていたが、暑くなってきたので、喉が求めたのは冷たい飲み物だった。
とにかくイギリスらしさが感じられた日曜日の午後だった。