大好きなフランス人の友人Sがフランスの田舎におうちを買い、この夏ご招待を受けたので、次女と一緒にS宅に遊びに行かせてもらってきた。
Sは子供達の幼稚園で知り合ったママ友。彼女は今オックスフォードに住んでいるのでお互い普段は中々会えず、だから私達は数ヶ月ぶりの、次女とSの次男は9年ぶりの再会を喜んだ。
Sは離婚してからアートセラピーの勉強をして、今はセラピストとして大活躍。油絵の腕前もすごく、なんでも器用に作れるクリエイティブなSは、お料理の腕もすごい!全てにおいて目がとても肥えていて、彼女と過ごす時間は私にいつも刺激を与えてくれる。
Sと彼女のボーイフレンドが買ったこのおうちは広大な敷地の中にあり、Sが住む2階建てのお家の他、お客さん用の別棟、プール、機材などを入れておく小屋がある。古い家だから、これから色々と手をかけていかなければならないけれども、そこは器用でお洒落なSだから、素敵に仕上がていくのが今から想像できる。
いや、今でも十分、映画のシーンに出てきそうな家で、私達親子はそこにいれて感動でいっぱいだった。
ちなみにSの息子Aもとても器用で、彼はタイルの張り替えをしたり、テーブルも作ったりするからすごい!
フランスの地方に行くと、日本の空き家と同じように手はかけないといけないけれども、古いお家がお手頃価格で売られている。EU離脱前はフランス好きなイギリス人が、老後はフランスでゆったりと暮らす為にと、フランスに家を買う人も多かった。実際Sが住んでるボルドーとトゥールーズの間辺りはマーケットなんかでイギリス人をよく見かけたりする。
EU離脱後の今、そんなはかない夢が持てないのが本当に残念!
フランス滞在の1番の楽しみはなんと言ってもマーケットに行って、いろんな食材を見て、地元料理をいただく事。
特に今回は料理上手なSがお料理を作ってくれたので、食事時間は最大の楽しみ!それに他の人が作るお料理からは何かしら新しい学びがあるのが嬉しい。
ある日の夕食は鴨肉とフライドポテト、鴨肉を焼いた油をフライドポテトに回しかけて風味をつける、これがめちゃくちゃ美味しい。
朝はバゲットをオーブンでずっと温めてくれいて、それにバターと手作りのマーマレード、アプリコット、チェリージャムでいただく。
ランチはお肉屋さんにローカル産のソーセージやフォワグラ、パテを買いに行ってサラダとバゲットでいただく、あ~なんともフランス的な食事風景!
同じ時期に滞在していたSの友人Gは、Sのお庭にたわわに実っていたイチジクを黒胡椒とハニーと一緒にローストにしてくれて、それを黒ゴマのアイスクリームと一緒に出してくれた。
この組み合わせは最高だった!
有難いことに毎回新鮮な素材をいただき、レストランで食事をするだけでは得られない喜びを感じさせてもらった。
パリオリンピックの選手村で出された料理は最悪だったなんて記事を読んだ事があるけれども、食の種類が豊富なフランスに来ていてそれは本当に残念で気の毒!
フランスのスーパーマーケットに行くとその食の種類の多さ、特に各土地の名産品が多く売られていて、この国の人々の食へのこだわりを充分に感じる事ができ、フランスはやっぱり食大国と痛感する。
私達の滞在最終日、Sと息子のAもフランス東部にいる彼女のお母さんの別荘宅に向けて出発した。その時Aは知り合いの庭でとれたバケツ一杯のヘーゼルナッツを抱えていて「それどおすんの?」聞くと「おばあちゃんの家でヌテラ(ヘーゼルナッツのペーストをベースにしたチョコレート風味のスプレッド)作るねん」と言う。
あ~いい感じ, S, A Merci beaucoup!