初めてのキャンプ

59歳にして、初めてキャンプに行ってきた。

まあキャンプといっても、長女がテントと2人分の寝袋を担いでくれた上、キャンプ場で料理を作ってもらうキャンプなので、本格的なキャンプではなかったけれども、虫が嫌いとか言って、今までキャンプには興味がなかった私にとっては全て新しくて、ワクワク楽しい経験だった。

今回行ったキャンプはWood fireと言うGastro Campingで、イギリス南部にあるSouth Downs国立公園にあるキャンプ場。美味しい料理を提供してくれる事が有名で、ここにきた事がある友人に紹介してもらった。

ロンドン、ヴィクトリア駅10時発の電車に乗り、約1時間でルイス駅に着く。野花が咲き乱れる緑の丘を歩き続け、途中とても可愛い村を通って、Cream Tea(スコーンと紅茶)の休憩をして17時ごろキャンプ場に着いた。

ちなみにこのルイスと言う街の近くでは、毎年グラインドボーン音楽祭というオペラ音楽祭が開かれる。かなり富裕層の人々が住んでいる街だけあって、ハイストリートにもアンティクを扱うお店やお洒落なレストランやカフェが目に付き、豊さが感じられる。

キャンプ場に着いて、長女がさっそくテントをたててくれた。夕食までの間2人とも読書をしながらゆったり過ごし、19時過ぎに夕食。日中すごく暑かったにもかかわらず、日がくれると急に長袖が必要になるところが山の中にいることを実感する。

このガストロキャンピングでは自炊している人達もいたけれども、料理の評判がいいので、ほとんどの人がそこで作られた物を食べていた。料理を待っている間におつまみとして出されたポップコーン、いつも食べているバター味ではなくて、オリーブ油とローズメリーで味付けされていて、これも私にとっては初体験だった。

この日のメニューはモロッコ料理のラムのミートボールとハリッサ、赤キャベツのコールスローとヨーグルト、ハンドメードのフォカチャブレッドにデザートはチョコレートブラウニーとクリーム。料理に使われる材料は唐辛子以外は全て地元の農家が作ったもので、野外でいただく為か、目の前にある遠くの山を見ながらいただく料理は最高に美味しかった。

日が暮れると焚火をする人がちらほら。でも私達は日中はとても暑かったこの日、焚火をする事は頭に浮かばなかった!

焚火どころか、車でなく歩いてきた私達は重い荷物を持つのが嫌で、水以外の飲み物を持っていく事すら頭に浮かばなかった。

ちなみにここのキャンプ場ではテント、寝袋を貸してくれるサービスもあり、キャンプ用具を持っていなくても気軽に来れるので、キャンプ初心者には最適だ!

疲れていた私達は23時前には寝袋の中に入っていたけれど、夜中に目が覚めてテントの外に出ると、それはそれは美しい満点の星が輝いていた。そんな光景を見る事ができるのが都会を離れて自然の中に入れる醍醐味やね!

翌朝も快晴で、当たりはすがすがしい空気に満ち溢れていた。

朝食には炭火で焼かれたベーコンとフライドエッグをいただき、私達は気力満々でャンプ場を出発。

この日はキャンブ場からシーフォードという海沿いの街まで歩いた。前日もそうだったけれども、山を歩いている間はほとんど人を見かけない、見るのは羊と牛ばかり!

たまに人とすれ違うとお互いに挨拶をしたり、ちょっと質問をしたりする。

これも山歩きの良いところやね!

そして前方はるか彼方に海が見えた時は、大感動、心身ともに気分が高揚した!

この日は夏日和で、合計18キロのウオーキングはきつい時もあったけれど、湿気がなく、日陰があると気持ちよく休める英国の気候なのでウオーキングも気分良くできた。

英国全土にウオーキング用のPublic Pathが設けられてるこの国に住んでいるからこそ、キャンプがより楽しくなりそうだ!

59歳にしてキャンプデビューをした私だけれども、これはやみつきになるかも!

 

 

修学旅行の引率

先週は人生初で、小学5年生と6年生の修学旅行の引率に行ってきた。

行き先はイギリス南部に位置するワイト島。ロンドンからバスでサウスハンプトンに行き、そこでフェリーに乗り換えて片道3時間半の道のりだ。

通常修学旅行の引率は、朝から晩まで子供の世話をしなければならないので、なるべく行きたくないのが先生の本音。私も最初引率を頼まれた時は、これは疲れるなと思ったけれども、気を改めてとにかく子供と一緒に楽しもうと決意。そして蓋を開けていざ修学旅行が始まったら、楽しい、楽しい。やっぱり日常を変えて、外の空気に触れる事でみんなの気分が高まるからすごい。

ワイト島は修学旅行=Residential Tripの行き先にふさわしい場所なのか、数々のイベント、アクティビィティーができる場所が揃っている。

地理や歴史などの学習に焦点を当てたコースもある中、今回はテーマパーク、アクアパーク、モンキーパーク、サーフィン、ミニゴルフにディスコと楽しさ盛りだくさんの日程で、去年はコロナ禍で修学旅行に行けなかった今年の6年生にとっては最高の修学旅行だったに違いない。

泊まった宿は、中庭を挟んで家が12棟あり、各家キッチンやリビングルームがついている。

私は5人の子供と家をシェア、私1人のベッドルーム、トイレとシャワーもついていてすごく快適なお部屋だった。

一応夜9時半の消灯が建前になっていたけれども、そんなの無理無理。ゲームにおしゃべりとお友達時間をたっぷり満喫できるように私なりに理解を示し「10時半には寝てよ!」と言っていたものの、テンションが上がっていた子供たちななかな寝れない。やっとみんな寝たかなと思ったところ、誰かが私の名前を呼ぶ、それが11時半、12時、そして12時半と続いた時は私もさすがに疲れてきた。

でもホームシックで眠れない、暗いのが怖い、クモがいて怖いと言われるとほんとにまだまだ幼い子供達だと痛感し、我が子もこうだったんだろうかと思ったりもする。

今回の修学旅行、私も子供達と一緒にウエットスーツを着てアクアパークを満喫、ちょと怖かったけれども子供たちの激励を受けて急勾配の滑り台を滑ったり、水遊びをして子供と一緒にゲラゲラ笑ったり私も童心に戻ったような時間を過ごさせてもらった。

ただ一つの欠点といえば、食事。

はっきりと言ってほんとにまずかった。昔イギリス料理はまずい料理が多いとよく言われていたけれども、まさにあの頃に経験した味!チリコンカルネ、トマトとチキンのパスタ、チキンカレー、ジャケットポテト。ソースが変わっても中で使われているチキンと野菜は冷凍食品で毎日同じ。それと毎日ランチには宿が作るサンドウイッチ、それがまた安物のほぼ味がしないパンとマーガリンにハムとチーズ。

何人かの子供は私に助けて~と言う視線を送ってくる。キッチンにお願いしてその子たちにはソースなしのパスタ、ライスだけを用意してもらう。

サンドウイッチもまずいから、ランチにはポテトチップだけですませる子がいたり。中でも中華や日本料理が好きな子供たちは「こんなライス食べられへーん、早くお寿司が食べたい」と毎日言ってくる始末。

でもみんなこおやって日々家で家族が作ってくれる料理への有り難みを感じるんやろうね!

引率した私がこんなに楽しかったから、子供たちにはすごく楽しい時間だったに違いない。

早速来年も参加しまーすと先手を打っておいた。

ビーチ時間、アイスクリームタイム。

電車でのひと時

8月最後の連休にロンドンから1時間半かけて英国南部の海岸の街、イーストボーンに今年もまた歩きに行ってきた。

一日中歩き続けて疲れていたので、帰りの電車の中ではボーッとしようと思っていた矢先、賑やかそうなカナダ人とメキシコ人の3人組が私たちの後の席に座った。

これはうるさくなるなーと思うやいなやその3人はいきなりペラペラと大声で話し出した。

めちゃくちゃうるさい、でも聞いていると3人は自分たちのお気に入りのロンドンのレストランの話をしている。聞くつもりはなかったけれども大声で話す彼らの会話は同じ車両の乗客は全員聞こえているはず。

3人はレストランの事をよく知っていた。話の内容から3人がグルメ志向なのもよくわかるし、私の知っているいい店の事も話している。

本を読んでいた長女も「めっちゃうるさいけれどよく知ってるみたいやからさっき言ってたお店の名前メモしとくわ」と3人組のおすすめのレストランの名前をメモしていた。

いろんな人と乗り合わせるのが電車の旅。

その日の朝もかなり混んでいた車両の、6人がけの座席を1人のおばさんが陣取っていた。そこに若者が2人やってきて空いてるそれらの席に座ろうとしたらおばさんが「ごめ~ん、次の駅で友達が乗ってくるからこの席は空いてないのよ」と答えている。若者はおとなしく立ち上がり、周りの乗客はみんな呆気にとられたまま。

そして次の駅についた。でもこの車両にやってくるはずのおばさんの友達は一向に乗ってこない。そこでおばさんは友達に電話をかける。「今どこにいるん?席をとってるから早くこっちの車両に来て~!この席に座りたいと思ってる人がいっぱいいるから、えっ?もうそこでいいの?うんわかった」 結局おばさんの友達は別の車両で席を見つけ、おばさんは少し離れたところにいてた先ほどの若者に「友達は別の車両で座ってるからここにすわってもいいよ~」とまるで座席を自分の所有物のように話している。このやりとりには私たちを含め周りの乗客はけっこう笑わせてもらった。

みんな前方を見て座るバスと違って人と人が向きあって座る電車では近くに座っている人と話す出す事だってある。

スコットランド、グラスゴーからの帰りの電話でもちっとしたドラマがあって笑わせてもらった。

まずはキセルをしてそうなおじさんが近くにいた。車掌さんがやってくるたびにその男性はどこかに消え失せる。でも消えるたびに持っていたスーパーのレジ袋を毎回違う席に置いていく。通路を経て隣の席にそのレジ袋を置いていった時は私も結構その袋の事が気になり出した。

ちょうど車内アナウンスで「怪しいものを見つけたらすぐに報告してください」と言ってるし、次車掌さんが来たら報告しよ~っと思っていると次の駅に近づいてきた。その瞬間急にそのおじさんが戻ってきて、レジ袋をとったと思うや走ってその駅で降りて行った。

キセルの成功やな!

これでロンドンまでゆっくり帰れるな~と思ったのも束の間、今度はランカスターという駅で明らかにサッカー試合後のサポーターがそれも全員男性が乗ってくる、乗ってくる。電車内で大声で自分たちのサポートチームの歌を歌うわ、ビールを飲みまくるわのどんちゃん騒ぎ。「あーやめてくれ~」と願っている所、今度はワインを片手に持った酔っぱらいの若いサポーターが本を読んでいた次女の隣に座り出し「この本なんていうの、この本ええか~、どこ行ってきたん?」と話かけてくる。

それに対し次女もちゃんと答え、なんやかんやで長女も私もこの会話に入り出したと思うや、その酔っぱらいの友達も近くに座り出して、結局1時間半の旅の友となった。

話をしながらお互い住む世界が全然違うことを実感。「どこのサッカーチームをサポートしてんの?」と聞かれた時は答えに困ったけれど「夫がオーストラリア人やからサッカーよりのラグビーを見るんでサッカーのプレミアリーグのことはようわからんわ」と答えたら意外にも「オージーはいいなーアメリカンの話すジョークはうさんくさいけど、オージーは好きや」って会話に繋がりおさまりホッとした。

この交流自分1人やったら私も娘達も怖かったと思うけれど、過ぎた今となればなんか心暖まるひと時と感じる。この広い世界で自分の人生のほんの一瞬の時空を共有する、電車で乗り合わせる人間、そんな人たちから笑いをもらい、ありがたい、ありがたい。

イーストボーン、対岸はフランス

ロンドン東部、テームズ川北岸のお散歩

ロンドンに住んでもう長いけれども、まだまだ行ったことがないエリアもたくさんある。

天気が良かった先週末には新しいエリアを求めて、ロンドン東部に向かった。

石畳の小道がいい感じ

うちの最寄りの駅Lancaster Gateから地下鉄でBankまで行ってそこから出発。古い歴史を感じさせてくれるCity of Londonだけあって、近代的なビルの狭間に時々スペインやフランスで見られるような石畳の小道が現れて、そんな時はちょっとした旅行気分にさせてくれる。ロンクダウンで動けない状態が続いた身には嬉しい限りだ。

まず向かった先はSt Dunstan in the East。元々は1100年に建てられた教会。その後も増築されたが1666年に起こったロンドン大火事でかなりのダメージを受け、タワーなど増築、修理をされたものの、また第二次世界大戦で戦火に見舞われタワーを残し大部分が破壊された。

今では廃墟から公共の庭園として生まれ変わり市民の憩いの場にもなっている。

St Dunstan in the East
St Dunstan in the East

アーチ型の窓枠や、石造りの壁、青々とした樹木がとても美しい。

そのからどんどんテームズ川北岸を川に沿って歩いていくとSt. Katharine Docks についた。

「えっロンドンにこんなヨットが停泊するマリーナがあったん?」

かつてはスパイスやお茶などの高級品を扱う交易ドックだったもののその後衰廃し、再びお洒落なレストランやカフェが並ぶ観光地に変身したSt Katharine Docks。絶対におすすめの場所。

St Katharine Docks

マリーナの周りに軒を並べるレストランやカフェ。角度を変えて見たら、ここは絶対に南フランスに見える。外のテーブルでランチをしていたら、目の前のヨットでシャンパーンを片手に日焼けを楽しんでいる人たちが見えた。ここはほんまにロンドンと違う!水のある場所っていいな~

その後かつての古い倉庫街が今やお洒落な住宅街に生まれかわったWappingエリアを散歩。

テームズ川ぞいにあるマンションのバルコニーにはみんなテーブルと椅子が置いてある。

1800年代の倉庫を改造して作られたパブ

この辺りは金融街が近いので銀行で働く人たちが住んでいるのかな?

対岸のBermondseyにある小さなビーチが見えた。同じ街に住んでいながらも日々見てるものが本当に違うな~。この辺りには昔船乗りや密売商人が集まっていたThe Prospect of Whitbyのような古くから続くパブもあるので、下調べして予約をしていったら古い時代のロンドンをゆっくり味わうこともできるはず。

最後にLime houseからRegent’s CanalをVictoria Parkまで運河の横をずっと歩き続けた。

Victoria Parkではピクニックを楽しむ人でいっぱい。世界各国の屋台も出ていて珍しくウズベキスタンのお店もある。中でもフィリピン、アフガニスタンのバーベキュからはめちゃくちゃいい匂いがしてくる!こんな時のために一口サイズを売ってくれてたらいいのにね~。

この日は14、3キロ歩いたことになる。でも緑豊かなロンドンを歩くには疲れはあまり感じない。それに普段と違う事をするって大事なね~!

イーストボーン

昨日はイギリス南部にある海辺の町イーストボーンに行ってきた。

ロンドン、ヴィクトリア駅から電車で1時間半の距離。かつては海辺のリゾートとして栄えていたらしいが、スペインやギリシャなどに気軽に、安く旅行できるようになった今、イーストボーンはリゾート地としてでなく、リタイアした人たちの移住先として人気があるらしい。

この町の魅力は、海はもちろんの事、South Down National Parkという国立公園があってウオーキングが楽しめる事。

まずは駅から海までの道にある、地元ではかなり有名なレストランQualiSea Fish and ChipsでタラのFish and Chipsとグリーンピースのペースト、マッシーピーズを食べて腹ごしらえをする。典型的なイギリスのFish and Chipsレストランで、メニューの中にはバター付き食パンとか卵のピクルスもあり、紅茶も普通のカップとマグカップのチョイスがあった。

海に沿ってずっと西に進んで歩いて行くと急な登り道が現れる。そこが国立公園の始まりで、400mほど登ると目の前に丘陵が広がり、目下には海が見える。360度のパラノマはほとんど、青、緑、白の世界。目がくらむほどの光に包まれ、海風を感じ、高揚感が高まる。

しばらく歩くと白亜の絶壁が見えてきた。この辺りの特徴のある光景だ。

崖の近くは柵もないので、幼い子や高所恐怖症の人にはちょっと危ないかな?

実際この辺りBeachy Head はその美しさと共に自殺の名所としても知られているらしい。

自殺しそうな人を助けるためのボランティアが時々この辺りに出没すると聞いたことがあるが、聖書を持ったそれらしき人を見かけたことがある。

この話はここに来るまで忘れていたが、時々一人で物思いにふけっている人を見かけたら、もしやと心配になってくる。

私達家族は毎年この時期にここを訪れるが、長女は過去3年間いつもこの海で泳いでいる。でも昨日は気温が17度まで下がっていたので、さすがに今回は泳ぎは断念することに!

だから昨日はビーチに座って、光景だけを楽しんだ。

この海をへだてた真向かいは北フランスのエトルタ。牡蠣をはじめ美味しい貝が食べれるので有名な町。このビーチに来るといつも対岸のフランスを思い、心が踊り出す。ここからさっと船に乗ってランチでも食べに行けたらいいのに!

8月最後のこの週末は月曜日も祝日なので3連休になり、お出かけする人がとても多い。

でもこの週末の後は、夏の終わりと新学期の到来をも意味する。特にこんなに気温が下がると一気に秋が来たように感じるし。

私と娘達にとってはいつもは家族全員で来るイーストボーンだけれど、今年は夫がオーストラリアにいて来れなかったので、ついついなんか感傷的になってしまった。でも親友のPattyが参加してくれたから、また違った楽しさはあったけれども…..

でもこうして自然の中で時を過ごすことにより、心身ともにリフレッシュでき、また忙しくなる日常も少しはポジティブな気持ちで迎えることができるように思う。

私の仕事も来週からまた始まる。人それぞれいろんな思いで9月を迎えるが、長い間学校に行けずに久しぶりに学校に戻る学生、新しい学校、大学生活が始まる学生には心からエールを送りたい。

親友との時間

今日は親友のPatty (本人が実名の使用を了解してくれた)と16歳になる彼女の娘、そして私達親子の計5人でランチ、散歩、お茶の女子会を楽しんだ。

Pattyとは子供が同じ幼稚園で、かれこれ20年らいのお付き合い、いわゆるママ友同士。

Pattyはオランダ人、典型的なオランダ人以上に気さくでフレンドリー、最高にいい人だ。

本当に超がつくほど子煩悩で、またどの人にも優しい。彼女には4人の子供がいるが、まだ子供が小さかった頃、一番手が空いてなかった彼女に、どの人も「Patty、ごめん今トイレに行きたいからちょっとうちの子を見ててー!」とたのんでしまったり、泣いてる子でも彼女が抱っこすると、すぐに泣き止んで、どの子供にも愛され、どの親にも頼りにされていた。

Pattyの家族は以前うちのむかいに住んでいて、ホリデー、クリスマス、ハロウィーンと年中行事をいつも一緒に楽しんだし、私の娘たちにとって彼女は家族同然の存在。

そう言えば、彼女は昔、ロンドン金融街で某銀行に勤めていたが、英語で苦労している日本人ビジネスマンをたびたび目にして、気の毒に思った彼女は自分が日本語を学んでその人達の役に立ちたいと思い、日本語を勉強していた経験もある。彼女らしい話だ。

とにかくそんな大好きな二人と逢えるとなって、私達は朝から気分がウキウキしていた。

今日散歩した道は、これまたテムズ川ほとり。でも土曜日に行ったテムズ川とは反対方向のロンドン西部のハマスミスからさらに西のバーンズ」。

このあたりは緑豊かな住宅街で、素晴らしい豪邸がいくつも続く。同じロンドンなのに郊外に来た気分になる。

ハマスミスブリッジはただ今通行止め中。外観だけで判断するとテムズ川にかかる橋の中でタワーブリッジの次にきれいなのはアルバートブリッジと並びハマスミスブリッジじゃないかな?

ロンドンの中でもこのあたりはとてもイギリス的な印象を受ける場所。観光ルートじゃないけれども、ここやさらに西にあるリッチモンドもおすすめの散策道だ。

素敵なパブも川沿いにある、今日はハマスミスでは名のしれたOld Shipというパブでランチ。

親友のPatty 

私はハンバーガーを食べてしまったが、Pattyと彼女の娘のKはFish and Chipsを注文した。

「あーなんでFish and Chipsにせえへんかったん!」後から大後悔。一口もらったFish and Chipsの方が断然美味しかった!

この夏は日本に帰れず、夫とも日本の家族や友人ともあえなかったので、Pattyをはじめロンドンで出会った、家族のよう友人達の存在が身にしみるほど有難い。

故郷を離れたどの人も、違う土地で出会った友が、家族のような存在になることがあると思う。

この広い世界の中から出会えて、友情を育んでいった人々に心から感謝。