12月に入った!

今週に入って急に寒くなってきたロンドン。そして寒さと共に澄みきったきれいな冬空も見れるようになってきた。

私はいつも7時半頃にケンジントンガーデンズ(公園)の中を歩いているが、日の出が7時45分前後の今、そこで見れるここ最近の朝空はあまりにも綺麗で、ついつい立ち止まって空を見あげてしまう。

今朝のケンジントンガーデンズ

今朝もピンク色に染まる朝空を写真におさめようと立ち止まると、私の他にも何人かの人が同じことをしているのに気がついた。お互いの目が合って軽く会釈。

やっぱり自然が作り出す美には他の何ものにも代えられず、どの人も自然美に対して畏敬の念を感じているに違いない。

とにかく今日でイギリスのゆるーいロックダウンが解除され、お店やレストラン、カフェも再開。慌ただしい12月が始まっていきそうだ。

我が家ではまだクリスマスツリーを飾っていなけれども、私はクリスマスソングを聴き出した。毎年行われる子供達に見せる為のスタッフのエンターテイメントで、今年はクリスマスソングのイントロを聴くだけで曲名を当てるゲームに参加する羽目になった。その練習のために家にいる間はずーっとクリスマスソングを聴いて曲名をしっかり頭に叩き込まないと、よく似たイントロや曲名があまりにも多いのでこんがらがってしまう。Rockin’ Around The Christmas TreeとJingle Bell Rockなんかはイントロだけではなかなか区別ができない。

ロックダウンで、季節の盛り上がりが少ない今年は娘達にアドバントカレンダー(クリスマスイブまでの日めくりカレンダーで、12月1日から24日まで24個の窓がありそれをめくるとチョコレートやお菓子が入っている。)を久々に買った。「今までにもらったアドバントカレンダー中で一番レベルの高いチョコレートが入ってる!」と大喜び!

我が家のアドバントカレンダー

我が家ではいつも布製のアドバントカレンダーを使い、日めくりのチョコレートの代わりに日めくりクイズを中のポケットに入れてきた。答えがあたっていたらポケットの中に入っているコインをもらえる仕組み。

手元に小銭がない時は、わざと答えられないような質問を書いておく。一度はポイント制にして、答えがあった金額に応じたプレゼントをあげると断言したものの、結局プレゼントは買わなかったらしく、娘達はとっくの昔にクイズの答えがあたっていても見返りは期待しなくなった。

今回作ったクイズはクリスマスの当日、オーストラリアにいる夫と義父とのオンラインクイズ大会にも使う予定。

いつもと違って今年のクリスマスはできる事の規制が多いので、いろんな工夫をしてこの楽しい時期を盛り上げていきたいと思っている。

ヨーロッパ人の友人達のほとんどが「今年のクリスマスはロンドンに残る」って言っている。私も冬休み中にヨーロッパか、せめてもイギリス国内でどこかに行きたいと願っているけれども、どのエリアがロンドンからの旅行者を受入れているのかまだちゃんと調べていない。

今日も同僚と「人には先の楽しみが絶対に必要だ。」と言ってたところ。今年は世界中の人がみんな多くの我慢をしてきた。でもそろそろ我慢の限界が近くなってきている。

今のロンドンは同居人以外の人とレストランやカフェで会う場合、野外でないと会えない事になっている、ただしビジネスで逢う場合は室内でもOKという事!現に職場ではスタッフのクリスマスランチがおこなわれる事に!そして実際この先の新しい仕事を考えている私、相談にのってもらっている友達との会食は、または同僚との会食はビジネスになるんかな?いつもながらイギリスのコロナ対策はようわからん!

でも今年も残るところ一ヶ月、楽しくいこーぜ!Happy December! 

もうすぐ12月

世間ではまだロックダウンが続いているけれども、学校勤務の私にとってはロックダウンはどこふく風。12月を目の前にしてキリスト降誕劇、クリスマスフェア、キャロルサービス、クリスマスエンターテイメントと12月ならではのイベントが目白押しで大忙し。

今年はすべて事前にイベントを撮影して、オンラインで鑑賞するのがいつもと違うところ。

でもここにきて気づいた。いつもならほとんどの親が自分の子供だけを集中して見ているキリスト降誕劇、でもオンライン鑑賞となると我子以外にも充分に目がいってしまう。

だからこちらも今年はいつも以上に詳細にこだわって準備をするのでかえって忙しくなっている。現に今日も時間があくと、キリスト降誕劇で使う冠やアクセサリーを作るのに大忙し。

キリスト教徒ではない私でも、いつのまにかクリスマスのキャロルサービス(教会でおこなうキリスト生誕についてのミサ、賛美歌を歌う)は毎年の楽しみになっている。

子供がイギリスの学校に行く前は、キャロルサービス自体もクリスマスの賛美歌がある事すら知らなかった私。

でも今では歌うのがとても楽しみで大好きな賛美歌もあるし、クリスマスイブにおこなわれるミッドナイトミサのテレビ中継を家で見ながら一緒に賛美歌を歌う事もある。

子供の頃から毎年歌い続けてきたイギリス人の友達や我娘たちのように、これらの賛美歌の2番目の歌詞まで覚える事はいつまでたってもできないし、キリストの生誕について思いを巡らす事もあまりないけれども、やっぱりこの時期にクリスマスの賛美歌を聴くとなぜか心が洗われくる気がする。特にOnce in Royal David Cityの1番目、Hark the Herald Angels Sing の最後を聴いていると厳かな気持ちになってくるからすごい。

今年のクリスマスフェアは中止になると思いきや、これもオンラインで行われることに決定。

その上学校のPTAにオンラインで折り紙を教えてほしいと頼まれ渋々引き受ける事に。折り紙を使ってクリスマスカードを作る、でもこれをZoomでやるところにかなりプレシャーを感じる!

学校では折り紙のエキスパートみたいに思われてしまっているこの私。「いや~私もYou Tubeを見て、まねているだけですよ~」と言っても無駄。「大丈夫、大丈夫できる、できる」と誰にも信じてもらえない。考えてみたら子供の頃に折り紙で折れたのはやっこさんと鶴だけ。小学校で折り紙を習った記憶すらない。

クリスマスフェアの主催目的がいろんなチャリティーに募金することだけに、みんなけっこうな寄付金を払って折り紙レッスンに参加してくる。「あ~プレッシャー!」この週末は下準備で忙しくなりそう。

でもやっぱり12月には楽しみが多い。クリスマスソングやクリスマスツリーだ。

12月に入ると日々クリスマスソングを聴いてしまう私、家族には「12月に入るまではクリスマスソングをかけんといて」と言われる。でもWinter Wonderland や White Christmasを聴くといつもワクワクしてくるから、まだ12月まで2日あるけれども、今年はもうクリスマスソングを聴き始めようかな。

12月はこうでなきゃ、ウキウキして楽しみが多い月でないと!特に2020年はそうしていないと!

再びロックダウン

二日前から第二次ロックダウンに入ったイングランド。

今回は学校閉鎖はないので、私は木曜日の朝もいつも通りに出勤。「今日は人が少ないかな?」と思いながらいつも通る公園ケンジントンガーデンズに入るといつもよりジョギング、犬の散歩をしている人が多い!

ロックダウンの実感全くなし。

仕事の後、またケンジントンガーデンズに行くともうびっくりたまげて、家族に見せるために証拠写真までとった私。完全にいつもより人が多い。旅行者のような人達、数人でボールを蹴っている若者、鳥に餌をやっているグループ、学校帰りに友達と遊んでいる子供達と、ロックダウンじゃなかったその前日の方が絶対に人が少なかった。

今回のロックダウンがゆるいとはわかっていたけれども、ここまでゆるいならロックダウンをしないほうがいいんじゃないかとつくづく思う。できない、行けないとなると、できるだけやりたい、行きたいと思ってしまうのも人間のさが。

実際ロックダウンがはじまる前の火曜日には、最後に美味しい物を食べておこーとレストランに行ったら満席だったし、先週レストランに行った友達もみんなおんなじことを言っていた。買物においてはデパートは閉店時間を繰り下げての営業で、クリスマスショッピングを終えようと人でいっぱい。

昨日は両替所があいているのもみた。こんな時両替を必要としている人がいてんの?

それから昨夜は向かいのフラットで4、五人の若者がお酒を飲みながら騒いでいた。その家の窓が全開だったので、彼らの騒ぎ声は通りに響き渡っていたはず。近くの住民はみんなこれを聞きながら、家で怒りを抑えてたのかな? 同世代の娘達は私以上におこっていた。これもロックダウンの反動やんね。

パブはビールのおもち帰りを売っていいらしいけれども、これってどこで飲んでいいのかな?

いろいろと疑問は残る。

今朝も公園に行くと、天気がいいのも手伝って人で溢れ返していた。レストランやカフェに行けないので、結局都会にいると公園しか行くところが残ってない。そこにみんな集まってくるので、密にはならなくとも混んでいる状態になるのが当然。実際これから私が友達と会う時は、公園で散歩というパターンになる。

あーいつもなら楽しい行事でいっぱいの12月。今年はどうなるんかな? 今年は大好きなガイフォークスの花火も見れなかったし、クリスマス前に多いコンサートもパントもなし。

「これからまたウバイーツとNetflik三昧になるわー」と同僚の一人が言ってたけれども、これは避けたい。寒くて日が短い冬に向かっている今、人は特に楽しみが必要。

なんか新しい事を始めよーかなと思った矢先、友達がキムチ作りをインスタグラムストリーにのせた。うーん刺激を受ける。そうやこんな時だからこそ今まで作ったことのない物を作りたい。

今朝の楽しみシナモンロール

「あー誰かお味噌作りを教えてー!」

みのりあるロックダウンを迎えたいと願う。

英語のアクセント

英語には数え切れないぐらいのアクセント(訛り)が存在する。

英語が公用語のアメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダはもちろんのこと、それ意外にも英語が公用語の一つであるアイルランド、マルタ、南アフリカ、インド、シンガポール…などの各国のアクセント。

そして本家本元イギリスにおいては東西南北どこに行ってもアクセントが異なるし、同じロンドンであっても南ロンドン、東ロンドンと違ったアクセントが存在する。イギリス北部の有名なアクセントといえば、ニューカッスルあたりで話されているジョーデイ、リバプールのアクセントはスカアウス、イギリス西部はウエストカントリー、スコットランドではエジンバラのアクセント、グラスゴーではグラスウイージンと本当に様々なアクセントがある。

いろんな英語のアクセントをまねるYou Tubeがあるが、You TubeのTruseneye92なんかはとてもよく観察していて面白い。

私の家族が大好きな、Derry Girlsという北アイルランドのデイリーが舞台になっているテレビ番組があるが、それを見る時次女は字幕がいるという。同じ言語を話すはずなのに、あまりにもアクセントがかけ離れているからだ。

ウェールズに旅行に行ってウェールズのアクセントが大好きになった私の家族、私以外はみんなおどけてウェールズの発音をまねて話す時がある。でもこれが幸いしてGCSE(義務教育修了試験)のドラマの実演試験の時、ウェールズ人の役を演じる事になった長女は、得意のウェールズの訛りをうまく使って高得点をとった事もある。

でも相手のアクセントがわからず問題が出てくることもある。この間も私が電話で銀行とやりとりをしている時、相手が話す強いスコットランドの発音がわからず、電話をスピーカーにして次女にも一緒に会話を聞いてもらった。

どうやらその相手はchip and pinと言っているらしかったが、私にはチップアンドピンではなくチョップエンドパンにしか聞こえず、「すいませんが、もう一度言ってもらえますか?」と何回か聞いたものの、何回言われてもこっちはわからずじまい。相手が何を言ってるかやっと理解した次女が私に「チップアンドピンの事やって」と言ったが、電話をスピーカーのままにしていたので相手がこのやりとりを聞いて苛立ち始めた。

その後も会話がスムーズに運ばず、電話ですむはずの問題だったけれども最後には「直接支店に行ってくれ」と言われて電話を切った。その後近くの支店が閉まっていて、一番近くの支店が歩いて40分の距離とわかった時はこっちのイライラもマックスに!これも私が相手の英語を聞き取れなかったから起こった事だと思うと、余計にイライラしてきた。

またイギリス英語の場合、話すアクセントによって、話し手の出身地だけではなく、その人の受けた教育や社会環境がわかってしまう事がある。スコットランド人でも、私立の学校で教育を受けた人は地元のスコットランドの訛りではなくRPと言ってReceived Pronunciation(容認発音)、BBCニュースで普段使われている英語を話す人が多いのがその例だ。

かつて夫の仕事仲間に、有名ミュージシャンのプロモーションビデオも多くてがけた、業界では成功者として知られていたダイレクターがいた。その彼の話す英語のアクセントはイギリス北部ニューカッスルの労働者の間でよく使われるアクセントだった。その彼が「銀行やビジネスの場に行くと時々自分は見下されているなと感じることがある、多分僕の話すアクセントが理由やと思う」って言ってたのを思い出す。

でも私はなんか温かみのあるイギリス北部のイントネーションに大阪弁を話す自分を重ねて見てしまう。いろんなアクセントがあるのは当然だし、自分のアクセントに誇りを持てるのは大事なことに思う。

まあその前に、もっと勉強しなね。

韓国

今年になってからNetflixで韓国ドラマをよく見るようになった。

特にCrash Landing On You(愛の不時着)を見てしまってからは韓国ドラマへの熱が更に高まり、ロックダウン中ということもあって次々と話題作を見始め、挙げ句の果てに韓国語の勉強も始める事に!

主役のHyun BinとSon Ye-jinの息のある演技がよかったし、キャスト全員味のある演技を見せてくれたり、切なさを感じさせる北朝鮮と韓国人の恋愛物語と言う脚本のうまさ、もーめちゃくちゃはまった。今でも時々、好きなシーンだけを飛ばし見してしまう。

思えば私にとって韓国はいつも近くにあった。両親の別居に伴い14歳の時隣町に引っ越しをした。そこには在日韓国人の人たちが多く住んでいて、私が転校した学校は日本人と在日韓国人の生徒の数が半分半分で、韓国籍の生徒はみんな通名ではなく本名を名乗っていた。

そのおかげで韓国人の友達がたくさんでき、韓国文化に触れ、学ぶ機会に恵まれた。

初めて、韓国人の友達の家に行って、キムチを食べたのを今でも思い出す。たんぽぽのキムチも食べたことがある。辛いと思いながら食べたけれども、痩せ我慢をして「全然辛ないわ。」と言い切ったことも覚えている。

中学の時は、かっこいい韓国男優以上に男前な同級生がずーっと好きだったし。

でもあの時はいつも近くにあった韓国語を勉強しようと思ったこともなかった。韓国語に魅力を感じるようになったのは、韓国が国を挙げて力を入れている韓国ドラマ、映画、Kポップの世界デビュー、普及が影響してるんやろうね。

「なんでもっと自分の国の近くの国の言語を勉強してこなかってんやろー」と最近よく後悔する。イギリス人がフランス語を、ブラジル人がスペイン語を学ぶように!

韓国ドラマとKポップのせいか最近ではヨーロッパでも韓国語を勉強している人が増えている。

次女にも二、三人韓国語を勉強している友達がいるし、一人は大学で韓国語を専攻している。「韓国人のボーイフレンドが欲しい!」って友達もいる。これもNetflixの影響かな。

おかしいのは、私のレバノン人の友人N。その彼女は友人の中でも飛び抜けておしゃれで、綺麗で、いろんな文化に精通して、クールな女性。その彼女が韓流にはまった。「韓国人俳優ってめちゃくちゃかっこいい!レバノン人のママ友のLも韓国人俳優Lee Min-hoの大フアンやで~」って言いながらLee MIn-hoの写真を見せてくれた。Hyun Binのフアンがインスタで写真を投稿すると二千人ぐらいのlikeの中にその友人の名前があったり、韓国ドラマの人気がここまでとはほんとにびっくり。

そんなこんなでYou Tubeで日韓夫婦が作る動画も時々見るようになった。特にSean Ami やEunSaTVがお気に入り。彼ら夫婦や双方のご家族の愛情に見ている私の心までも暖かくなってくる。今政治的に日韓関係は冷え切っているけれども、国民同士の交流はずーっと続いている。特に双方の若者には偏見もなく、隣国の文化に純粋に興味を持っている人が多いと思う。

外国人として異国に住むと自分の出身国と自分の滞在国の関係が常に気にかかり、平和が続いて欲しいとつくづく願う。特に日韓の国際結婚カップルの人たちは今の日本と韓国の政治情勢に落胆して、心痛めているんだろうと思う。1日も早く日韓関係が改善されていく事を心から願う。お互いの国には美味しい料理を始め、心温かな人々に魅力のある文化がいっぱい、お隣さんとは仲良くしていたい。

新学期

昨日から仕事開始。生徒は来週の月曜日から登校してくるので、今週3日間は新学期に向けての準備、研修、ミーテングなどでどのスタッフも大忙し。

今年は2年、3年ごとにおさらいしなければならないFirst Aid(応急処置)のトレーニングがあり、まずはオンラインで理論を学び、今日は学校で応急処置の実践を練習した。

オンライン講座は6時間の内容、今日の実践も6時間びっちり。

回復体位Recovery Positionや包帯の巻き方の練習あたりは、「大丈夫ですか?聞こえますか?今から救急車を呼びますから頑張ってください。」とか「もう大丈夫ですよ、はいここをしっかり持って!」とかみんな冗談を交えて、演技しながらの練習だったけれども、心肺蘇生法CPR、ひきつけや骨折の応急手当てあたりになってくると、「あー絶対に実際には経験したくないわ!いやや~こわい~!」と思った人も多かったはず。

もしこんな要領の悪い私が応急処置をしたら、もっと事態が悪化しそうに思ってしまう。それでも本当に目の前で人が倒れ、出血が止まらなかったら、その時は無我夢中でうまく応急処置ができるんだろうか? 

とにかく今年度はコロナ対策のいっかんで、時間割も大幅に変更、放課後のクラブもしばらくは休止、大人数のミーティングはオンライン。いつもの新学期とは違う。

生徒の中には学校に来るのが3月20日以来という子もいる。子供達は学校に戻って、友達に再会するのが本当に楽しみだろう。

小さな子供とのソーシャルデイスタンスはとても難しいし、触れるものすべてを常に消毒しないといけないし、かなり忙しくなるだろうけれども、やっぱり元気な子供達とまた日々いろんなやりとりをしていくのは私もすごく楽しみ。

楽しみといえば、ここ最近、算数のレッスンの前にはいつも5分ぐらい子供向けズンバを踊ってから授業を始めていたが、そんな時は担任の先生も私も真剣に踊る。体を動かしてから勉強を始めると集中力が高まる子が多いし、楽しいしまさに一石二鳥。

子供の視点、言動からは学ぶことが多いにあるし、思いっきり笑わせてもらうことも多い。

こちらが子供を世話をしているようで、実は愛情をたっぷり分けてもらってこちらの心が温まる瞬間が多いのも事実。

どんな一年になるか今は想像つかないけれども、どうせならみんなの学校生活が楽しくなるよう私も頑張りたい。

ご近所さん パート2

私の長女がNextdoorというご近所さん情報交換サイトに登録した。

イギリス全国で展開されるこの無料サイトには、ベイビーシッター、クリーナー募集とか、どこそこに泥棒が入ったから戸閉まりに気をつけてとか、近所で催されるイベントのお知らせなど、地元での役にたつ情報交換でいっぱいだ。

はじめは半信半疑だった長女も、心温まる内容や役にたつ情報をいくつも見て、何よりこの夏大学を卒業して、インターンシップまでの間にアルバイトを探そうとしていた上、時々自分の母校の後輩が家庭教師やベイビーシッターの広告を出した途端に、お願いしますの返信が何件も来ているのを見て、彼女も自分の広告を出すことにした。

そしたらものの15分もたたないうちに、はじめの返信が届いた。

最近になって初めてアイパッドを買ったという84歳の女性が、自分の身の回りのバッグや服をインターネットで売りたいから、それを手伝ってくれたら売り上げの何%かを長女に払いたいという申し出。

他にもベイビーシッターと家庭教師の仕事のオファーもきた。

近所だけに、身元の保証が必要なら、親の私や近所の友人ができるが、今回受けた仕事は依頼主が娘本人と直接電話ではなし、娘は早速翌日トライアルで、お母さんが自宅で仕事をしている間の2時間、6歳児と4歳児の面倒を見るという仕事に行く事にした。

仕事から帰ってきた長女の第一声は、「もーめちゃくちゃ可愛い子供で、気がついたら2時間がすぎてた!あーかわいい!」

こんな時はたいていお互い気にいっているので、うまくいくはず。早速来週も仕事に行くことに決まった。

家庭教師の仕事もオファーが入ってきている。エイジェンシーに登録せずに雇う方も雇われる方も直接交渉できる。なんて便利なんだろう。

サイトの中には「最近ここに引っ越ししてきて、まだ知り合いが誰もいません。近所にお友達が欲しいです。誰か、お茶でも一緒にしませんか?」という内容があったが、その人にはかなりの数の返信があり、今週末、それに賛同した人たちが近くの公園で6、7人で集まるみたいだ。

他、自分の車のVideoカメラに、ドアを無理やりこじ開けようとした人の映像を見つけ、その映像を拡大して、この人物に要注意という画像メッセージもあった。

もちろん中には怪しげな人もいるだろう。そこは自分の勘を使って、自分で感じ、見抜くしかない。

Oxfordに住んでる友人Sは、このサイトを使って自分の家で料理して余った食べ物を、その日必要な人に回しているけれども、いまだに変な人に出くわしたことはないらしい。フランス人の料理上手なSが作ったものを食べれた人はさぞかし喜んだと思う。

善意によって使われたら、とてもいいサービス。

ロンドンがロックダウンに入った時は、自主隔離をして買い物に行けない人のために、「私がお買い物に行きますよ!」というボランティアが何人もいた。

うちのドアにもそんなボランティアさんが自分の連絡先を書いたチラシを置いていってくれた。

長女に連絡してきた84歳の女性に関しては、「自分の祖父母と同じ年のその人からはお金はいただけない、お手伝いだけする!」「もしお互い気があったらお茶でも誘おうか」と私たちは話している。

さらに2日前は、以前から近所の友達から話は聞いていて、その存在は知っていたけれども、まだ直接あったことのなかった中国人女性と彼女の1歳になる娘さんを道で見かけた。多分その人だと確信のあった私は彼女に声をかけてみた。

私のことを友達から聞いていたその相手も、すぐに私が誰だかわかり、うちの娘たちも交えて、いきなり楽しいおしゃべりが始まった。

彼女のご主人は日本人で、彼女は大阪にも住んだことがある事、そして小さな子供がいる家庭につきものもロンドンでの学校探しで知らないことが多すぎるとか、どこの中国レストランが好きとかいろんな話で盛り上がった。

結局ここでも、娘に時々ベイビーシッターをお願いしたいという事で、早速連絡先交換と話が展開していった。

4件先というごく近い所に住んでいて、それもかわいい子供と日本語で遊ぶというアルバイトは、うちの娘にはうってつけ。私も学校情報とかいろいろとアドバイスできるしこともあるし、彼女も中華料理を教えるよといってくれて、お互いにとって有難い出会いだ。

こうやってまたご近所さんと顔見知りなって、交流機会が増えるのはとても嬉しい!

有名人

昨日友人家族と食事をしている時、有名人のことが話題にのぼった。

南アフリカ人の友人Aは結構いろんな有名人にあっている。

「よくジムでオーストラリア人のモデルElle Macphersonを見かけた。」

「昔、主人の職場関係の晩餐会で、光栄にもNelson Mandelaさんにあえてめちゃくちゃ嬉しかった!」他いろんな逸話を持っている。

うちの長女は「アルバイトでベビーシッターをしている子供の、学校のお迎えに行った時、隣に俳優のHugh Grantがいてた。彼も自分の子供を待っていたみたい。」と言う。

次女にもエピソードがある。彼女の大好きな俳優「Theo Jamesが近くのカフェにいる」と言うメッセージを友達から受け取り、Theoを一目見るために一目散にそのカフェに向かって走り出し、運良く立ち去ろうとしているTheoを見ることができ、写真も取れたらしい。

やっぱりみんなそれぞれ有名人を目撃してるんやね。

確かに首都に住んでいるからか、時々有名、著名人を見かけることがある。

といっても東京に住んでる時は、一度もそんな経験をしたことがなかったかな?

大阪にいる時は、なんば界隈でお笑い芸人を見かけただけ。笑福亭鶴瓶が立ち食いラーメンを食べているのをみかけたけれども、あまりにも場に馴染んだ光景だったので、有名人をみて感激すると言うより「わーあんたここにおったん!」と思ったぐらいだった。

いくら有名人が近くにいても、見てる当人がその人の有名度を認識していないと意味はないし、いつも見ているあの人が、実はその業界では超有名ってことだってある。

昔アルゼンチン人の友人Fに聞いた話しを思い出す。

彼女はご主人の転勤にともないニューヨークに住むことになり、英語学校に通い出した。彼女のクラスにはめちゃくちゃ気さくなスペイン人男性がいて、同じスペイン語のネイティブどうし、二人は意気投合しあった。

ある日、その彼が友人Fと彼女のご主人をホームパーティーに招待。友人夫妻にはその日、他の予定が入っていたので、彼女は15分だけ顔を出すことにし、嫌がるご主人を説得して、パーティー場についた。ドアが開いてホストが挨拶に現れた時、友人Fのご主人は「Oh Antonio Banderas」と驚きのあまり、叫んでしまったらしい。その時になってやっと友人 Fは、いつも学校でおしゃべりしている相手が、スペインだけではなく、ハリウッドにも進出して有名になった俳優のAntonio Banderasだと気づいたのだ。映画の中で見るAntonioは背が高く、がっしりして見えるけれども、いつも見てきた目の前のAntonioは、スペインの街で見かけるごく普通のスペイン男性の風貌をしていたから、彼女は自分の友達のAntonioが俳優のAntonio Banderasである事に全然きがつかなかったらしい。

私もロンドンで有名人を何回か見かけたことがある。映画館では俳優のJeremy Ironsが近くに座っていたし、イギリスで大人気のコメデイアンGraham Nortonもうちの近くで見かけた。自分の娘の学校のお迎えに来ていたDavid Beckhamも2回目撃。やっぱり、お洒落でカッコよく、さすがに存在感があった。

先日は90年代大人気だったロックバンド、オアシスのリードギターリスト、Noel Gallagherを家の近くのスーパーで見かけた。これには夫も同じ経験をしているが、Noel Gallagherは私と目があって、こちらがつい3秒ぐらい長く見てしまった後に、軽く会釈をしてくれた。夫も彼を見た時、一瞬、知った顔だけれども誰だったか思い出せず更に2、3秒相手を見ていたら、向こうから「Hi」と言ってきたらしい。こうなるとフレンドリーで親近感が湧いてくる!

日本人のお友達R子の経験は、スポーツジムのサウナで一人でゆっくりくつろいでいると、女優のKylie Minogueが入ってきた。挨拶しようかどうか悩んでいるうちにタイミングを逃し、結局お互い無言で狭いサウナの中に5分ぐらいふたりきりでいたらしい。

有名人であっても、プライベートの時間は尊重しないとね。

「ロンドナーはプライバシーのことをわきまえている人が多いから、ここは住みやすい。」ってあるアメリカ人男優が言っていた。

でもパパラッチが多いから有名人はどこにいても気が休まらないんじゃないかな?

最近ではいつどこで、誰に携帯で写真を取られているかわからないし!

ご近所さん

私の住まいはフラットと言って、日本のマンションに相当する建物で、1800年代の中頃に建てられた。地下から数えて6階建のこのフラットには、地下に2世帯、その他は各階1世帯が住んでいる。

我が家の表通り

この通りにあるフラットの外観はほとんど同じだけれども、フラットのサイズやレイアウトはそれぞれ異なり、ワンルームのスタジオフラットもあれば、メゾネット、ロフト付きのフラットもある。

我が家は3階にあり、小さなバルコニーが付いている。

実際、小さくても外空間があるってことはありがたい、時にロックダウン中はしみじみその有り難みを感じた。

見た目はいいけれども、古い建物なのでいろんな欠陥がある、特に防音、騒音問題!

一応、床に防音対策はとっているけれども、やはり隣近所の大きな音は聞こえてくる。

でも音に関しては、気にならない音とそうでない音があり、その時の気分や精神状態がおおいに関係してくる。

ロックダウンになって、自宅でオンライン勤務の人が増えると、いろいろな所からzoomでミーテイングをしている音が聞こえてきた。私もそうだったし、大学生の次女もオンラインで授業を受講していて、時々ブラジル人の教授の大きな声が家中に響いていた。

いつからか、大声で話す中年のアメリカ人女性の声が気になり出した。この声の持ち主はどうやらうちの裏の建物か、(うちの建物との間は1m 弱)2、3軒隣りあたりの地下のフラットから来ているようだった。とにかく声が大きく、いつも誰かに自分の近況を報告していたので、「またあんたー」ってな感じで周りの住民もその声にうんざりしていたはずだ。

ある日、長女が料理をしていると、「ヘーイ、ご近所、今何作ってんの?めちゃくちゃいい匂いするやん。」とそのアメリカ人女性が問いかけてきた。

その時、長女はベトナム料理を作っていて、確かにニンニク、しょうが、ニョクマムのいい香りが

台所に充満していた。

結局うちの娘は、そのアメリカ人の問いかけには答えなかったけれども、うるさいなーっと思っていたその声が、それ以後、なんか率直で可愛いなーと感じはじめ、彼女の大声はしだいに気にならなくなってきた。

フラットの裏側

さっきも誰かがオペラの練習をしていた、多分プロだと思わせるぐらい上手だった。

時々、夜遅くにパーティーの音楽が聞こえてくることもある。ほとんどが5、6軒先ぐらいの距離からなので、我慢できるかどうかは、その音楽が私の好みかどうかで変わってくる。大好きなラテンポップは許せる、むしろ風に乗ってやってくるその音は、南国を思わせ、旅行気分で、気がついたら、こちらも同じメロデーを口ずさんだりしている。でもグライムやトラップのような音が聞こえてきたら、イライラがつのってやってられない。そのうち誰かが地域の騒音の苦情係に電話するのか、急に音がピタリとやむ。

昨夜、一階に住むナイジェリア人家族にお客さんがきていたんだろう、午後11時を過ぎても、その家族の賑やかな声があたりに響いていた。

その時思い出した、その人たちのま下に住むイギリス人女性が、一度ナイジェリア人家族の声のあまりの大きさに切れて怒鳴りにいった事を。昨夜は今年初の熱帯夜だったから、みんな窓を全開にしていただろうし、さぞかしイギリス人の隣人は苛立っていたに違いない。

多民族都市ロンドン

私にとってロンドン生活の最大の魅力は、この町が多民族都市である事。いろんな文化をまじかに感じる事ができ、外国の中にある別の外国が垣間見れる事。旅行好きな人にはたまらない魅力。私はいまだにチャイナタウンに行くとなんかワクワクしてくる。

ロンドンは外国人である私にはとても住みやすい町。

2011年の国勢調査ではロンドン人口の約37%が外国生まれで、2018年の統計結果を見ると私が住んでるウエストミンスター地区の住民の50%、なんと半分が外国生まれとあった。(The Migration Observatory at The University of Oxfordのデータ参照

国勢調査に参加しなかった人達や短期滞在者もいるので実際にはその数はもっと上回るはず。

フランス人の友達が言うには、第6番目にフランス人の人口が多い町はロンドンとの事。

EU離脱の今後この数は減っていくと思うが、今のところロンドンにはボルドーよりも多くのフランス人が住んでいるという事になる。オーストラリアのメルボルンはギリシャ人の人口が3番目に多い町と聞いた時は妙に感じたが、ロンドンにフランス人が多い事は、サウスケンジントンにある大規模なフランスの学校(幼稚園から高校まで含むLycée Français)を見ても実感する。

国別に見るとポーランド、インド、パキスタン、アイルランド出身者が多い。

これには納得。私が通勤に使うバスは、毎朝建設現場に向かうポーランド人男性でいっぱいだし、いつもヒースロー空港に着いてすぐに目にするインドやパキスタンの人達の顔を見ると妙にロンドンに戻ってきた実感がわいてくるからだ。

「バスの中の乗客はみんなアジア人やー。」

「今この中で、英語で会話してる人いてない!」 

こんな光景は日常茶飯事。

考てみたら私の同僚の半分も外国生まれ。スタッフミーテング中に難しい言葉がでたりする時 「今の言葉、絶対外国人のスタッフはわかってないでー」なんて思うこともあったり。

あとでブラジル人の同僚に「さっき、なんて表現してたっけ?」と聞くと案の定「えー私もわからんかった!」ってな事があるある。

ロンドナーはいろんなお国なまりの英語に慣れているので、こちらの発音や英語力がどうであれ、忍耐強く、相手の言ってる事をきいてくれている人が多い。そもそも、英語圏のネイティブスピーカーどうしでさえ、お互いなにを言っているかわからない場合もあったりする。

夫の家族が北アイルランドを旅した時、同じ英語圏どうしにもかかわらず、相手の言ってる事がわからなかったことが何回かあったらしい。オーストラリアの英語と北アイルランドの英語のアクセントの違いは関西弁と東北弁ぐらい音が違う。ドキュメンタリーを見ていて、なまりの強いスコットランド人が話す時、字幕がつくことがあるぐらいだから、私も自分の発音は気にしない、気にしない。

この多民族性に慣れて、好きで、もう他のところに住めないって人にもたくさん出会った。

とにかくなんでもありで、ロンドンとロンドナーは懐が深い。