学校再開、再々延長

昨日イギリスの首相、ボーリス・ジョンソンが学校再開は早くて3月8日と発表した。

まずは1月18日に、次に2月22日そして今回の3月8日に再々延長。これを受けて私が働く学校も今以上に授業内容と精神面のケアを強化していく動きになっている。

という事はあと5週間のホームスクール。

ホームスクールは勉強も精神面もちゃんとサポートしてくれる大人が近くにいる子供達には、効果のある学習方法だと思うけれども、それが困難な環境にいる子にはダメージが多い。

学校でなら授業中ついついクラスメートとおしゃべりをしてしまったり、やたらと友達の動向が気になって勉強に集中できない子供でも、ホームスクールなら親が近くにいてサポートしてもらえる上、自分の勉強にだけ集中できてホームスクールがプラスになっている子もいる反面、学校ではどんどん難しい問題を解いていける子が、両親共に働いていて忙しい為に、サポートもなく全て自分1人でやりこなせずにやる気を無くしてしまったケースもある。

実際問題、専業主婦の友人達も子供のホームスクールには時間と労力がかかって大変と言っているのに、仕事をしながらそれをするのはあまりに親の負担が多すぎる。3人の子供を持つ同僚が言っていた。「私が授業をしている間、夫が仕事をしながら2人の子のオンライン学習をサポートしてくれてるねん。可哀そうなのは1歳半の息子、家族全員忙しくしている間みんなの足元を行ったり来たりして1人で遊んでるわ。ほったらかし状態になってしまってるねん。」

また孤立した環境にいる子や親の精神面への打撃も考えなければならない。ロンドンに来てまだ1年足らずの上、御主人が単身赴任で外国におり、親しい友人がほとんどいない中1人で子育てをしてロックダウン生活を送っているファミリーも知っている。

先週の日曜日はロンドンに雪が降り、雪がやんだ午後には多くの人が公園に来て雪遊びをしていた。翌朝どの子も「昨日は家族で雪遊びをして楽しかった!」と喜んで報告してくれたけれども、中には一切外出をしない家庭の子もいた。これはこちらも気にかけていなければならないケース。その子供を見てたらせつなくなってくる。

とにかくどの学校も最善を尽くしていると思うが、子供の間での学力の差の広がり、ロックダウン生活で悪影響を受けている子供や親の心のケアと課題が多いのも事実。

とにかく前回学校再開の延長が決まった時、子供が午後を有意義に過ごせるように放課後のクラブをもっと増やすようにと学校から要請がきた。

どんなクラブがいいか、私に何ができるか考えた結果、私はカラオケクラブをすることにした。

ZoomでYou Tubeを使って気分を盛り上げる歌を歌う。

「子供にとっても私にとっても楽しめる時間を作を作りたい!」と張り切っていた私。

でも気がついた。子供にとって適切な歌詞でかつ子供が歌いたい歌を探すのってとても難しい事を。

そして子供と私の年齢差があまりにも開きすぎてる事も実感。「次はMy Oh Myを歌いたい!」「なんやそれ、そんな歌知らんわ!」ちょっとポップミュージックを知ってる子がリクエストしてくる曲は「あかん、あかんその歌、歌詞がセクシーすぎるから無理!」状態。

そんな中でも、時には古き良きミュージカル、時にはKatie PerryのFirework、Tones and IのDance Monkeyと歌い飛ばし、笑いとばしている。

こんな感じでさらに伸びたロックダウン生活が過ぎていく。1日もはやく子供が学校に戻れますように!

水が出なくなった!

2日前、朝の歯磨きをしている時なんか水圧が低いなと思った次の瞬間水が止まった。

通常もし近くで水道工事なんかがあると事前に水道会社から断水の連絡が来るし、その日はまだ時間が早く、外を見渡しても何もおこってそうに見えないし、とにかく水道会社のウエブサイトをチェックして問題が起きている場所の確認をした。うちより少し離れた地区に問題があるようだが詳細はわからない。

「いつまで断水状態が続くんやろ~。」家にあるのは2リットル入りのミネラルウオーターボトルが2本のみ。仕事前に長女に水を買いに行ってもらったものの、ご近所さんみんな同じ経験をしているようで、2リットル入りの水はみんな売り切れ状態。とりあえずは500ミリリットルのボトルをいくつかだけ購入。

その後も水道会社のウエブサイトをチェックし続けたものの 「申し訳ありませんがただ今……の水道管が破裂したので今は…..の地区は断水中です。」とは書いてあるが復旧工事がいつ終わりそうかには言及していない。

そうこうしていると起き出してきた次女が「ママTwitterにいろんな人が水が出えへんって投稿してるよ~。」といろんな人のツウィートを見せてくれた。

そうTwitterから事の全容が見えてきた。

投稿されてる写真からうちからそんなに遠くないノッテングヒルの主要道路が水浸しで、洪水の時によく見かけるゴムボートなんかも見える。いくつかの水道管が破裂したようだ。復旧までしばらく時間はかかるよう。

その前日イギリスにはストームクリストフという嵐が吹き荒れ、その嵐が完全に過ぎ去っていないためか、その日はインターネットの接続にも各地で不備があったようだ。私や娘達のコンピューターの画面が何度もフリーズした。

当たり前のことだけれど日常いつもある状態のものがなくなると、できなくなる事があまりにも多すぎる。停電時用にローソクやマッチは買っていたけど、水の事は頭になかった!

でもここにきてご近所情報サイトのnext doorが一番役にたった。

「水道局が明日までは復旧無理って言ってるよ~。」

「うちは水が出たよ。……町辺りは水が戻ってきたみたい。」

「断水してる各家にせめてペットボトルの水ぐらいは配れって今水道局に文句いうたばかりや、皆さんも水道会社にペットボトルの事をお願いしたらどうですか!」

いろんな人のコメントを見てこちらも事態を推測できてきた。

ロックダウン中でなかったらカフェや公園のトイレも使えるが今はみんなしまっている。近くに住んでいる友達も同じ経験をしてるし、あーこのままでいくと明日の朝のトイレ事情をどう対処したらいいか。事が小の場合はギリシャの島々のように使ったトイレットペーパーは別のゴミ箱に入れたらいいけれども、大の場合は……おまるに変わるような物があるかなーといろいろ考え出す。

もうそろそろ寝ようかなと思って最後に水が出るかどうか確認する為に蛇口をひねったらなんとチョロチョロと水が出てきた。

「おーお水さん、出てきてくれてありがとう、やったー!!!」これほどお水に感謝したのは久々の事。それとともに翌朝のトイレ事情をもうこれ以上心配しなくてホットした。

その夜お水と復旧工事の為に働いてくれていたエンジニアの人たちに心の中でお礼をいいながら寝ついたら、熟睡できた。あー水があるってありがたい!

昨日の散歩道。

アートレッスン

私は去年の9月から2年生のアートの授業を担当することになった。

アートのプロではない私が、ちょっとだけクリエイティブな事をするのが好きという理由でまかされた任務でとにかく責任を感じる。特に授業がzoomになった今は、児童の隣に親が座っている可能性があるのでなおさら緊張。だからこちらもいろいろと勉強、リサーチをして授業内容を考えている。

私が働いでいる学校は私立なので、授業内容も国が定めているナショナルカリキュラムに着実に従う必要はなく、各学年で必ず学んでおくべき事柄を教えた後ならば、各先生のアイデアが反映された授業ができるのが特徴。

どころでアートの授業を考えている時にある事に気がつき、美術史を学んだ次女にも指摘された事がある。

それはイギリスのアートレッスンはその内容がEurocentric(ヨーロッパ中心主義)という事だ。

オーストラリアのアボリジナルアートなども教えるが、でもやっぱりゴッホ、ゴーギャン、モネ、ピカソ、ルノワール、ホックニー、ターナーなど西洋美術家の絵画をモデルにする事が圧倒的に多い。

だからこそ私は西洋以外の国々の作品を紹介していこうと心に決めた!この広い世界にはいろんな国のいろんな形のアートがある事を幼いうちから知ってもらいたいし、それによって新たな自分の好きな世界が広がる可能性もある。

先週は暖色、寒色の勉強の一環でメキシコのウイチョル族の月と太陽の絵を描いた。これは私もすごく楽しめて子供達にも大好評。次は葛飾北斎の富士山のコラージュと中国陶器の青花の絵付けを紙皿でする予定。

同じような事は歴史の授業にも当てはまる。まあどの国も小学生に教える歴史の内容は自国が中心で、ここイギリスの2年生の歴史の授業内容も1660年のロンドン大火、フローレンス・ナイチンゲール、チュウーダー朝のヘンリー8世、エリザベス1世、ヴィクトリア女王、エリザベス2世ってところ。

でも見識があって教養の深い私の同僚かつ担任の先生は、フローレンス・ナイチンゲールについて教える時に、同じ時期にフローレンス同様クリミア戦争で負傷した兵士の看護につくしたスコットランド人とジャマイカ人のハーフ、看護婦のメリー・シーコールについて子供たちに教えることも忘れないし、かつて大英帝国はイギリス人が誇る黄金時代と教えていたイギリスの歴史を、植民地化された人々の生活がどうだったかもちゃんと教える良識も持ち合わせているから、私も隣にいて心から嬉しく思う。

まあ子供は賢いので、ヘンリー8世に6人の妻がいて、そのうちの2人を処刑したなんて聞いたら「この王は良くない、恐ろしい王、なんか気まぐれな人間みたい」とこちらが説明しなくてもちゃんと人間観察はできている。

その上今年のクラスはほとんどがロンドン生まれだけれども外国籍だし、担任の先生はアイルランド人とイギリス人のハーフ、そこに私がいるのでイギリスの歴史を学ぶって言ってもやっぱり他国の歴史を観察するって感じでなんかおかしく思えてくる。「あー気の毒に~」ってな感じ。

とにかくアートの先生が私になってしまったかわいそうな2年生児の為に日々インターネットでアート情報を検索している私。教えている私が実は一番学ばさせてもらっている感じだ。

みんな頑張ってる。

日本ではまた緊急非常宣言が出された。

大阪でレストランバーを経営している私の弟。通常ならお昼と夕方から翌朝5時ごろまで営業している弟のお店も営業時間を大まかに削り、2月7日までは夜は午後16時から20時までの短縮営業をするはめになった。

多くの飲食業界で働いている人と同様、弟も方向転換をして今はお持ち帰りで勝負をしている。

先日人気メニューのフィッシュアンドチップス、チキンバーガーに加えて特製日替わり弁当をインスタにあげていた。

なんとそのお弁当はひとつ600円、物価高のロンドンでは考えられない低価格だ。

この価格で美味しいお弁当が買えるのなら、私は毎日買うやろうし、友達にも自信を持ってすすめることができる。そして外国人のお客さんが多い弟のお店だけにフィッシュアンドチップスは喜んでもらえてると思う。

「弟よ~、そして飲食業界で働いておられる方々、必ずいい時が戻ってくるので今の時期を頑張って乗り越えていって~!!!」 大阪の人もどうぞ応援お願いいたします。(viento_shinsaibashi )

こうして頑張っているのはもちろんどこでも同じ事だと思う。

先日もファーマーズマーケットに行く途中、Notting Hill Arts Clubをみて感激した。

Notting Hill Arts Clubはその名のとうり通常はクラブ。でも営業規制がかかっている今はThe  Hatchという名で店頭でコーヒー、紅茶や甘いものを売っている。セールスポイントはお客さんがコーヒーを注文して出来上がりを待っている間、お客さんの好きな音楽をリクエストでかけてくれて聴けるところ。

The Hatch

いきな考えとフレンドリーなスタッフ。そしてそんな地域のコミュニティーを応援しようといろんな人がコーヒーを買いに来ていて、いつ通ってもその小さなお店の前には行列ができている。

我が家が時々注文するシナモンロールを作って配達してくれるBuns From Homeも素晴らしい。

これもコロナ禍の中で生まれたアイデアだ。去年の春のロックダウンの間、実家のキッチンからシナモンロールを作って出前のみで営業していたBuns From Home。自分で広告を作りまずは近所にチラシを配って営業活動を始めたものの、瞬く間に人気を集めた。そしてクラウドソーシングで資金作りができた今では小さなお店をPortobelloに構えるまでに成長した。

ご近所さんの情報サイトnextdoorにもプロじゃないけれども得意な料理を生かして、家庭のインド料理やケーキを売っている人の情報を時々見かけるし、こちらも頼んでみようという気にもなる。

とここまで書いたら、大阪の弟から電話が入った。

「いろいろと大変な中できることをやっている。去年のクリスマスにたくさんのお客さんがローストチキンの注文をしてくださってせっせと料理をしている時、久々に料理をしている喜びを感じたし、もっともっと人に喜んでもらえるものを作っていきたい、大変な今だからこそチャンスも見える。」とポジテッブなことを言っていた弟、これをきいて嬉しくなった私。

ほんとどんな時にも見方を変えたら、何か光るものが見えてくるもんやね。

土曜日

天気が良かったので散歩がてらファーマーズマーケットに買い出しに行ってきた。

ロックダウン中に野外のマーケットが開いているのはほんとにありがたい。地元産の新鮮な野菜を見ると何が旬かすぐにわかる。

でも今日感激したのは、もう水仙(Daffodil)が出回っていたこと。普通水仙が市場に出回るのは2月下旬から3月、4月と思うので、ある意味では早すぎると思うけれども、イギリスの春の色、楽しみのひとつの水仙やヒヤシンスがマーケットに登場すると、春もそんなに遠くないと希望をもたせくれるからすごい!

今年初の水仙

ロックダウン中の1月をどう過ごそうかと家族で話した。長女の提案はDry Januaryと言ってアルコールを一切たつ事、でもすでにお正月にシャンパーンやプロセッコ、ワインを飲んでしまったのでこれは無理。

次にVeganuary(1月はヴェーガン食だけを取る事。)でも冷蔵庫にまだお肉が残ってるし、菜食ならできるけれども、動物性の食べ物を一切取らないヴィーガン食には魅力を感じないからこれもダメ。

結局ダンスの他にヨガをすることに決めた。

毎年1月にはホリデー中に暴飲暴食をした人や何か新しい事をしようと考えている人に、雑誌や新聞はスポーツを奨励する記事を多く掲載し、今人々の意識が健康や運動に向いている。

そお言えばロックダウン中にはいろんなYou Tuberがエキササイズ用の番組を立ち上げていたが、その中でもJoe WicksのPE with JoeやJust Danceにお世話になった人はかなりいたはず。実際Just Danceは振り付けも覚えれてとても役に立つ。

今朝の人出。もっといっぱい人がいた。

それにしても今朝も人出が多かった。今のロンドン噂では20人に1人の確率で新型ウイルス感染者がいる計算になている。

オーストラリアのキャンベラに住む夫は、今月の2日にブリスベンからキャンベラに戻るためにブリスベン空港にいた。しばらく感染者ゼロが続いていたブリスベン、でもここにきて2日ブリスベン空港で働いていた清掃係の女性が、英国で猛威を奮っている感染力のたかい変異種に感染してることが判明した。

これを受け2日にブリスベン空港にいた人に全員に1週間の自主隔離が義務付けられた。

感染者1人でこの対応。20人に1人が感染者と言われているロンドンでは人での多い散歩も楽しめる。この違いって国民性の違いが現れていて興味深い。

とにかく今日はマーケットでキャベツ、黒キャベツであるカーボネロ、芽キャベツ、かぶ、エシャロット、パースニップなどの旬の野菜を買い込んだ。カーボネロはポルトガル料理の代表スープであるカーボベルデを、エシャロットはギネスビールと一緒にビーフシチューに使う予定。

マーケットで買い物した日は、なぜか料理にやる気が出てくる。こうやってロックダウンを乗り切っていこ~!

またロックダウン

気がついたら1月も、もう7日がすぎていた。その間に再度ロックダウンが始まり、私の仕事も完全にオンラインに切り替わった。

ここ2週間で確かにマスクをつけている人が増えたような気がするけれども、いつものように公園に行くとやっぱり人出は多いし、今更ロックダウンと言われても、実際の生活はほとんど変化していないのが実情。

あっ、でもやっぱり人との距離を取って歩く人が少し増えたかな?咳なんかしてる人がいたら思わず見てしまうのも本音。それをするのはいつもおっちゃん世代が多いのも実情。

でもクリスマスやお正月が終わった今またロックダウンが始まり、仕事や勉強も始まり、寒さも増し、ちょとブルーな気分になりやすいんじゃないかな?

今も職場の同僚が、Netflixで見れるお笑い番組の紹介のメッセージを送ってきた。

そお言えば去年の私はNetfilxで韓国ドラマにはまり、今はお休みしているけれども韓国語の勉強も始めた。韓国人俳優、女優の名前をハングルで読めるようになったときは嬉しかったのを覚えてる!やっぱり何かを始めるべきか?

火曜日の授業では子供たちと今年の抱負について語りあった。もっと読書する、もっとピアノの練習をする、子供の中にはもっと水をたくさん飲むっていうのもあった。私も含めてホリデー中に食べ過ぎた大人達はみんなもっと運動をするって言っている。

とにかくイギリスの小学校のほとんどが自宅でのオンライン授業に切り替わった今、大人は勉強意外に子供達のWellbeingと言って精神状態もモニターしていかなければならない。

去年の3月下旬に始まったロックダウン、皮肉なことにロンドンはその日から輝くような晴天が続いた。うちの学校でもオンライン授業は午前中だけで、午後はクラブと課題が中心、なるべく子供たちが家族で野外での時間を過ごせるような時間割を作った。

今回はこの時期の天気が良くないのと、当初自宅でのオンライン授業は2週間だけと政府が言ったのが理由で、私が勤める学校も通常と同じ時間割で授業を始める計画を立てていた。

でも1日たって、政府がロックダウンを6週間伸ばした今、今後の時間割をどのように変えるか学校側は今再考中。

小さな子供にも、私のような大人にとっても何時間もコンピューターの前に座っているのはとても苦痛な事。でも今はこれがコミニュケーションの一つだから、zoomでパーティーをしたり、運動をしたり、いろんな工夫を凝らしてオンラインでの授業を盛り上げていくしかない。

誰もがいいことを期待している2021年はまだ始まったばかり、とにかく気分良く生活していく事を心がけないと。自分が何をしている時1番幸せな気分になるか?

私はラテン音楽を聴いて毎日踊ることにした。

散歩中に通ったケンジントン宮殿

お正月

年が明けて2021年に。

新年明けましておめでとうございます。世界中の人が今年に期待を寄せているはず。

たのむで2021年さん。

1月1日ってやっぱりいい、心機一転できて、一年の抱負を考え、とても気持ちよく過ごせる素晴らしい日。

先に元旦を迎えた大阪の友人が「今朝はとても気持ちのいいお天気」とメッセージを送ってきてくれた。

あーまたこの日だけは、日本にいたいと心から思う。

子供の頃大好きだった年末、年始。あの頃のお正月はもう味わえないとわかっているだけに、余計にセンチメンタルになってしまう。元旦の朝誰よりも早く起きて年賀状を取りに行ったり、お年玉をもらって嬉しかったり、初詣に行っておみくじを引いたりと今でもあの頃のお正月の思い出を鮮明に覚えている。

イギリスでは日本のお正月に相当するクリスマスが、年に一度の大事な家族で集まる日。大晦日の夜は新年へのカウントダウンを祝うけれども、元旦である1日はどちらかというとみんな二日酔いの為家でゆっくりとして過ごすというのが一般的のような気がする。

だからか毎年この日は「あーなんかお正月らしさが足らん」とついつ愚痴をこぼしてしまう。

「文句ばっかり言うてんと自分でお正月らしさ工夫をしたら」と家族に言われ続けて、気持ちばかりのお正月を演出しようとお雑煮を作ったりするけれども、元旦も夜になると完全に平日のような気分になってしまう。海外在住の日本人は同じ思いをしたことがあると思う?

昨日の大晦日、何人かの友達家族がご馳走を作り、ちゃんとおめかしをして食事をし、その写真をインスタグラムに挙げていた。イタリア人の友達家族は美味しそうなイタリア料理を作り、トルコ人の友達も美味しそうなトルコ料理のご馳走を作って外国生活の中でできる範囲で自分の国の伝統を表現している。やっぱりこの精神が必要なんや。

ロンドン在住の日本人の友人もそれぞれにお雑煮を作ったり、お餅を食べたりお正月を楽しんでる様子。

今日の食事、おせちはなかったけれども、寄せ鍋に紅白なます、しめサーモン、お餅なしのお雑煮でそれなりに美味しかった。

そうや今年の抱負の一つは「これからはもっと丁寧に料理をして、日本の伝統文化をもう少し学んで来年のお正月には楽々とおせちを作れるようになっている」に決めよう。

日本にいる友達が自分で作ったおせち料理やしめ縄の写真を送ってくれて、それを見て感動。自分もこれがしたいと刺激を受けた。

お正月ってやる気だけは満々になる。なんかポジティブでいいな~。毎日がこうであっていたいね。2021年、世界中の人にとって素晴らしい一年でありますように。

クリスマスリース

昨日は生花の先生でもある友人S子ちゃんに教わってクリスマスリース作りに初挑戦。

まあ、厳密に言うと長女と二人三脚で作る予定だったが、私は途中放棄。喜んでクリスマスリースを作っている娘と、手際良くセンスあるアドバイスをしてくれているS子ちゃんとの会話を楽しみながら横で二人が作り出すきれいなクリスマスリースに見とれていた。

何事もそうだけれども、物を作っていく過程には根気が必要。作り終えるまで2時間半はかかったかな?

クリスマスリースって本当に美しい。この時期になるとキリスト教圏の国々では表玄関のドアにクリスマスリースを飾る風習がある。ここロンドンの住宅街を歩いていると素敵なクリスマスリースがあちらこちらに飾れているのが見られ、それを見てるだけでも気分が良くなってくる。

確か子供の頃もお正月に飾られているいろんな家のしめ縄を見るのが好きやったな~!

調べてみると、クリスマスリースはキリスト教徒には魂の不滅、永遠性の象徴らしいが、その原型は古代のローマやギリシャまでさかのぼり、お祝いやお祭りで勝利や栄光をたたえる為に月桂樹やオリーブで冠を作ったのが由来とされている。

今回私達が選んだのは、S子ちゃんがアレンジしたクリスマスリースからインスピレーションを受けて、伝統的な形でかつ自然界を思わせるアレンジ。青々とした常緑樹を豊富に使った、森の中を連想されるアレンジに決めた。

常緑樹がきれい!

苔をベースにミモザ、松、杉、ローズメリー、ひいらぎ、ベリー、この中に少しカメラウキウムのピンクがまざって自分たちでも大満足の出来。特にユーカリーのかもし出す芳香がオーストラリアにいる夫を思い起こさせるので私たち家族にはぴったりの香り。

我が家は一軒家でなくフラットなので、クリスマスリースを表玄関のドアに飾れず、室内で飾る事に。これを見ていると冬休みに毎年のように家族で行っていたウエールズを、ウエールズの田舎道、林、山を思い出してきた。

出来上がり!

今日からまたコロナ対策への規制が強まったロンドン、私たちもこの冬休みはロンドンにいる事になった。家族が離れ離れになった今、少なくとも家の中はクリスマスらしさを出して気分を高めたい。

これを書いていたらS子ちゃんから「クリスマスリースが乾燥してきたらいい感じの物はとっておいて、今度はそれをドライフラワーリースに使おう」というメッセージが来た。

おーいい感じ!また楽しみが増えた。しばらくはこのクリスマスリースを眺めながら将来の予定を立てる日々になりそう。S子ちゃんありがとう!

誕生日の誓い

今日は私の56歳の誕生日。60が視界に入ってきたといえやっぱり誕生日はなんか嬉しい。

その上昨日で今学期が終了したので私も冬休みに入り、喜びも急倍増。

例年のごとく、休みに入る前や、誕生日にはいつもいろんな計画を立てる私。

今回はもっと料理を丁寧にする事、新しいレシピーに挑戦して、新しいレシピを考案する事、そしてサワークラフトや保存レモンなどの発酵食品を作って食生活に取り入れる事に決めた。

12月に入るやクリスマス前のお祝いが続き、いろんな子供がジンジャーブレッド、ビスケットなんかを焼いて持ってきてくれる。それらを毎日いただき、私の甘い物の摂取があまりにも増えている。

ロンドンで初めて見た、食べた抹茶サンデー

昨日はロンドンで初めての抹茶サンデーを食べに行ったし、その上次女がポルトガルのベーカリーから美味しそうなナタスを買ってきてくれた。今日は今日で長女が私の誕生日のため大好きなパブロバを焼いてくれている。

そして今さっき、親友が私の誕生日にと彼女の娘が焼いてくれたショートブレットを届けてくれた。

あー甘いものに囲まれてなんて幸せな私。

でも私の胃はこの甘さについていけるのかな?

実は今日のランチに娘達がおしゃれな地中海料理を出すレストランに連れていってくれた。

週末に出るマーケットで有名なポルトベロ通りにあるGoldというおしゃれなレストラン。

Gold Notting Hill レストラン

雰囲気も最高で、私達は牡蠣、すずきのカルパッチョ、唐辛子のみじん切りとゴートチーズかけた焼きなす、紫色のローストポテトとキャラウエイ風味のコールスローのせ、ローストチキンとトマトベースのソースと色々と工夫されているお料理を注文した。

気分良く食事を済ませ、その後しばらく散歩していると急にお腹にアレっという兆候が走った。

急遽散歩を切り上げ家に戻る事にし、家に着くやいなや私はトイレに直行。

そして1時間ぐらい経ち、今度は長女がトイレに直行。

あんなに素敵な食事だったのに、なんで~!牡蠣を食べていない次女は何も問題がない。でもこれは絶対牡蠣を食べたからじゃないとわかっている。ローストチキンにかかっていたトマトソースに入っている赤ピーマンや!

つい先日も赤ピーマンのローストを食べて気分が悪くなった。50歳を過ぎてから急に赤ピーマンにアレルギー反応を示し出した友人もいる。どうやら私も長女も赤ピーマンを食べてにアレルギー反応を起こしているみたいだ。

赤ピーマンといい、甘いものといい私も食生活をもっと改善した方がいい年齢になってきている。誕生日がやってきて、それを再び認識させられた。

誕生日にたてた自分への誓い。56歳になった今もっと健康的な食生活を送っていきたい。

折り紙ワークショップ

昨日は学校のクリスマスフェアの一環で、折り紙をオンラインで教えた。

45分のワークショップで50人が参加。深く考えたら焦ってくるので、結果は意識せず、低学年でもおれそうなサンタクロースを選び、ほぼ用意周到の状態でいざ開始。

挨拶と説明に精一杯で、はじめは全然他に意識が回らなかったけれども、ふと画面を見ると見た事のないおじいちゃんもいるし、中学生、家族全員で参加しているグループもあり、時々聞こえてくる誰かのお父さんのコメントにも気がつき、こちらのプレッシャーも増大。

それでも予定通り進んでいったら、始まって20分経過した頃に我クラスの子供が「すいませーん折り紙持ってません。」と言い出した。「あんたなー、なんで今頃いうの」と思いながらこんな事もあろうとその子の鞄に数枚の折り紙を入れておいた私。「カバンの中をチェックしてみて、金曜日に折り紙を入れておいたから!」

その子がやっと折り始めた頃、上手な子はもうほとんど完成直前。

折り紙が苦手な子には、いくら説明してもなかなか理解してもらえない。日頃から自分で考えようとする子にはいいけれども、知識を上手に応用できない子や説明書が苦手タイプには至難のわざ。

そこから3つのアイデアを同時進行していくはめになった。次第に私の頭の中も真っ白になりかけ次々に「これであってますか?」と見せてくる子の折り紙のどこが間違ってるかすら、私もわからなくなってきた。

とにかく全員が最低ひとつは折れるまで、時間延長で折り続け、最後の1人の折り紙サンタクロースが成功した時は、思わず喜びの叫び声を出してしまった私。

その後ワークショップの終了と同時に私はソファーに倒れ込んでしまって、しばらく起き上がれなかった。

子供だけに教えるならまだしも、その背後に親が見ているのがプレッシャーになっていたんかな?いやー違う。実は私も折り紙も説明書を理解するのも苦手タイプで、そんな私が人に教えるはめになったから、全てがこんがらがっていったような気がする。あーもうしばらくは折り紙は見たくない!

昨日の疲れを癒す為に、今朝はブランチに行った。

ヘルシーからは程遠いフライドエッグ、ソーセージ、ベーコン、焼きトマトにマッシュルーム入りのフルイングリッシュをいただいた。入ったレストランは、その辺にある見栄えはいいけれどもも味は月並みそうなレストランと思ったら大間違い、私が食べたフルイングリッシュブレックファストも、長女が食べたドーナッツに挟まれた唐辛子入りのフライドチキンも美味しくて、感動。

今までは当たり前にできた外食だけど、ロックダウン中のこの1ヶ月はそれもお預け状態、だからなのか今朝の外食はとても楽しみだった。

フルイングリッシュブレックファスト
見かけ以上に中も食べ物の味も良かった!

久々に外食をして、いろんなお店を見てクリスマス気分に気持ちが良くなってきたのか、折り紙や紙工作をもっとマスターして、いつかYou Tuberになろうかなーと本気で考え始め出した。

人って懲りない性分やなー。