9月7日のBBCニュースに、ロンドンで盗まれた携帯が1ヶ月後に中国にと言う見出しの記事が載っていた。それによると今年3月までにイングランドとウェールズで盗まれたスマートフォンの数は78000にものぼるらしい。
最近、スマートフォンの盗難がとても多いと聞く。現に過去3ヶ月の間、私の長女、次女の友人二人、友人の息子の携帯が盗まれてしまった。
長女の場合、アイフォンをジャケットのポケットの中にいれて歩きながらイヤフォンで音楽を聴いていたら、急に音楽がストップした。その瞬間あっ携帯がと気が付いたけれども、時はすでに遅し、ポケットの中にあるはずのアイフォンはもうそこになかった。実際盗まれた瞬間は覚えてないらしい。
娘は早速Find My iPhoneで盗まれたアイフォンの場所を突き止めようとし、まだ彼女の携帯が盗まれたエリアに、それもどの道かもわかっていたので、警察に電話をして助けを求めた。
最初警察はすぐにそこに向かうと言ってくれたけれども、後になって深刻なケースが発生したので今すぐそこには向かえないと娘に連絡してきた。
アイフォンがここにあると表示しているエリアには、確かに怪しそうな人がいたらしいけれども、警察なしでその人物に携帯の事を聞くのはさすがに気が引け、しばらく歩いて探し続けた後、娘はなくなくアイフォンを諦める事にした。
Find My iPhoneをみる限り、娘のアイフォンはその後もその辺りをブラブラしていて、2、3時間後にロンドン北部に移動していた。
同じ週の同じ場所で、同じように今度は友人の娘さんのアイフォンが盗まれた。多分泥棒は日中人の出入りが多い、ちょっと裕福なエリアに来て盗む機会をうかがっているんだろう。
未練たらたらの娘は一週間後にもう一度Find My iPhoneでアイフォンの場所を突き止めようとしたら、なんと彼女のアイフォンもBBCニュース同様、中国の深圳にあった。これは組織化された犯罪やね!
次女の友人の場合、公園でピクニックをしていると、誰かが猛スピードで走ってきたかと思うとピクニックシートの上に置いてあった携帯を盗んで行ったらしい。友人の携帯は高価なスマートフォンではなく、彼は携帯よりも失った数々の写真が惜しいと嘆いていたと言う。
BBCの記事によると、警察に盗難を届けたところでほぼ例外なく携帯が戻ってくることはないそう。スマートフォンはとても高価なので中古のスマートフォンを求める人も多く、中古市場で売れる為にスマートフォンの盗難は後が立たない。この問題を解決していくにはスマートフォンの製造会社が盗難にあった携帯が売れなくなるような細工を開発していかなければならないと言う。
最近は中古の携帯を売る店の前を通る度に「これも誰かから盗まれた携帯や」なんて心の中で呟いてしまう。
以前は歩きながらメッセージをチェックしたり、電話したりしていたけれども、私も最近はかなり用心してアイフォンを使っている。
今日、娘がアイフォンを失くした道を歩いていたら、携帯を片手で軽く持ちながら何かを探しているような日本人旅行者を見かけた。見ていたらなんかとても危なっかしい。私は思わず彼女達に近づいて「気をつけてください」と言おうとした。すると急に私は近くにいた男性の鋭い視線を感じた。その瞬間ハット気がついた。日本人の旅行者の携帯をずーっと見続けて、彼女達に近づいて行った私はかなり怪しく見えたはず。泥棒と間違われたかも!?
タクシーが止まり、日本人旅行者は無事にタクシーに乗り込んだ。
大丈夫かな?なんか今でもちょっと彼女達の事が気になっている。
旅行中、携帯をしっかり持っといてや!